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駄文:二十歳の夢と今の自分

二十歳そこそこのときは『ONE PIECE』みたいな漫画を描きたかったんですよ。王道ファンタジーと言いますか、アホな主人公が真っ直ぐ進む漫画。でも、どんな漫画を何度描いても主人公は真面目だし、途中で堕ちちゃうし。担当さんからは毎回ボツもらってて、路線を変えて変えての今です。人生って不思議。

当時は自分のことが今ほどわかってなかったので、ボツを貰う度に「才能ない」とか「漫画家向いてない」とかって思ってました。うだうだ悩みながら描いてましたが、振り返ると、ちゃんと自分の向いてる方に進んできたなと思います。壁にぶつかりながらも、道を変えて進んできたから今が在るなと。

今描いてる漫画は自分だから描けるって自負してるし、読み手としても他所の漫画よりよっぽど好きだし、何より向いてるって思えるし、あの頃の心境と何もかもが変わってます。けど多分、真ん中にあるものは変わってません。描きたいから、読みたいから描いてる。心は当時よりだいぶ単純になりました。

10代の頃は王道ファンタジーばかり描いてました。全然面白くなかったけど(笑)。担当さんからのボツラッシュですっかり描かなくなっちゃったけど、今なら描ける氣がします。主人公は多分やっぱり、真面目でよく堕ちるタイプだろうけど、スッキリした人生を描いてやれるんじゃないかなと思います。

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