第98話 都市伝説 『ジョンベネ事件の謎』(BJ)
ジョンベネちゃんが殺害された事件は、25年を経た今もなお未解決の事件としてよく知られており、世界中のメディアで幾度となくセンセーショナルに取り扱われています。
事件の経過
改めてこの事件の経過をまとめてみましょう。
考察
汚染される現場
実は両親は警察に通報した後、友人である医師と弁護士と牧師を家に呼んでいます。また夫妻がジョンベネの体にすがりついて泣き叫んだといった行為のために、どうにも両親が怪しく思えてしまいます。実際警察やマスコミにも疑惑の目を向けられます。
二人は警察への証拠の提出も拒みます。
脅迫状
脅迫状では118,000ドルの身代金を要求していました。
ここが疑問点です。金額が中途半端な上に、大富豪のラムジー家に要求するには少なすぎます。
どういうことでしょう?
実はこの金額、父ジョンのボーナスと同じ金額でした。
ということは、犯人は身内だと思いませんか?
美少女コンテストの女王
ジョンベネは数々の美少女コンテストに出場していました。母親は彼女がミス・アメリカになることを期待していたのです。というのは、母親パトリシアもその母ネドラから、ミス・アメリカ になることを期待されて育ちました。
ですが、パトリシアはミス・アメリカにはなれませんでした。
ジョンベネは母と祖母の夢を背負っていたのです。
ジョンベネにステージ衣装を着せ、歌とダンスのレッスンをし、化粧のために何時間も座らさ、髪もブロンドに脱色する…そんな母親でした。ステージママというものです。ジョンベネはそれをいやがっていました。これは虐待なのではないでしょうか?
そんな彼女が、無残にも殺されたという一連の話は、白雪姫に類似しています。白雪姫が何歳であったか知っていますか?グリム童話の白雪姫は、7歳です。そんな
幼い頃から母親に嫉妬され、命を狙われたのです。(なお意地悪なお妃は、実は白雪姫の実母です。第2版以後からグリム兄弟の判断で、「母」が「継母」と書き換えられてしまいました)
ミス・ウェストヴァージニアにしかなれず、卵巣癌を患い老けていったジョンベネの母も、大人の魅力を持つ6歳の娘に嫉妬していたのではないでしょうか?
ガラスの棺
ジョンベネが亡くなってから、はや、25年たちました。
それでも人々はジョンベネのことを思い出し、その映像を再生します。
私には気になるものがあります。
ジョンベネという名前は、父親のジョン・ベネット・ラムジーからつけられました。少女は、まるで他者に所有され、見られ、利用され、消費されるために生まれたようであり、死んでもなおそれが続いているかのようです。ガラスの棺とは、永遠に老いることなく美しい彼女の肖像のことです。
いかがでしょうか?ジョンベネの事件は白雪姫の童話とそっくりではないでしょうか?
彼女が愛されていたことは事実でしょう。不適切な扱いは、それ故に起こることがあるのもまた事実です。
現代の白雪姫物語、ジョンベネの話でした。
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