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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」における、UEGの全戦闘結果まとめ


1 はじめに

色々と、即死チートのnote記事を書いてきましたが、最後に書籍版で一押しのキャラクターである究極絶対殺戮神UEGのまとめ記事を書いて、個人的には一区切りとしようと思います。書籍版を読み終えた現時点での、私のお気に入りのキャラクターとしては、次の通りです。

1位:究極絶対殺戮神UEG(以下、「UEG」という。)
2位:賢者シオン
3位:テレサさん

UEGはWEB版で読んだ時点で、その強さゆえに記憶に強く残ったキャラクターでした。即死チートでは高遠くんが最強なのは大前提なのですが、ご存じの通り高遠くんは最強すぎるので戦いが好きではありませんし、戦闘を盛り上げるつもりも全くありません。そんな中、UEGはいわゆる最強の能力者として、強者相手にちゃんとした能力者バトルを繰り広げたので、とても新鮮でした。つまり、強キャラの極地としてのUEGは、WEB版時点で完成しています。

ただ、私はWEB版では、UEGは最強かつバトルマニアの、のじゃロリという感じでイメージしていたので、強く印象には残っていましたが、萌えキャラとしては認識していませんでした。のじゃロリはちょっとあざとすぎると感じていたので。

そして、月日が流れ書籍版10巻で再開したUEGですが、挿絵の成瀬ちさと先生のおかげで、のじゃロリではなくアホの子だったことが判明しました。その結果、個人的な即死チートにおけるお気に入りキャラクター筆頭として君臨することとなりました。ここは、ラノベの素晴らしいところですね。

ちなみに、書籍版のUEGだと大賢者ミツキとの関係性の変化は避けては通れませんが、WEB版だとどう考えてもUEGの方が強いだろ、としか思えなくて大賢者ミツキはラスボスとしては名ばかりだなと思っていたのですが、書籍版だとあのUEGから力をもらったのだから、大賢者ミツキにもようやくラスボスとしての格が出てきたなという感じに収まりました。つまり、私があくまで即死チートにおける強さの基準として評価しているのはUEGであって、UEGより強い設定ならそりゃあ強かろう、というわけです。その意味では、書籍版はラスボスとしての大賢者ミツキにとって、よい改変だったと思っています。

2.UEG全戦闘結果まとめ

UEGは実に良いキャラクターなのですが、WEB版が消えてしまった現在では、即死チートの書籍版を後半までちゃんと読まないとまともに出会えないという、萌えキャラとして致命的な弱点があります。UEGは書籍版9巻の最後で復活して、10巻から11巻にかけて大暴れするわけですが、これはコミック版の連載でも早くて5年、アニメ化されるのは早くて20年ぐらい先かなと思うので、なかなか厳しいものがあります。なので、UEGのファンとしては、世にUEGの素晴らしさを布教するためにUEGの活躍を記事としてまとめることにしました。

UEGはバトルマニアなので、戦闘結果で整理するのがよいでしょう。というわけで、書籍版で戦った全ての相手をまとめて紹介します。

(1)VS聖王+聖王の騎士達 in 封印の塔

登場人物:
聖王:信者の魔力を吸収してパワーアップ。停滞空間に封じる術式を使う。
剣聖リック:神殺しの聖剣
ブラム:天剣位(5位)、巨大な円刃
マートン:響剣位(4位)、穴の開いた奇妙な形の剣
マリノ:崩剣位(2位)、霞のような剣
オルバ:絶剣位(1位)、無刀
ライニール:悪運比べで時間稼ぎ
フレデリカ:魔法使い
戦闘結果:ライニールさんとフレデリカさん以外殺害

というわけで、UEGの記念すべきファーストバトルは、聖王でした。色々あって復活した聖王ですが、魔神マナ(妹)を高遠くんが即死チートしたのをみて、高遠くんが真の世界の脅威であると認識し、高遠くん封印のために封印の塔の建設をすすめていました。

その高遠くんへの封印をUEGが自分のためと勘違いしたため、聖王を最初の相手として選んだと言うわけです。ここは聖王の運が悪すぎですね。

UEGの戦闘の基本は、相手の戦い方に合わせた、超舐めプです。聖王は基本的には剣士なので、UEGは当然剣で戦います。(素人剣術ですが)上位騎士相手も当然分裂したうえで、剣で戦います。そして、ライニールさんの時間稼ぎにも当然付き合ってくれますし、その結果間に合った聖王の停滞空間は当然食らってくれますし、リックさんによる神殺しの聖剣での止めも食らって消滅した上で、普通に復活してきます。そして、約束通りライニールさんとフレデリカさん以外を殺害したのでした。

対聖王戦については、個人的にはUEGの強さよりも、聖王や剣聖リックといったネームドキャラクターでも遠慮なく殺害するんだなという印象の方が大きいです。あとは、書籍版だと扱いはほぼモブとはいえ、絶剣位(1位)の剣士が出てきて感慨深いです。やはり、轟剣位(3位)のテレサさんは、剣士としては相当に強かったのではと思いました。

そして、UEGの強さを考えると、ライニールさんが生き残ったのは、まさに偉業と言ってよいでしょう。

UEG VS 聖王

(2)VSヘッジホッグ with ファイサル in 魔王城

登場人物
ヘッジホッグ:アグレッサー。ファイサルを乗っ取る。
ファイサル:魔力量が多い。次期魔王候補。
勇者:当代勇者。魔王が不在のため、簡単に勝てると思っていた。
魔導士リムレット:当代勇者パーティの一員。
戦闘結果:ヘッジホッグを奇襲にて一撃で撃破後、居合わせた勇者パーティを殺害

聖王一派を殺害したUEGが次に標的としたのは、ヘッジホッグでした。ヘッジホッグというのは、女神ヴァハナト(兄嫁)を攻撃したアグレッサーで、ヒルコの眷属の飢狼王と戦って負けたことから、さらなる力を求めていました。

ファイサルというのは、魔力量だけはとにかく強い魔族の娘で、次期魔王候補の筆頭です。その力をヘッジホッグが乗っ取ったところを、UEGが奇襲して倒したというわけです。ちなみに、この魔王と勇者の物語は、書籍版では本編とは無関係にちょこちょこ連載されているのですが、その最終章になります。本編と無関係と書きましたが、一応壇ノ浦知千佳さんが、「魔王と勇者だって!」とテンションを上げる効果ぐらいはありました。

おまけで、UEGは現場に居合わせた勇者パーティの生き残り(勇者と魔術師リムレット)を殺害しています。

ヘッジホッグ自体はそれなりのネームドキャラクターだと思いますが、魔王とか勇者がモブもいいところな上に、UEGが奇襲しすぎて盛り上がらないことこの上ありません。まあ、箸休め的なエピソードと言ってよいでしょう。

(3)VSハカマダトーイチロー in スローライフ同盟

登場人物
ハカマダトーイチロー:やる気はないが、本当に凄く強い。
戦闘結果:UEGパンチを食らって消滅。

書籍版10巻UEG最後の戦いは、本編の感想でも触れたペルム大陸陣取りゲームの4陣営の1つであるスローライフ同盟の同盟員の1人である、ハカマダトーイチロー戦です。

ハカマダトーイチロー戦は、UEGの強さというより、ハカマダトーイチローの強さが印象に残ります。並行宇宙全消滅ビームを打ち合ったあげく、消滅強度差でUEGに負けてしまったわけですが、逆に言うと並行宇宙全消滅ビームを打ちまくれるぐらいの力はあるわけです。

最終巻である書籍版14巻には、超天盤級の実力者が多数登場してきますが、ハカマダトーイチローは、彼らを相手にしてもまず負けなさそうです。それだけに、UEGに勝負を挑まれたこと自体が不運というしかないでしょう。(物語の展開上、必然ではあるでしょうが)

UEGと戦う前にハカマダトーイチローが、スローライフ同盟にスカウトしたヒルコと話をするシーンがあるのですが、ヒルコから見ると「なんでお前みたいなんがこんなとこにおんねん!」らしいですよ。ヒルコは神としては結構強いと思っているので、そんなヒルコから見て別格なハカマダトーイチローは、すごく強いということで間違いないかと。

名前からして元日本人なのは間違いないですが、このクラスになると、多分UEGレベルでないと、元人間という弱点をつけないので、実質的には弱点にはならなそうです。

ここまでが書籍版10巻のUEGの戦闘結果になります。

(4)VS整った容姿の男 in スローライフ同盟

登場人物
整った容姿の男:トーイチローはぼんやりとした容姿だったらしい。並行世界の自分とリンクによる無敵+自動反撃。
戦闘結果:並行世界の存在を全て殺害され、命乞いの後に殺害。

能力だけ見ればそんなに弱くなさそう(天盤級は余裕)ですが、UEG的に手ごたえが無さすぎるので、結果的にモブ判定でよいでしょう。実際に名前すら聞かれていませんし。

(5)VS華やかな印象の少女 in スローライフ同盟

登場人物
華やかな印象の少女:神獣使い。牧場で神獣、うかぶちゃん(巨大な鳥)、のびるちゃん(巨大な蛇)、ほえるちゃん(巨大な獅子)を育てている。
戦闘結果:生命を創造し、創造した獣(ウカノビエル)が一撃で消滅させた。

これも戦闘については、瞬殺だったので実にモブ、といった感じです。むしろ、UEGと創造した獣(ウカノビエル)との会話の方が、アホの子としてのUEGらしさを強く感じるので、紹介しておきます。私は凄く好き。

UEG「せっかく作ったのだからこれに乗っていくか……もう少し乗り心地を考えればよかったな」
獣「申し訳ありません」
UEG「ん?お主喋れるのか?」
獣「そのようにお作りになられたのでは?」
UEG「あまり深くは考えておらなんだな」
獣「左様ですか」
UEG「うむ。だが安心するがよい。戯れに作り出しはしたが、一度作った生命を簡単に廃棄するような真似はせぬ。では、とりあえず名でも付けておくか……ウカノビエルでどうだ」
ウカノビエル「ありがたき幸せ」

ここは、本当にUEGらしさが出ているので、とても気に入っています。UEGは万能ですがアホの子のため深く考えないので、創造しておきながら仕様を把握していないところとか、自分の眷属のことは大事にするところとか、ウカノビエルからちゃんと慕われているところとか、全てが良いです。続きも書きます。

UEG「ではあちらへ向かえ。ただし、それなりの速度でな。人が歩くよりは少し速いぐらいでよい」
UEG「しかし、妾の乗騎にするのであればもう少し見た目に気をつかうべきであったか……」
ウカノビエル「お気に召さないという事であれば、姿を変えましょうか?」
UEG「お主、そんなこともできるのか⁉」
ウカノビエル「あの……このようなことをお伺いするのも不遜かとは存じますが……UEG様がそのように作られたのでは……」
UEG「もちろん、詳細に設計したうえで創造したのであれば被造物の仕様は細かなところまで把握しておる。だがウカノビエルは先ほどなんとなく作っただけでな。お主に何ができるのかなどはよく分かっておらぬのだ」
ウカノビエル「なるほど。合点がいきました」

ここも実にUEGらしさが満載で、実に良いです。書籍版11巻13話「僕の力は任意の対象を即死させるってものなんだよ」に書かれている神獣使いの華やかな印象の少女戦は、バトル自体は一瞬で終わってしまう上に、そもそもタイトルからしてハブられている(あくまで、メインは次の相手ということです)わけですが、UEGファン的には、必読回です。是非読みましょう。

(6)VS偽即死チート少年 in スローライフ同盟

登場人物
偽即死チート少年:任意の対象を即死させる
戦闘結果:能力無効の上で、首を折って殺害。

即死チートの物語のメタ的には、高遠くんの即死チートの偽能力者をUEGにぶつけてみましたみたいな話です。一応、スローライフ同盟員としては最強の設定ですが、UEGが名前すら聞いていないので、結局はモブ扱いでよいでしょう。私もハカマダトーイチローの方が強者感があると思います。

任意の対象を即死させる能力といっても、所詮はパチモンであり、常時生存ぐらいで無効化される程度の能力です。(賢者シオンが深井聖一くんの即死に対抗したのと同じような感じ)概念即死も試してみましたが、UEGの神格の差で無効ということで、バトルとしては盛り上がらないことこの上ありません。

ただ、この戦闘は成瀬ちさと先生に挿絵を描いてもらっているのですよね。話の展開には合致しているのですが、UEGによる首絞めのシーンということで、なんというかシュールさが凄いです。

UEG VS 偽即死チート少年

(7)VSスードリア in スードリア学園

登場人物
スードリア:スードリア学園1年生。ペルム大陸陣取りゲームの4陣営の1つであるスードリア学園の創立者であり、転生者。目的は強者の育成。
戦闘結果:回復能力を無効化された上で、殴り合いに負けて死亡

設定上は、力を隠していたスードリア学園の創立者が相手なので、相当に強いはずですが、サクッと終わります。

とりあえず、無敵だと思っていたスードリアの能力を無効化した上で、殴り倒すというのは、性格が悪いです。UEGの相手に合わせた超舐めプ、ただし絶対に負ける気はないという基本方針が炸裂しています。

(8)VS狼少年 in スードリア学園地下

登場人物
狼少年:スードリア学園3年生。ギフト外で絶対死なないスキル持ち。
戦闘結果:神の加護を無効化して殺害。

モブ過ぎて、特に書くことがありません。スードリア学園の地下に向かったのは、UEGの眷属であるセイラ(天堂聖羅)の気配を感じたからで、ついでに出会ったモブの生徒を倒しただけです。セイラを利用されたことに怒るUEGは、自分の眷属を大事にしている点で一貫性があって好きです。

(9)VS単眼の少年 in スードリア学園地下

登場人物
単眼の少年:一応、神。元人間。
戦闘結果:過去に干渉して力を奪った上で、踏みつぶして殺害。

モブ過ぎて、あまり書くことがないのですが、とりあえず即死チート世界では割と頻出な、「人から神になったタイプには明確に弱点がある」理論を適用しているのでUEGのセリフで紹介します。

UEG「過去に人であったということそのものがお主の弱点なのだ。人であったころのお主に干渉すれば力を奪うなど簡単なことよ。その点、妾にはその手の弱点はない。妾は生じた瞬間から神であったからな」

書籍版の即死チートをちゃんと読み込むと、この概念は本当に頻出で、超天盤級の能力者であっても、結構な弱点として扱われているので、藤孝先生の公式見解で間違いないと思います。

それでも、神格が隔絶すれば、元人間というところに干渉すらさせなくできるので無効にできますが(UEGから力をもらっている大賢者ミツキは多分そう)、一般的な人間からの成り上がり組だと、そこまで行くのは難しそうです。

ちなみに、高遠くんは、人間というよりは、生まれながらの即死チートという概念だと私は考えているので、この点ではむしろ強者になります。

(10)VSエリザベル in 浮遊島

登場人物
エリザベル:ペルム大陸陣取りゲームの4陣営の1つであるヒメルン王国の女王で、強い能力を持った子供をランダムに生みまくることができる。
戦闘結果:無数の光弾で焼き尽くして消滅させた。

結局、ペルム大陸陣取りゲームの4陣営は、UEGによって全て壊滅することでゲームクリアとなりました。メタ的には、UEGに負けたエリザベルは、グレートリセットで復活できたはずですが、2週目で特に出てきたりはしないです。

ちなみに、UEG的にはこの時点で因縁(記憶があいまいですが)の相手である女神ルーを見つけているので、エリザベルとかはどうでもよくなっているので、倒し方も超雑です。おまけで、デグルさん(マニー王族で海賊のボス)とかも蒸発していますが、省略。ついでに、即死チート世界の大陸に致命的な穴が空きました。

(11)VS女神ルー in 浮遊島

登場人物
女神ルー:超天盤級3大女神の1人で、大賢者ミツキをめぐる因縁の相手。ただし、この時点では記憶を司る賢者の石は未回収で、UEGのことはぼんやりとしか覚えていない。
戦闘結果:UEGが高遠くんを先に始末しようとした結果、即死チートされた。

この時点でのUEGは完全復活しているのに対して、女神ルーの方はせいぜい8割程度なので、まともに戦ったらUEGが勝ちます。ただ、女神ルーを本気にさせるためにパパと呼ぶ高遠くんを先に消してしまうことにした結果、戦う前に返り討ちにあってしまいました。

女神ルーは、記憶を司る部分の賢者の石がまだ回収できていない(多分、賢者ヴァンが持っているはず)ので、記憶があいまいなのは仕方がないのですが、完全復活しているはずなのに、UEGの記憶があいまいなのは、アホの子だからとしか言いようがないなと改めて読み返して思いました。

書籍版14巻での公式設定から振り返ると、UEGを撃破して封印したのは女神ルーではなくて、大賢者ミツキから力を貸与された女神アレクシアのはずなので、完全に間違っていますしね。

最後なので個人的な大賢者ミツキのドロドロ話に関する印象を書いておくと、女神アレクシアは凄く分かりやすくて、大賢者ミツキ以外には超冷淡なヤンデレ秘書ってイメージです。(書籍版では、最後まで女神アレクシアの挿絵が出てきてませんが、個人的には絶対に眼鏡かけてると思ってます)

女神ルーは、WEB版では高遠くんにパパって絡んでるイメージしかなかったわけですが、書籍版だと一番「女」なのは、女神ルーだと感じます。女神ルーVS女神アレクシアとか、天盤が何個か滅んでいるんじゃないかな。女神ルーが20個ぐらいの賢者の石に分割された上に、力を利用されていたのに対して、UEGが単に2分割されただけで封印されていたのは、女神アレクシアの押しかけ女房としての危機感の差だと思いました。

UEGは、なんというか、設定上大賢者ミツキのことは気に入っているのだろうけど、男女のドロドロというよりも、見た目が麗しくて、女神特攻属性があるからそばに置いておきたいぐらいの感じなんだろうなと思ってます。負けず嫌いかつバトルマニアなので戦うけど、他の二人とは違ってドロドロしていない感じ。書籍版でも、大賢者ミツキとは絡まずに退場したので、なおさらそういうイメージが強いです。まあ、このあたりは私のファンとしての贔屓目も相当にあるとは思いますけど。

3 おわりに

私がUEG関係で、特に気に入っているのは、ハカマダトーイチロー戦と、ウカノビエル創造編、女神ルーとのぐだぐだ絡み編です。

というわけで、これを読んでUEGを見てみたいと思った人は、即死チート書籍版の10巻11巻を読みましょう。あと、おまけで14巻も読むと良いです。

それでは、ごきげんよう。

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