ずっと描きたかったことが描けました
スポットライトを浴びたくて…… の紙書籍、ありがたいことに初日から40件ものご注文をいただきました。本当にありがとうございます。
予約開始と同時に、漫画閲覧ページの方におまけ漫画を公開しました。SNSでコツコツ投稿していたものです。短いお話ですが、書籍に収録される物語に繋がるお話なので、楽しんでいただけたらと思います。
このおまけ漫画でようやく、ずっと描きたかったことを描くことができました。
本作の制作に着手してからずっと描きたかったことがありました。それは、
本作の同窓会シーンのお店、「山久(さんきゅう)」の宣伝です。
宣伝なのですが、ただの宣伝というわけでもありません。
この山久は、ぼくがずいぶんとお世話になったお店です。
山久は、蕎麦職人の山田大志(やまだだいし)さんがやっている蕎麦屋です。
ぼくがこの蕎麦屋を作品の中で描いたのは、お店が潰れるかもしれないと聞いたからでした。
山久の経営が危ないことを去年の6月に知りました。
散々お世話になったお店だから、何か力になれないかと思い、自分の作品の中で描くことを決めました。
その頃にはすでにスポットライトを浴びたくて…… の原案は出来上がっていて、ちょうど同窓会という、何処かしらのお店を扱うシーンがあったので、ここに山久をあてがうことに。
その意を大志さんに伝えると、快く承諾してくれました。
お金は一円も貰ってません。氣持ちで描きました。
ぼくのいちばんの武器は漫画だから、この作品がたくさんの方に読んでいただければ、うち一人でも二人でも、お店に足を運んでくれるんじゃないかと思って、
本作が完結する前、昨年の12月31日に、山久は閉店しました。
何度も通ったお店でした。
最後の営業日も山久で過ごしました。
おかげでたくさんのご縁をいただきました。
人見知りのぼくに、大志さんはよく声をかけてくれました。
山久では、お店を貸し切って飲み会をすることが多くあって、ぼくもよく参加させてもらってました。
ぼくは当時から個人で活動をしていたので、人と繋がれる機会をいただけるのはなんともありがたかったのです。
ところがぼくは、大勢の場が苦手。
周りが盛り上がってる中、ぼくが一人黙っていると、大志さんは厨房から顔を出して、みんなにぼくの話題を振り撒いてくれました。
するとみなさん、面白がってぼくのお話を聴いてくださるんです。
お店に行くたびにそんな感じでした。大志さんには何度も助けてもらいました。たくさんのご縁をいただきました。
個人で活動する身として、このことがどれだけありがたいことか。
なので、お店の危機にはなんとかチカラになりたかったのですが、遠く及びませんでした。
閉店の報告を受けたときは、自分の筆の遅さを心底恨みました。
自分はお世話になった人への恩返しも満足にできないのか、と。
大志さんからは「山久を遺してくれてありがとう」なんて言われましたが、違うんだよ大志さん、そんなつもりで描いたんじゃないんだよ。
まぁでも、せめて、残ったのならいいかなと、随分経った今では思います。
山久閉店の前日に書いた投稿です。
当時は感極まってたんでしょうね。すごく氣持ち込もってます。よかったら読んでください。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid0dXTgPNGz85w37fFiB6vuXN1KU94uEeWtYCuZF9w3btgvR2hLCWHyG5VLnqms8nNdl&id=100081780829432
大志さんは今新しくお店やってます。別のところで、「山久」って名前のお店を。
ひとまず落ち着いてよかったなと。けど、出逢った頃に比べたら随分痩せました。身体だけ心配です。
作中の大志さんは、出逢った頃みたいにふくよかに描いてます。
宣伝で考えてた当初は大志さんを大きく登場させる予定はなかったけど、状況が変わったので記念に。
大志さんを描いていて、出逢った頃のことを色々と思い出しました。
一緒にお尻展に行ったりとか。女性のお尻の写真を眺めて、二人で「いいねぇ〜」なんて言ってました(笑)。
酒好きでスケベで、本当になんか、下町にいるような氣のいいおじさんです。
新しい山久の場所は非公開だそうで、ぼくもまだ行ったことがありません。まだ体制が万全でないんだとか。
もし、お店の情報開示が書籍の入稿締め切りまでにされたら、書籍の方にもお店の詳細を載せるつもりです。
本作のファンが何人も何人も、大志さんが困るくらい、足を運んでほしいものですね。
早く大志さんの蕎麦が食べたい。
ということで、ぼくが作中で山久を描いた理由をダラダラとお話させていただきました。
書籍が届いたら、たくさんの人に届けていく期間に入ります。
会う人に作品の宣伝をしていくのはもちろん、知っている限りのSNSやブログサイト、創作作品投稿サイトなどに作品を投稿していきます。
作品を無料で楽しんでいただいて、氣に入ってくださった方に書籍を手に取っていただける流れを作ります。
そして、この書籍の予約期間にどれだけご注文いただけたかで、どれだけの部数を用意できるかが決まります。
できるだけたくさんの方に、本作品を届けたいです。
結構描き込んだので、できれば紙で。
予約受付は10月15日まで
ご注文お待ちしております。
何卒、よろしくお願いいたします。
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(おまけ漫画はクレジットより後に掲載してます)