世界史 世界史探求 歴史総合の問題集2024年 目的.選び方.リスト.使い方

改定版です。

この皆伝をフォローすると、新しい記事を書いたときに、その記事がタイムラインのようなところに表示されると思います。上の私の顔、皆伝という名前のあるところにフォローと書いてありますね。そこをクリックしてください。顔のところをクリックすると、ホームに行きます。記事の一覧、分野別のマガジン、投稿順に記事を読めます。


なぜ問題集を使うのでしょうか 

入試では制限時間内に正確に選択肢を選ぶ、記述をする、空欄を埋める、並べ替えをするなどの知識を思い出す能力が問われます。だから、アウトプットをする、思い出す練習をすることが大切なんです。教科書、参考書はインプットのためにあります。問題集がアウトプットをする、思い出す練習に使えるものなんです。
問題集の他の役割は、参考書などに載っていない知識の追加。制限時間を設けて、実戦的な状況に慣れる。インプットした知識が、どんなふうに出題されるのかを知る。憶えていて思い出せると思っていたけれど、実は曖昧だった箇所に気づくため。こういった役割があります。 

問題集の選び方 

自分の今のレベルに一致しているものを選びましょう。今、偏差値50で、行きたい大学の偏差値が65の場合、偏差値50にあった基礎レベルの問題集を使いましょう。偏差値が57になったら難関大学用の偏差値60くらいの問題集を使ってもいいでしょう。その後に60代前半になったら、最難関大学用の偏差値65の問題集を使ってもいいでしょう。3冊必要になる?そうですね。実際、一年間で3冊使うのはかなりきついと思います。先生の作った六連問題集は基礎から最難関までをカヴァーしているので、一年間で十分できると思います。基礎の問題文にも最難関で出題される個所がすでに書かれているので、難関大学用の問題を解く際にも、すでに見たことがある用語、理解している出来事だったりします。基礎から難関大学、最難関大学を目指す人には希望を与えてくれる問題集だと思います。
思い出す練習量が十分になるものを選びましょう。薄い問題集は繰り返す回数を増やすにはいいんですが、思い出す量が少ないと思います。シリーズになっているものならいいと思いますが、その代わり、2,3冊は使うことになります。少し厚めの問題集がいいですね。
自分にとって苦手な箇所の説明を読んで納得できるものを選びましょう。
難関大学用ならば解説が多いものを選びましょう。参考書にものっていない知識なら解説が必要ですからね。先生の六連問題集は問題文が長く、解説を兼ねています。

問題集の使い方 

思い出すことで、脳が思い出しやすくする練習なので、最初に解答を観てもいいと先生は言っています。該当範囲の解答を観て憶えたと思ったら、すぐに解きます。そして、解答を観て、間違えたところ、偶然正解できたところはもう一回思い出すヒントを確認します。思い出すヒントは語呂合わせなどのことです。そして、二回目を解きます。
先生は「大体7-8割できるようになればいい、4か月後くらいにまた三回目、四回目をやってみて、10割できるようになればいい」と言っています。六連問題集を使った場合の話です。今使っている問題集の後に、一段階上のレベルの問題集を使う場合には、なるべく早く10割できるようになる必要があると思います。
最初に解答を観るのは抵抗がある人もいると思います。私も最初はそうでした。けれど、「憶えた時から時間が経って、思い出しにくくなってから問題集を解く意味があるかな?」と先生に言われてしまいました。
「わざわざ思い出しにくくして、間違えて思い出す道を脳に作ったり、苦労して遠回りして思い出す道を作ったり、思い出せない失敗の経験を増やすよりも、すんなり思い出せる道を脳に作るほうがいいんじゃないかな」と言われると、確かにそうだなと思いました。

先生が「表裏」と表現する方法。
表は普通に解くことです。裏は、解答を観て、問題文を思い出す、解答を説明する方法です。例えば、シュメル人が建てた塔はなにか?の解答は、ジッグラトです。これは表です。裏は、ジッグラトはシュメル人が建てた塔と説明することです。問題集では(①)人が建てた塔は(②)である、とは書けません。けれど、入試では両方とも出題されることがあります。だから、自分で両方解いておくんです。先生の作った六連問題集は、問5が裏の役割も持っています。

」 繰り返して解いていると、次の問題を観る前に解答が浮かんでしまうことがあります。そうなると、あんまり意味がありません。だから、問10から始めて、問1へと進みます。これが逆です。
最初に奇数だけを解いて、次に偶数だけを解く方法もあります。こうしていくと、あんまり飽きずに一冊の問題集を繰り返すことができます。
どうやってもすらすらできるようになったら、次のレベルに進みましょう。世界史を得点源にすればいいので、受験する大学が基礎レベルだとしても、世界史の問題集はハイレベルに進んでも構わないと思います。

問題集のリスト

値段は表記が変更されたり、増税されたりして変わると思います。目安と思ってくださいね。
受験の前のレベル
高校で世界史を習ったことがない人、世界史がとっても苦手で偏差値50前後の大学でぎりぎり合格点付近を取れればいいという人は、ここからはじめてもいいかもしれません。
「マーク式基礎問題集31 世界史B」(河合)用語の定着用です。「正誤問題編」は問題数がとっても少ないので、「空欄穴埋め編」のほうがいいかもしれませんね。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
「新入試対応 レベル別問題集 1」(旺文社.990円前後)全五巻。 旧版2018年ではなく、新版2020.2以降のを選びましょう。薄いので一冊ではなんの効果もありません。五冊すべてやれば効果はあると思います。
「イチから鍛える世界史 入門編」(鈴木悠介. 学研プラス.2019/11/21)入門編は四択の問題です。「必修編」「発展編」もあって、シリーズ三冊で同じ問をレベル別に解けるようになっています。六連問題集に近いですね。ただ、一冊ずつの問題数、と解説量は少なくなっています。
「30日スピードマスター」(山川)空欄の穴埋めです。

受験レベルの基礎
高校で世界史を一通り習ったことがある人は、ここからでいいと思います。
「世界史の窓」無料のサイトです。空欄の穴埋め問題集のページがあります。
「高校世界史 ツインズ・マスター」(山川出版社.990円)偏差値50台の大学までならいいと思います。左ページは用語の穴埋め、右ページはその用語を別の切り口で出題してきます。すでに最新版は世界史探求用になっています
「詳説世界史10分間テスト」偏差値50台後半の大学までならいいと思います。
「新入試対応 レベル別問題集2、3、4」(旺文社.990円前後) 全五巻。 さっきも書いた問題集ですね。
「イチから鍛える世界史 必修・発展編」(鈴木悠介. 学研プラス.2019/11/21 1430円)これもさっき書いた問題集ですね。必修・発展は過去問から作問したものです。選択式・地図の出題などもあります。
世界史基礎問題精講」(旺文社.1210円.2020年2/6. P296)STEP 1ではやさしい形式、STEP 2では解きごたえのある形式。適度な量の過去問があって、詳しめの解説もあって、知識の整理をできます。これをきっちり使うと偏差値60くらいになるので、難関レベルの問題集に進めます。六連問題集が存在しなかったら、これをお勧めするでしょうね。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。

受験の難関レベル
今、偏差値が55くらいの人に向いていると思います。
「私大・二次対策世界史B問題集―通史・テーマ史」(山川.1080円.2016)通史の部分は教科書レベルで117問。テーマ史は各国史、地域史、同時代史などで63問です。偏差値50代後半から60代前半を目指す人向け。
「世界史問題集 完全版」(斎藤整.ナガセ.東進ブックス2011年初版 2020年第十版.p286.1430円)用語の空欄と文の問で、解説が多いと思います。基礎と難関、最難関のレベルに対応していると謳っていますが、基礎がやや少ないと思います。今、偏差値が55あるけれど、取りこぼしもある受験生が、偏差値60代前半を目指すのに適していると思います。明治・法政レベルを目指す人向けかな。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
「解説が詳しい世界史B 頻出重要問題集」(旺文社)立教や明治レベル
オンリーワン 世界史完成ゼミ 古代・中世・近世編」「近現代・戦後編」(代々木ライブラリー)明治・法政レベル。問題数はやや少なめで二冊合計大問120の代わりに解説がやや詳しいですね。定番の問題ばかりなので、過去問や入試で、これ観たことあるという感じになると思います。

受験の最難関レベル
GMARCHで言うと、世界史では明治大学が難しくて、早稲田や慶應義塾レベルか学部によってはもっとレベルが高いと思います。中央大学、法政大学で85点を取るくらいまでは早稲田や慶應義塾などとレベルは変わりません。90点以上を狙うと、早稲田や慶應義塾の出題と、法政や中央のレベルは違います。 世界史では学習院と立教大学、青山学院はその下のレベルです。
世界史で8割くらいを狙うのなら、早稲田、慶応、明治、中央、法政で、学習法、参考書、問題集を変える必要はありません。

今、偏差値が60くらいの人に向いていると思います。
「HISTORIA世界史精選問題集」(学研マーケティング.1620円)出題のレベルがわかるようになっています。明治・法政の簡単な学部に余裕をもって合格するレベル。早慶上智の難しい学部で、ぎりぎり合格点を取るくらいです。 2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
世界史B 標準問題精講 第五版」(旺文社.2019.7月 1450円と税。古いのは表紙が黄色で、2019年版から表紙が青になりました。)早慶上智で合格点を取れるレベルです。用語は少なくって、難関大学で定番の出題とやや詳しい解説があります。「世界史基礎問題精講」を終えたら、これを使うといいと思います。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
「実力をつける世界史100題 改訂第三版」(Z会.1404円)空欄と短答式。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。

基本的には、ハイレベルではこのうち一冊でいいと思うんですけど、すらすらできるようになってしまった人は、入試問題をひたすらやりましょうね。

  
特殊
「タテ×ヨコから見る 世界史問題集」(学研) 
「ビジュアル世界史問題集」地図対策ですね。

テーマ史
通史が終わったら、してもいいかもしれません。
「これだけはおさえよう!世界史100テーマ書き込み問題集」(駿台文庫.1080円.2016)各10テーマずつ合計100テーマが見開き2ページであります。左ページは、重要な用語を図表にしてあります。右ページが、空欄穴埋めの問題文になっています。
文化史
どうしても文化史が苦手な人だけが使えばいいと思います。
「佐藤の世界文化史一問一答」(学研) 知識量で言えば、十分だと思います。
「分野別世界史問題集5 文化史」(山川出版社)入試の出題形式に近いと思います。

共通テスト
「大学入学共通テスト攻略レビュー 世界史B」赤本よりも解説が詳しいので、共通テストを受けない人でも、夏までに基礎固めとして「解答を含めて読んでおく」といいかもしれません。基礎力がついたら、夏以降に「解く」といいのではないでしょうか。
「大学入学共通テスト 世界史トレーニング問題集」(石井栄二.山川.2019. 990円)当時の資料、地図、グラフなどの史料の読み取りが多いと思います。正誤問題と並べ替えなど多彩です。基本的には創作問題だと思います。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
「大学入学共通テストへの道 世界史 問題と解説 世界史B」(山川.2019.1430円)かつてのセンター試験を教科書順に並べたもの。共通テストの試行テストも入っています。共通テスト対策として十分になるには、何年か経ってからの改訂版が必要かなと思います。2023年12月時点では、まだ世界史探求用になっていません。
「共通テスト スマート対策 アップデート版」(教学社.1100円)かつてのセンター試験のグラフ、家系図、地図の問を集めたもので、試行テストもあります。オリジナル問題は二つ。

論述
「詳説世界史論述問題集」(山川 大判.1023円)。150字以下の出題が多いですね。説明は詳しくって、ダメな例も示してくれます。明治大学くらいの論述に向いていると思います。
「段階式 世界史論述のトレーニング」(Z会.初版が2005年で少し古いかな.1430円)字数順になっています。
「判る!解ける!書ける!世界史論述」(河合塾)東大や一橋などの長い文に対して、どう考えて組み立てるかを書いています。時代別・テーマ別で、初心者には向きません。中上級かな。
世界史論述練習帳 NEW」(パレード.2009年.1540年)比較せよ、過程を書きなさいなどの出題別。300字以上が多いですね。水色の本です。出題パターン別なので、これも先生が言うように出題と解答パターンを先に読んで憶えてしまえば、論述を簡単に書けるようになると思います。基礎から難関大まで対応していて、お勧めです。
「テーマ別 東大世界史論述問題集―24カ年徹底分析」(駿台受験シリーズ.渡辺幹雄.茂木誠.2017改訂版)
「大学入試 世界史B論述問題が面白いほど解ける本」(中経出版.1663円.2012)長短の論述、悪例としての受験生の解答例があります。

歴史総合
まだいいものがありません。
「歴史総合問題集」(山川出版社.2020年)古いんですけど、これくらいしか対応しているものもありません。
「よくわかる高校歴史総合 問題集」(学研.2023年)定期テスト対策とも書いてあるので、初心者向けです。

高認
「高卒認定ワークブック改訂版 世界史」(J-出版.2200円)問題集です。誰かに解説してもらうか、教科書と一緒に使いましょう。最新版を買いましょう。
「高卒認定 スーパー実戦過去問題集 世界史A.B」(J-出版.2376円)過去6年分かな? 過去問です。最新版を買いましょう。
「文部科学省 高校卒業認定 過去問」で検索しましょう。サイトです。過去5年分くらいの問題と解答があります。無料です。解説はありません。国語は掲載なしのことが多いですね。著作権の関係だと思います。

読み終えて投げ銭したいと思ったら、下にある「サポートする」を押せば寄付できます。この文は頻繁に書きますが、 家計の苦しい方はサポートではなく、宣伝していただければ十分ですからね。そうすればお金を節約して勉強をしたい人が「本郷りんの皆伝」の存在を知ることができるようになります。だから、気兼ねをしたり、引け目を感じずに利用してくださいね。
こんなに詳しいのはすごい、役に立った、はじめて問題集の使い方を教えてもらった、目からうろこもコンタクトも落ちたと思ったりしたら、下にある♡(スキ)を押してくれると嬉しいです。

サポートして下さると長く続けられると思います。これからも学んでいく費用に使うので、サポートを御願いしますね。