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新作漫画に込める想い


こんにちは、石井嘉一郎です。

今回は新作漫画のお話をさせてください。

先のクラウドファンディングに向けて、ぼくの今作に込める想いを少しでも共有できたらと思います。

先ずは、今作のタイトルが正式に決まりましたことをお伝えさせてください。

これまでは『いいねなんていらない(仮)』と表記させていただいておりましたがこの度、正式にタイトルを決めました。

タイトルは、










『〝いいね〟なんかがあるせいで……』

です。










〝〟の表記はまだ変更があるかもしれません。ここ迷ってます(笑)。

というわけで、タイトルからも想像できる通り、

今作はSNSのいいね機能に主人公が翻弄されるお話となっています。

内容についてもお話させてください。




SNSの数字が大きな影響力を持つようになって久しいです。

「SNSマーケティング」なんて言葉もあるくらい、世の中ではSNSの数字が重要になっていて、

好きなことで生きていくためにSNSの数字を伸ばす、なんて光景が当たり前になりました。

今作ではそんなSNS時代へ、「やりたいことの本質は何か」という問いを投げかけたいと思っております。




この物語は、ぼくの実体験が元になっています。

ぼく自身、SNSの数字を伸ばすことに躍起になっていた時期がありました。

漫画家を目指して出版社に漫画を持ち込んでいたのですが、6年通っても結果が出ず、一度漫画の夢を諦めようとしました。

しかし、何度考えても諦めきれず、続けることを選択。

けれど、また同じ道を通っても芽が出る可能性は低いと考え、続けるなら何かを変えなければと、新しい道を探していました。

そんな中、目に入ったのがSNSの世界でした。

2017年のことでした。

当時、インターネットでは「個人の時代」と言われていました。

芸能人というわけでもない人たちがインフルエンサーと呼ばれ、SNSの投稿で多くの人に影響を与えていました。

ぼくはその様子に心動かされ、「SNSの世界で認知を獲れれば、こんな自分でも漫画で生きていけるかもしれない」と、SNSのフォロワーを伸ばすことに一生懸命になったのです。

それからは、投稿を何度も試行錯誤して、アカウントをそこそこ伸ばすことができました。

Twitterでは5,600人もの方にフォローしていただくことができ、最もバズった投稿はYahoo!ニュースにも載りました。

けれど、そうやって数字を伸ばすことに躍起になればなるほど、心は荒んでいきました。

自分の投稿がどれだけ伸びても、隣の芝生が青く見えて卑屈な気持ちになってしまったり、

出版社に持ち込んでいたような物語漫画が思うように描けなくなってしまったり、

しまいには、不特定多数の匿名様から誹謗中傷とも取れる言葉をたくさんいただいて、

心が折れてしまいました。

2020年のことでした。




元々は物語漫画が描きたくて漫画家を目指したのに、いつの間にか、SNSで数字を取るための漫画ばかり描いていて、本来やりたかったことを見失っておりました。

描いても描いても他人と比べてしまって苦しいし、匿名様からいただく言葉は矢鱈と心に深く刺さるし、それはあまりに苦しい日々で、なんのために描いているのか本当にわからなく、

「本当は漫画を描くことが好きじゃないんじゃないか」と思い詰めるところまで心が堕ちました。

人生で二度目の、漫画家を諦めるか悩んだ時期でした。



そんな時分でしたが、2021年〜2022年にかけて自分自身を見つめ直し、心から描きたいものを見つけることができ、前作『スポットライトを浴びたくて……』を生み、今が在ります。



この体験と学びを、今作の物語に載せて多くの人に届けたいと思っています。

数字を伸ばすことを否定したいわけではありません。

ただ、ぼくと同じように悩んでいる人がいたら、

なんのために伸ばしているのか、本質は何なのか、

そんなことを考え直してもらえたらと思っています。




新作『〝いいね〟なんかがあるせいで……』が、SNS時代に悩みもがいている人の何かのきっかけになれば幸いです。

今回も、自分自身と向き合うような、自分自身の鏡になるような、人間臭いドラマを精一杯描いていきますので、制作にお力添えいただけたら嬉しいです。

応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。



石井嘉一郎


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スポットライトを浴びたくて……
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