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第68話 都市伝説『オカルトトリビア』(BJ・お題 『驚き』)


・南インド諸島の国ハイチには、ゾンビを禁止する・・・・・・法律がある


ゾンビというのは、ハイチ共和国で、社会的制裁のために呪術師によって毒を用いて仮死状態にされ埋葬された後、遺体を再び外に出すという「ゾンビ化」という手順によって作られる。このソンビ化の儀式をへてゾンビとなった者は、長い間低酸素状態にさらされるために脳が障害を受け知能が低下し、その後は奴隷として売買され農場で労働をさせられる。

ハイチでは現在この風習をやめさせるために、「ゾンビ化にまつわる儀式を禁止する法律」というものによって正式に禁止している。


・三島由紀夫は・・・・・・UFOオタクだった


日本初のUFO関連団体『日本空飛ぶ円盤研究会』が昭和30年に結成されるが、その翌年の昭和31年、代表の荒井欣一さんのもとに、ある男から「入会したい」という電話があり、名前を聞くと「三島由紀夫です」と答えたという。その後三島は、入会申込書にもわざわざ「文士三島由紀夫」と書いてよこしたという。

三島由紀夫といえば「金閣寺」「仮面の告白」といった純文学作品で有名だが、大のUFO好きの彼は、UFOを見て異星人と交信することを夢見ており、意外にも「美しい星」というSFまで書いている。

ただ三島自身は、はっきりとUFOを見たことはなかったらしい。それでも、UFOが現れるかもしれないという情報があれば双眼鏡を持って家の屋上から空を観測したり、円盤観測会に足を運んだりした。

また「いっしょにUFOを見よう」と女性を誘い、宇宙人と交信するためにひたすら空に向かって呪文のようなものを唱えるというUFOデートをしたという。


ちなみに『日本空飛ぶ円盤研究会』の会員には、純文学作家であり元東京都知事である石原慎太郎もいる。


・自分の超能力を試すために・・・・・・列車に轢かれた心霊治療師がいる

霊の力で病気を治す心霊治療。それが皆インチキだという話もあるが、信じて治療を受け実際に治癒する者もいる。

ロシアのE・フレンケルさんは、地元メディアでも「すぐれた治療者」として扱われる心霊治療師であった。

1989年、彼は持っていたブリーフケースを投げ捨て、アストラカンという街に向かっていた列車の前に飛び出した。当然ながら轢かれてしまう。

その後ブリーフケースから

「私は自転車を止め、車を止め、路面電車も止めた。今度は列車を止めてみせる。我が身に危険が迫る非常時にこそ、わたしの全潜在能力が発揮されるだろう」
(南山宏 『ちょっと不思議な話』(学研)より抜粋)

というメモが見つかった。

彼の場合、インチキというより、本人も自分の力を信じていたということだろう。少なくとも列車を止めることはできなかったが。


・アポロ14号での超能力実験は・・・・・・宇宙飛行士が勝手にやった

1971年に打ち上げられたアポロ14号の飛行中、宇宙初の超能力実験が行われた。これは超心理学の世界では有名な実験であるが、NASAの公式の実験ではなく、宇宙飛行士エドガー・ミッチェルがプライベートな時間を使って行っただけのものであった。

実験の内容は、ESPカードと呼ばれるものの図形を、ミッチェルがテレパシーで送り、地球上にいる4人の超能力者たちがそれを受信する、というものであった。なんと、この実験では、統計的に有意な差が出て、3000分の1の確率でしか起こり得ないような正解率を出したという。

ただしそれは、超能力者たちが異常にハズしまくった、という意味であった。ここまでハズすのは3000回に1回しかありえないというのである。中には、実験が始まる前にテレパシーを受信してしまう者や、送った以上の枚数のカードを受信してしまう者までいたという。


ちなみにミッチェルは、「確率の法則を超えているのは超能力が宇宙をも超える証拠だ」とむしろ超能力への信念を深めてしまったという。彼はその後、「アメリカ政府は宇宙人の存在を60年間隠し続けている」といった主張をするような人物あったため、あまり他人からの信頼は得られていないようだ。


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