「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」のWEB版が即死したから、書籍版を読み直すよ。第2巻(ネタバレ注意)
1.即死チート2巻の感想
書籍版2巻の内容ですが、ざっくり剣聖の試練編です。剣聖の試練のルール自体はクソゲーだと思いますが、即死チートの話としてはまとまっていて面白いです。
私がコミック版で一番好きなキャラクターは、轟剣位(三位)のテレサさんなのですが、何故メイド服を着ているかの答えが書籍版ではちゃんと「趣味」だと書いてありました。ついでに元王族とも書かれていたので、王剣位(七位)のリックさん(リチャードさん)とも顔見知りなのも当然ですね。ちなみに、テレサさんが動いているところを見たくて、即死チートのアニメの6話を見たのですが、個人的にはテレサさんはヤンデレっぽくない方がいいなあと思いました。
魔神対策としての剣聖システム自体は結構ひどい設定なのですが、それでも即死チートの剣聖は賢者よりは大分まともに見えます。これは、魔神の復活から世界を救うという大義を曲がりなりにも守っていることと、人命尊重を一応はうたっている(人を殺し過ぎたためにテレサさんが剣聖の騎士をはく奪されている)ところがあるからです。
書籍版で初めて知ったこととしては、女神殺しの鹿角昌樹さん(女の子3人を弟子にして戦わせていた人)が思っていたよりも強い設定だったことです。コミック版とかでは高遠くんに即死させられているので強さがよく分からなかったのですが、あのまま1階まで降りていたら、ヴァハナトさん(魔神の嫁の女神様)ぐらいは何とかできそうな感じがしました。
あとは、アニメ版では全カット、コミック版でも匂わせているだけだった、ライニールさんが女神様の置いていった写し身をどうしたか問題ですが、書籍版だとばっちり書かれていました。
魔導人形「術者は性行為に及んでいます」
あとは、展開としては目立たないけど、剣聖の試練をお手伝いしていたゴールデンサンダードラゴンのアティラが、展開上普通に侵略者(アグレッサー)に殺害されているのは、色々と凄いなと思いました。アティラは人型(幼女)にもなれるので、高遠くんに抱っこされた挿絵すらあるのに、高遠くんが知らないうちに退場していたという。WEB版で読んだ時も、衝撃を受けた記憶がありますが、やっぱり死んでました。
さて、2巻ですが、まともな人で個人的に筆頭だと思っているリックさんが登場です。リックさんは、親切で、命を大事にしており、役割にも忠実と、本当にいい人としか言いようがありません。3巻以降は、リックさんを基準として、これよりもまともな人がいるかを検討していくことになります。
2.まともな人の基準について
個人的に、まともな人を判断する基準を整理します。①が最優先で、②、③の順に基準とします。
①高遠くんに即死させられないこと
高遠くんは基本的に悪意を向けられない限りは能力を使わないので、交流できる方がまともだと判断しています。即死チートの世界だと、高遠くん対応はおおむね3種類あり、個人的には以下のように考えています。
(まとも)交流ができる>隠れている>即死させられる(まともでない)
②役割に忠実であること
即死チートの世界だと、賢者が分かりやすい例ですが、建前としては世界を守るために活動しているわけですが、やってることは大虐殺じゃないのこれ、みたいなのばかりなわけです。賢者シオンのまとも度の評価が私の中で結構高いのは、賢者の中では間違いなく世界を守るという役割に一番忠実であるからというのがあって、この点では賢者アオイは高遠くんにびびって役割を放棄してしまったので一段階劣ります。
③命を大事にすること
即死チートの世界観だと、不殺は無理なので、個人的な評価軸としては、無駄に人を殺さない、殺すにせよ役割のためであるというのがあります。まともな人暫定1位のリックさんといえど、2巻の剣聖の試練においては何人も命を奪っているわけで、そのあたりは役割との兼ね合いで考えます。
それでは、ごきげんよう。
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