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皆伝 現代文 知識04 文法
偏差値50以下、50前後の大学では文法が出題されることもあります。中学校で学んだと思いますが、復習しましょうね。
主語 述語 目的語 主部 述部
聞いたことはあるけど、説明はできない。
こういう人はたぶん、中学の時にはすでに日本国語/現代国語/現代文が苦手だったと思います。
中学校か小学校の内容からおさらいしてください。
皆伝 現代文は大学受験で出題される文法、そこに関わることに絞って書くので、小学校、中学校の総復習はしません。
「中学国語をひとつひとつわかりやすく。改訂版」(学研)がいいと思います。書店で観て、レベルが自分に合っていそうで、説明を理解できるなら、これで学習していけばいいと思います。
高等学校では文法を教えることは基本的にはないので、受験でもめったに出ません。出題される大学の志望者は中学校の文法を復習しておきましょうね。
よく出題されること
品詞の見分け方
第一に活用するかしないか。
第二に体言(名詞、私やこれなどの代名詞、数詞)か用言(動詞、形容詞、形容動詞)か助動詞にかかっている/修飾しているかで区別する。
例)「2年がせいぜいである」
「せいぜい」は活用しません。そして、助動詞「で」(「だ」の連用形)にかかるから副詞と判断します。
連体詞
活用しない。体言に連なる=体言に係る。
「たいした・とんだ、大きな・小さな・おかしな、わが、あの・この・その、あらゆる・いわゆる」です。
これは、「たいしたものだ、あのあらゆるおかしな大きなものはわがものだ」と憶えましょう。「とんだことだ/とんでもないことだ」は大したことだに似ているので、たいしたを憶えれば自然に思い出せると思います。小さなも大きなを憶えれば大丈夫かな。あのでこの、そのも思い出せるでしょう。
あらゆるもいわゆると似ています。
活用しないのが特徴の連体詞は、活用する形容詞、形容動詞と似ているんですけど、
形容詞は、終止形がイです。例)「美しい。」「騒がしい。」
名詞の前でもイです。
活用すると「美しい人」(後ろの「人」に係る)
「走る姿が美しい。」(前の「姿」に係る)
形容動詞は、(連用形)綺麗に、(終止形)綺麗だ、(連体形)綺麗な、
終止形がダです。例)「穏やかだ。」「上品だ。」
名詞の前ではナです。形容動詞のことをナ形容詞と言う研究者もいます。
活用すると「穏やかな人」「穏やかに話す」「あの人は上品だ。」
上品という言葉もあるんですけど、
「とても」という言葉を付けても違和感がないなら、形容動詞です。
「あの人はとても上品だ。」は違和感がないので、上品だは形容動詞です。
違和感があれば、名詞+助動詞「だ」ですね。
例)「重要なのは専門だ」
重要なのはとても専門だ、は意味が通りません。助動詞です。
「この話は専門的だな」
この話はとても専門的だな、は意味が通ります。形容動詞です。
問 四つのうち、三つは連体詞だが、形容動詞はどれか?
選択肢 1大きな家 2あの家 3綺麗な家 4小さな家
「綺麗な」は、「。」を付けたときに「綺麗だ。」と言えるので活用するし、終止形が形容詞。大きいだ/大きだ、あのだ/あだ、小さいだ/小さだとは言えませんね。
頻出の助動詞は「たい」「ない」です。
例)会いたい 会いたくない
用法
よく出るのは
・「れる」「られる」
①可能 ②受身 ③尊敬 ④自発 の見分けをします。
①可能 例)もう出かけられる。
「出かけることが可能だ」と言い換えられます。
②受身 例)大統領からチョコを渡される。
③尊敬 例)ベートーヴェンはよくお聞きになられるのですか?
④自発 例)この星に降り立ったころのことが思い出される。
「自然と」思い出される。自然とを入れても違和感がなければ、自発と判定します。
・「の」
助詞の主格
もののけ姫の言ったセリフ
「が」の意味ですね。もののけ姫が言ったセリフ
助詞の連帯修飾
英語のofのようなものです。
例) 屋上の庭
後ろの物事を前から補足説明します。
「庭」だけだと「どんな?」と訊かれるので、「屋上の庭」と説明します。
準体言(体言ではないけど、名詞の役割を持つ)
用法/役割は名詞の省略です。
例)それ、わたしの(札束)です。
札束と言わないでも、「の」と言って、指させばわかります。
()には、
こと(わたしの(噂)です)、
もの(わたしの(着ぐるみ)です)、
ひと(わたしの(恋人)です)
のどれかが入ります。
・「ある」
存在する
例)「お菓子はここにちゃんとある」
連体詞の「ある」は、名詞の前において不確定なことを表します。
例)ある国ではな ある夏の日にな ある人がそんなことを言っとった
・「そうだ」
①伝聞 例)さゆりはモデルになったそうだ
「と聞いた」と言い換えられます。言い換えても違和感がなければ、伝聞だと判断できるということです。
②様態 例)このマグロはおいしそうだ、おほっ
「に見える」と言い換えられます。
・「らしい」
①推定 例)企業の金を横領したのはゴーンらしい(
「ようだ」と言い換えられます。
②相応 例)あの人らしい答えだ
「にふさわしい」と言い換えられます。
③形容詞の一部 例)なんてすばらしいんだ
・「ようだ」「ような」
①比喩 例)魚のような牛だ 牛をも殺すようなキック力だ
「まるで~みたいな」と言い換えられる。「例えば」とは言い換えられない。キックで牛は殺せないから、事実ではない=比喩と判断する。
②例示 例)あいつのような選手が欲しい
「例えば」と言い換えられる。事実=あいつは選手
③目的 例)俺でもわかるように説明してくれ
「ために」と言い換えられる。未来のこと。
④推測 例)どうやらアベが税金を使い込んだようだ
「どうやら~みたいだ」と言い換えられる
・「と」
①セリフを受ける 例)俺は海賊王になる、と言った
②仮定、条件を表す 例)彼が海賊王だとすると、俺は空賊王だ
「ならば」と言い換えられる
③並列 例)哲学と分子生物学
「そして、また、加えて」と言い換えられる
・「だ」
①形容動詞の一部 丁寧だ (「とても~だ」と言い換えられる)
②断定の助動詞 そうだが ようだの一部 そうだの一部
・「で」
①形容動詞の一部
②格助詞 例)田端で待つ
③断定の助動詞 例)犯人はゴーンであった 果たして結果は合格であった
④接続助詞 望んでいたらしい 動詞の連用形につきます
・「に」
①形容動詞の一部 かわいそうに
②逆接 のに、の一部 例)いいひとなのに
③格助詞 例)二軍に (「へ」と言い換えられる)
④副詞の一部 例)すぐに ただちに
⑤ようだの一部 そうだの一部 例)ように思えた
・「ない」
①助動詞 例)「つまらんギャグでは笑わない」「ひーん(泣)」
「ぬ」と言い換えられる
②形容詞
一つもね、ないねのように、「ね」を付け加えたときに「~ね/」で区切れる。つまり、文節の最初に来る。
例)「一つも/ない」「申し訳(も)/ない」「品位が/ない」
③形容詞の一部 例)はかない つまらない せつない 少ない あぶない (「ぬ」と言い換えられないし、直前に「は」も入らない」
「つまらはない」は、不自然ですね。
④補助形容詞 動詞ではない品詞の連用形につく
例)美しくない 食べてない
直前に「は」を入れても違和感がない。
美しくはない 食べてはない
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