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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが」の壇ノ浦知千佳さんは、どのくらい強いのか問題


1.はじめに

即死チートの外伝「無理ゲーみたいな異世界ですけど、壇ノ浦流弓術でどうにかなりますか? ~即死チート外伝~」を読んでいたら、壇ノ浦流弓術と壇ノ浦知千佳さんについて、色々と考えることがあったので記事にします。2024年に書く即死チート関係の記事としては、これが最後の記事になります。

2.おことわり

最初に書いておきますが、本記事で考察した内容は、私の独自見解であり、公式の見解と相違があった場合、公式が正しいです。あくまで、現時点で私がこんな感じかなと思った内容をまとめただけですので、予めご了承ください。

3.いまさら壇ノ浦友千佳さんを考察しようと思った理由について

即死チート外伝を読んでいて、壇ノ浦友千佳(だんのうらともちか)さんに壇ノ浦流弓術を学んだ極楽天福良(ごくらくてんふくら)さんが、異世界から帰還する話(まだ連載途中ですが、最後に帰ってくるのは確定だと思うので)だということを知って、藤孝剛志先生は壇ノ浦流弓術がお気に入りなのではと思いました。

そこで、あらためて壇ノ浦友千佳さんは、実際のところどのくらい強いのかを考えてみることにしました。先に結論を書いておくと、私はかなり強いと考えています。具体的には、即死チート1巻のドラゴンからも逃げられるぐらいには強いのではと。

4.壇ノ浦流弓術について

壇ノ浦流弓術とは、壇ノ浦友千佳さんの実家が代々継承している古武術で、実態はなんでもありの謎総合武術です。作者である藤孝剛志先生のお気に入りでありことから、物語設定の強度も高く、また後出しで設定を盛れるというある種のチート能力も持っていると、私は考えています。

とはいえ、あくまで謎総合武術であることから、即死チートを見ている限り、バトルソングシステム由来のスキルには、不利かなという感じです。

5.壇ノ浦友千佳さんについて

壇ノ浦友千佳さんは、間違いなく美少女であり、人格も女子高生なんですが、私の中ではヒロインとしての認識が希薄でした。これについて、ようやく私の中で整理がついたので書きます。

簡単に言うと、壇ノ浦友千佳さんというのは、「喧嘩商売」の主人公である佐藤十兵衛なんだなあということです。特に、富田流三大奥義の1つである「無極」は、完全に同じだと思ってます。

富田流「無極」の説明 自己暗示により爆笑した直後でも人を殺せるようになる

つまり、壇ノ浦友千佳さんは、普段は普通の女子高生(残念な美人と言われていますけど)ですが、壇ノ浦流弓術によりいつでも戦闘モードに切り替えが可能なのだろうなと。

ただ、即死チート本編では、壇ノ浦友千佳さんが完全な戦闘モードに切り替わることは最後までありませんでした。それは、当然ながら高遠夜霧くんが隣にいて、各種脅威をオートで排除しまくっていたからですね。そして、ここまで考えると高遠夜霧くんと壇ノ浦友千佳さんの相性は、無茶苦茶良いことが分かります。

つまり、即死チートはある意味でマニー王族が持っているスキル無効化能力の最上級みたいなもので、有象無象の超絶スキルを無効化できます。この結果、スキルに依存しない武力しか使えないことになりますが、こうなると壇ノ浦友千佳さん(壇ノ浦流正統後継者:最も肉体改造が進んだ最強の改造人間)と壇ノ浦流弓術(なんでもありの謎総合武術)の強みだけが残るという寸法です。

即死チート世界でスキルに依存しない武力で最強は、セレスティーナさん(テレサさんの実姉でホテルのコンシェルジュ)だと私は考えていますが、多分戦闘モードの壇ノ浦友千佳さんなら、セレスティーナさんでもいい勝負ができると思うんですよね。まあ、実際はセレスティーナさんも高遠夜霧くんが即死チートしてしまったので、そういうことはなかったわけですが。

つまり、壇ノ浦友千佳さんは、ヒロインというよりも高遠夜霧くんの相棒というか戦友ポジションだったのではないかと、今の私は考えていて、即死チートはダブル主人公の物語であると思っています。

最初に、佐藤十兵衛と同じと書きましたが、佐藤十兵衛の特徴である「卑怯」なのはどうなのかというと、これも多分同じ(というか壇ノ浦流弓術自体が卑怯上等)です。ただ本編では最後まで壇ノ浦友千佳さんが「卑怯」を使う必要がなかったので、顔を出さなかっただけなんだろうなと思ってます。

6.即死チート外伝について

即死チートは、素晴らしい作品だと思いますが、壇ノ浦流弓術の活躍という視点では、護身術レベルでしか活躍していません。それを一番不満に思っていたのが多分藤孝剛志先生で、「俺が本当の壇ノ浦流弓術を教えてやる!」といって連載を始めたのが、即死チート外伝だと、私は想像しています。

まず、即死チートの帰還後の話なので、高遠夜霧くんとお付き合いをしている壇ノ浦友千佳さんには即死チートによる自動防御が常時発動しているため、異世界転移に巻き込まれることは絶対にありえない(即死チートの設定強度的に無理)ので、他の人を送る必要があります。そこで、後始末編で、護身術として壇ノ浦流弓術を学び始めた、極楽天福良さんに白羽の矢が立ったのでしょう。

そして主人公である極楽天福良さんは良家のお嬢さんですが、性格はサイコパスで壇ノ浦流弓術との相性が良いです。そして、肉体改造も謎飲み薬で解決済みということで、壇ノ浦流弓術の正統後継者としての前提条件もクリアしています。

あとは、即死チート本編では自重していた壇ノ浦流弓術の「卑怯」なところを、十全に異世界の連中に叩きつけて帰ってくるだけですね。即死チート外伝世界は、本編よりもダークな世界観だと書きましたが、壇ノ浦流弓術側もダークさマシマシなので、全体としてものすごく陰惨な話になりそうだと予想しています。

7.壇ノ浦友千佳さんの実家について

今の私は、壇ノ浦流は女系が継承する流派で確定だと思っています。この理由としては、他の流派の強者は、男性であることが多く、その強さを取り込むのに婿取りできる方が有利だからです。その上で、兄も姉(壇ノ浦千春さん)もいるのに、壇ノ浦友千佳さんが正統後継者なのは、改造人間としての完成度が一番高いからだろうなと思いました。

謎飲み薬を開発したりできるぐらいなので、壇ノ浦流自体はかなり大きな組織だと考えていますが、その資金や情報は、当主(多分壇ノ浦友千佳さんの祖母)に集約されていて、壇ノ浦友千佳さんにはほとんど知らされていないのだろうと思います。

8.壇ノ浦もこもこさんについて

即死チート本編では、壇ノ浦友千佳さんにも高遠夜霧くんにもいまいち評価が低い壇ノ浦もこもこさん(守護霊)ですが、即死チート本編での実績を見る限り、精霊王を一方的に倒せるので、霊と名がつく存在の中では最強クラスだと思っています。また、バトルソングシステムのインストールを妨害できたりするのも、本来は評価対象だと思っています。あと、守護霊がいることは、現当主(祖母)あたりは当然把握していたと思われます。

もこもこさんはの2人からの扱いは最後までぞんざいでしたが、壇ノ浦流と即死チートの相性は良すぎるし、即死チート世界の脅威への対応力も、即死チートの方が上だから仕方ないかな。もこもこさんも、結構即死チートに助けられていますし。

ただ、高遠夜霧くんが不在だった場合は、流石にもこもこさんが守護霊として、壇ノ浦友千佳さんを戦闘モードに移行させたり、憑依したりしてサポートすることになると思います。

一応、タイトルをここで回収しておくと、壇ノ浦友千佳さん+壇ノ浦もこもこさんの組み合わせだと、多分クラスメートぐらいまでなら何とかなりそうなイメージです。ただ、賢者以上には流石に厳しそうなので、あとは藤孝剛志先生の後付け設定によるチートに期待するしかないでしょう。(壇ノ浦流弓術は、万が一の異世界転移にも備えて、技を開発してきたとかなんとか)

9.おわりに

即死チート外伝は、極楽天福良さんが無事に帰ってくることだけは確定しているとはいえ、帰還方法についてはちょっと想像がつかない(ゲームクリア報酬なのか、自力なのか、こっちの世界から助けにいくのか)ので、連載を楽しみにしたいと思います。

それでは、ごきげんよう。

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