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皆伝 現代文 解法00入試問題を解く手順

大学の傾向や、自分のやりやすさによって順番は改変してかまいませんよ。

①本文の題名、著者が書いてある場合は、そこから、著者名-文体、時代背景、思想や意見、主題の情報を入手します。
例えば、国木田独歩が著者なら「散文、明治時代、郊外の自然や遠くから人を眺めるのが好き」な人だなとわかります。

②本文の最初の文と最後の文を読み、大意をつかみましょう。
キーワードらしき言葉に〇の印を付けましょう。
(②は省略しても構いません)

そのあとで
③設問を読みます。
問題文や選択肢の中からキーワードらしきものを把握します。
理由や、全体を読む必要がある問(本文のどこかに一文を入れる問など)があるか見ます。これを念頭に置いて本文に戻れば二度手間がなくなります。

④本文中の、設問の箇所(下線部)に大雑把な〇をつけます。

⑤漢字、ことわざなどの、知っていれば解けるものを解きます。
(①で解いてもかまいません。読解の傍線部が近くにあって、先にそれを解きたい場合は、漢字に〇を付けておくと、後で本文に戻った時に漢字を探しやすいと思います。

⑥問題文を読んで、空欄や傍線部があったら、その段落を読み終えてから解きましょう。最後まで読むと、傍線部のあたりの内容を忘れてしまうので、その方が効率がいいと思います。つまり、問1、問2という順に解かないで構わないということです。問1が段落2、問2は段落1というように順番になっていない設問もあるので、本文で出題された順に解くといいでしょう。

⑦解く時に、出題意図や条件を把握します。
A 本文に沿った文章だからと言って正解とは限りません。

例)本文「マーサは20歳だ。美しいし、頭がいい。僕は彼女が優しいから好きだ」
「なぜ僕はマーサを好きなのですか?」 1「マーサは20歳だから」 2「滅多に怒らない」 

1は本文と合致しているんですけど、出題意図からは外れています。
2は本文と同じ言葉を使っていないんですけど、「優しい」の言い換えだから正解。

B  字数制限「10文字以内」とあったら8文字以上 15文字なら12文字以上。句読点を含むか含まないかを注意してください。記述式の最後の升目は「そ」「う」「だ。」のように、「。」を同じ升目に入れてはいけません(作文では入れるんですけど、現代文の解答は異なるんです)。
10文字程度なら「8~12文字」。30字程度と長い字数指定がある時には、本文から拾う文を丸で囲むか斜めに線を引きましょう。
メモの時に文を書き写すのは時間の無駄です。解答欄に書くときだけ、文を書きましょう。
文字の数え方は斜線///を使います。5文字ごとに斜線を引いて、50字の抜き出しなどの場合は、10文字ごとに区切りましょう。

例)ことほどさ/ようにサハ/ラと言うの/は広大なと/ころなのだ 
すぐに25字と数えられます。あと5文字足せばいいとすぐにわかるんです。5文字足す時に、いま何文字だったっけと数え直さなくていいんです。

C条件 合致しないものを選びなさい。
D条件 具体的に書きなさい。
「たとえば」などの、具体例の書いてあるところから言葉を拾いましょう。
E抜き出しなさい、抜き書きしなさい、自分の言葉で書きなさい。
F対象 こと、もの、ひと、理由
どういうことか、どういういみか、なにか、

例)
問a なぜ地球は温暖化したのか 
ヒント-「したのか」は、過去形ですね。過去に原因があるからです。

1世界の指導者が規制をしないから 2温暖化物質が多く排出されたから

過去形の文から解答を探しましょう。

問b 白鳳の強さはどこに由来するか 
ヒント-原因と結果を区別しましょう。

1経験 2史上最高の勝利数

問c スポーツと言えないものはどれか
1茶道 2サッカー 3野球  4将棋  5バク転  6相撲

問d 大国とは何か?10文字程度で書きなさい。句読点を含む。

解答
問a 2。過去のことを訊いている。したのか?(過去形)しないから(現在形)
問b 1。2は結果です。この結果として、だから強いと思われるんです。
問c 1闘茶とは書いていないので、1ですね。
5は、技の一つに過ぎません。スポーツはルールを持つ競技の体系です。
問d 8~12字で書くので「米、英、ロ、日、中、独。」か「経済、軍事が強い国。」

⑨選択肢を句読点や文節ごとに分けて、見比べます。
主語や目的語や接続詞を補ったり、〇を付けましょう。
⊕⊖の記号を振って、他の選択肢との違いを焙り出します。本文と比較します。
不正解とわかった選択肢を消去します。残りの選択肢を吟味します。

⑩本文に戻り、出題箇所の周辺を探索し分析します。主語や目的語や接続詞を補う、〇を付ける、⊕⊖の記号を振ったり、線を引きます。

⑪記述式の時は、出題意図に則して、単語や文を本文から抜き出します。または、それらを使って文を作ります。

⑫時間がかかりそうな問は、線を引く、〇をするなどをしておいてから、保留しましょう。他の問を先にするんです。

⑬最後に時間があれば、すべての問を見直しましょう。
特に不安な問に関しては、「これは間違いだ」と言われた時に「そんなことはない。これが正解だ。だって~だから」と理由を言って反論できるなら正解だと考えていいと思います。理由は本文にあるんです。なんとなくということはありえません。細部の言葉にもこだわるし、キーワード以外にもこだわる姿勢を大切にしましょう。


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