その日人類は思い出した 客降りというものの存在を~Club キャッテリア感想②
もうタイトルでだいたいわかると思いますがキャッテリア本編に関する感想ではないです。そしてお前の長い文章を読んでいる暇はないという方に簡潔に説明すると
感染症のせいですっかり忘れていたしちっとも慣れていないのに客降りがあって至近距離の推しに魂を抜かれた
という話です。まとめるとただそんだけの話なんですがそれをこれから延々と語ります。お時間があればお付き合いください。
私がキャッテリアを見に行ったのは13日でした。初日(11日)の配信があるのは知っていました。私はあらかじめ話の流れを把握しておいたほうがじっさい現地に行った時にちょっと余裕をもって見られるので(話の流れとか細かい部分とかに)、いつもなら配信がある時はできるだけ買って見るようにしているのですが、今回は何を思ったか、ちょっと配信買わずにおこうと思いまして。初日からそんなに日を置かずに現地だし、ほとんどやったことがない完全初見をやってみようと思いまして。で、本当にな~~~んのネタバレも踏まずに初日を迎え、会場に向かい、着席し、前説があり、暗転し、舞台が始まって。
「どいてください!どいて!」
ミケが客席の通路を走ってきた時、私は察しました。なるほどこれは客席を使う感じの舞台だな?と。キャストの皆さまが通路を通ることがあるのかもしれん。そしてこの日、私の隣にはまぎれもなく通路がある。ワァ……てちょっとちいかわみたいになりました。心が多少ざわつきましたが、でもまあそんな頻繁には来ないでしょ舞台は前にあるのだし、と自分を必死に落ち着かせる私。しかししばらくして衝撃はやってきた。話は進み、キャッテリアとドーシャのホストたちが舞台から降りてくる。ワ~やっぱり客降りが……と自分の前方を見るとそこには笑顔の推しがいました。
エッ?(止まる呼吸)
あれ?推しが 推しがいるぞ?あの推しさん、その前の通路を通られるんですかねこれから その通路はあの 私のこの 真横にある通路ですかね?えっ?推しが?隣を?通る????????
心臓がばくばくしてきた。状況を頭の中で必死に整理している間にも推しは笑顔を振りまきながらずかずかと自分の前にある通路へ歩みを進め、あっ、えっ、えっ、と思っている間に、推しは私の真横を通っていった。笑顔で。
キャーーーーとも思わなかったし、ワーーーーとも思わなかった。推しが自分の隣を通った瞬間、私は完全に 無 であった。あれだけばくばくいってたはずの心臓が動いている気配も感じなかった。無。ひたすらに、無。もういろんなことがすべて振り切れちゃって限界突破×サバイバー。(?)
そう。そうだよ。そういや客降りってあったよね。その昔テニミュにドハマりしていた頃、サイドシート最前列に座っていたら最後の曲の客降りで推しがド真ん前に来てめちゃくちゃ踊ってくれたっけ。あの時の推しの笑顔と輝く汗は一生忘れないだろうと思う。そこから時は流れ再び私を2.5の沼に引きずり込んだ刀ミュ。でも私が刀ミュに出会ったのは感染症の真っただ中。お客様と演者はとにかくキープディスタンスだし、客降りなんかもってのほか。らぶフェス2022のゴンドラでだいぶ接近してはいたけど、それと客降りはまた似て非なるものなのだなあ。と、今なら冷静に振り返れるけどその時の私には無理。公演が終わって会場を出てからやっと、品川駅までずんずんと妙に力強い足取りで歩きながら友達に鬼LINEをすることで感情を爆発させることができたのでした。
初日配信を見なかったが故に客降りがあるなんて思ってもいなかったんですよ。そりゃこれまでにも何回かいろいろ舞台を見に行ってますけれども。まさかここで来るなんて思ってなかったんですよ。いろいろな舞台でそろそろ客降り解禁か?とソワァとしては客降りないでーすっていう感じだったので、こりゃもうしばらくは客降りとかねえな!まあそんな急に始まらねえよな!とか思って完全に頭から客降りの可能性を消し去っていたのでした。いやあもう本当に……推しさんの接触イベントとかぜんぜん参加できていないのに、突然あんなゼロ距離に近いド至近距離で推しと遭遇してわたしはほんとに…………………………………もう……………………………………(思い出し無)ここまで読んでくれた方だけに打ち明けますけど、今でもふとした瞬間に推しさんがすぐ隣にいた感覚がふとよみがえる時があってウワーーーーーってなるんですよ……。自分でもちょっと自分に引いちゃうけど……だってあの瞬間自分と推しを隔てるものはほんのわずかな隙間だけだったんですよ。なにこのすごい世界線。まさかこんな日が来るとは。
13日の席はチケット発券してどこらへんかなって確認しようと座席表を探したら私の席書かれてなくて、えっ?これ私当日座るとこある?!って一瞬動揺した席だったんですが(いろんなパターンの座席配置があるんですね……その後無事自分の席が書いてあるパターンの座席表を見つけてほっとしました)ありがとうキャスト先行……って心から感謝しました。たちばなくん以外にもいろんなキャストさんが来てくれて、みんなニコニコしててとてもすてきだった。スコティッシュ役のhrnくん、役柄としては(というかホストとしては)俺様キャラなのに、客降りで見たらすごい目が優しくてワ~~~~~~~//////ってなっちゃったな……あとssmrくんは近くで見てもやっぱりお人形さんみたいでたいへん美しかったし、美しいといえばarmkくんも美しいんだけどまたssmrくんとは違うというか、ほわほわにこにこしてて。顔も。あとなんていうかオーラも。大変かわいらしかったです……
あとシャンパングラスライトが最高でしたね!普通になるほどホストクラブだからな、としか思ってなかったけど、あれでいろんなキャストさんとエア乾杯できてすごい楽しかった~~~~~~!あと中にアクスタが入るのもいいですね(狙って作ったわけでなく、偶然そうなったらしいけど)今も家でラガマフィンさまのアクスタを入れて飾っています。
というわけで、感染症のせいですっかり忘れていたしちっとも慣れていないのに客降りがあって至近距離の推しに魂を抜かれた話を長々と書いてみました。ここまでお付き合いいただいて本当にありがとうございました。キャッテリアの話はあと、本編でも客降りでもない雑記録編(日替わりネタとかの話)と、カフェキャッテリア潜入編のふたつくらいを書く予定なので、よろしければまた読んでやってください。