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山田テクニカルサービスの話。

2011年ごろ、カメラ雑誌で市橋織江さんの作品を見て「この人みたいな写真を撮ってみたいな」と思い、RZ67 ProⅡを購入した。2016年ごろまではメインカメラとして活躍してくれていたが、PENTAX645DやK-1を購入した後は、防湿庫の住人になってしまった。

IQ160を購入した際、資金繰りのためRZ67を手放す予定でいたが、カメラマンの富永さん(https://sonnar3.net/)から、IQ160はRZ67に装着可能なことを教えていただき残すことに(デジバックが着くのはProⅡDだけだと思っていた)。デジタル化の詳細は↓

デジタルカメラとして生まれ変わり、一軍に復帰したRZ67だったが、シャッターを切ってもシンクロしなかったり、ピントノブがガタついたりと、色々おかしいところが出てきた。
ひと昔前ならRZのボデイやレンズは格安で購入できたが、今では状態の悪いものでも数万円、ボデイは10万円以上とかなり相場も上がってしまったので、思い切ってオーバーホールに出すことに。

Phase Oneのホームページを見ると、「Mamiya製品の修理は山田テクニカルサービスに相談してほしい」と案内されている。

しかし、「山田テクニカルサービス」をググってもそれらしいホームページはヒットせず、オーバーホールに出した方の体験談くらいしか見つけられない、不思議な業者さんだった。

代表電話番号に恐る恐る電話をしてみると無事に繋がり、以下のことを教えていただいた。
・RZ67 ProⅡ/ProⅡDなら修理可能(RZ67(ProⅠ)は修理対象外)。
・修理見積りは現物チェック後に確定。
・山田テクニカルサービスに修理品を送る際、依頼内容、連絡先(氏名、住所、電話番号)を記載したメモを同封すること。
僕のRZは修理可能なタイプであったことにホッとし、早速110mmとボディ、フィルムバックを発送した。

発送から3日ほど経ったころ山田テクニカルサービスから電話があり、見積り内容と金額、作業開始の要否について連絡があった。修理費は想定の範囲内というか、むしろ昨今の中古相場を考えると格安だったので、「ぜひお願いします」と返事をした(なお、この時教えてもらったのだが、フィルムバックにも1型と2型があり、僕の個体は1型だったため修理対象外であった)。

見積りの電話から約1週間後、佐川急便から代引き「37,400円」で荷物が届いた。suburbiaさんのnoteに書かれていた通り、作業完了次第発送されてくるので、見積りの電話がきたらすぐに代金を用意したほうが良さそうだ。

同梱されていた修理伝票。中古カメラ店の「整備済み品」に是非付けて欲しい文書。

発送した時よりも丁寧に梱包されたRZは、新品のようにピカピカになっていた。修理伝票の通り、部品の交換や点検が丁寧にされており、気になる箇所は全て治っていた。110mmのクモリについても、伝票では「清掃不可能」と書かれていたものの、オーバーホール前よりも明らかに綺麗になっていて感動した。

RZにIQ160をつけて撮影。RZはファインダーを除いてシャッターを切るだけでも楽しい。

RZユーザーで「何か調子が悪いな」と思うことがある方は、是非山田テクニカルサービスへ。

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