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相手という鏡
今日も祖父からの手紙を写している。
写しながら、そういえば、誰かが文字を書くところを見ることが減ったな、と気づく。
普段、家族以外の人に会ってないから尚更だが。
自分で書くのもメモ程度が多くなった。
手紙を書くときは、誰しも自分の状況を客観視せざるをえない。
誰かに伝えるのであれば、状況説明が必要になる。
状況抜きで主観に訴えることも可能だが、相手には伝わりにくくなるだろうから。
対面するとカッとなってケンカしてしまうような相手のことを書くときですら、一歩引いた視点から見ている。
いつも手紙を書くような視点で居られたら、どんな相手に対峙しても、楽かもしれない。
対峙することは、相手という鏡に写った自分を見ること。
書くことは、鳥瞰的な視点で自分を見ること。
よくケンカをしていた祖父母のようすを思い出した。
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