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2024年秋版『師弟ブラマジ』に関するあれこれ+反省文

こんにちは、海馬ハルトです!(*^-^*)
今回は10月27日に開催された北関東つりおCSで使用したブラック・マジシャンデッキの構築をまとめつつ、振り返りを兼ねようと思います。
今回紹介するレシピで対応している環境は、2024年10月適応のリミットレギュレーションに則し、『SUPREME DARKNESS』発売後のものになります。

〇デッキレシピと基本コンセプト

コンセプトは以下のようになりました。
1.「黒の魔導陣」による除外
2.「黒・爆・裂・破・魔・導」による全体除去
3.「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」による制圧
4.「原石」カードによる妨害
5.手札誘発によるけん制
こちらを活かして戦っていくデッキになります。
前回との大きな変更点は「原石」ギミックの採用、そして「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の採用です。

構築の方針を固めるに当たり、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」はその内容に大きく影響しました。
間違いなくスペックは高いのですが、あまりそれに傾注しすぎると構築バランスが狂うばかりか、出せたとしても③効果のコストすら覚束ないことが考えられます。また相手ターンでは妨害数があくまで1回であり、環境でも攻撃力4000(3000+③効果一回分)を超える手段は十分備えていると考え、一辺倒にすることは避けるべきだと判断しました。

そういった経緯を基にすると、「原石」はかなり優秀なギミックを作り出すことができるカードが多くあります。
詳細は後述の各カードの説明で記載しますが、メインギミックの展開補助と妨害数の確保に繋がり、アドバンテージの確保が計算しやすくなりました。先述した「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の融合召喚も計算しやすくなり、いろんな盤面でターンを返すことが可能になっています。

前回の方針と異なり、手札誘発の採用種類もいくらか戻してあります。準制限になり採用枚数が1枚減った「増殖するG」に加えて同様の性質でけん制が可能な「マルチャミー・フワロス」を3枚採用しました。ある程度相手の盤面に関与できる「無限泡影」も2枚採用していますが、「灰流うらら」などまでは採用せず、ある程度はメインギミックで対応できるようにしています。

一方今までのメインギミックで屋台骨を支えていた「永遠の魂」の依存度は下げてあります。これは「原石」ギミックでカバーできる点もありますが、目下環境最強格である「ライゼオル」相手には致命的であり、「永遠の魂」や「黒の魔導陣」は無力に等しくなっていることもあります。
「黒の魔導陣」による除外も、二大環境のもうひとつである「M∀LICE」に対して有効なポイントが少ないため、寄せることはせずに適宜活用するくらいの立ち位置にしています。

※「原石竜アナザー・ベリル」と「原石の反叫」の不採用について
カードプールとしては上記の2枚は発売後なので採用自体は可能なタイミングでしたが、今回は採用を見送っています。
もちろん構築面での精査の結果で不採用としている点がありますが、正直構築の方針によっては採用するメリットも十分大きいと思います。

「原石竜アナザー・ベリル」は「原石の皇脈」をセットすることで「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の融合素材をフィールドに揃えることは可能です。しかしこの場合、召喚権の都合上、「マジシャンズ・ロッド」に頼ることなく「黒魔術の秘儀」を手札に加える必要があります。「魂のしもべ」があれば手札に加える見込みは立ちますが、「イリュージョン・オブ・カオス」から繋げることができないため、「マジシャンズ・ロッド」を経由したルートの完成に比べると、初手の要求値がやや上がります。
また「原石の皇脈」①で「原石の鳴獰」を手札に加え、「ブラック・マジシャン」を、③で「真紅眼の黒竜」を特殊召喚する流れで融合召喚を狙うこともできます。この場合「マジシャンズ・ロッド」の召喚や効果の発動が可能であり、「黒魔術の秘儀」はもちろん、「師弟の絆」なども加えていくことも可能です。

一方採用するタイプのメリットもあり、環境でも散見する「ドロール&ロックバード」に妨害されずに融合召喚までたどり着くことです。
「原石の皇脈」の①効果処理後に発動されても、「黒魔術の秘儀」さえ握れていればルートに支障はでません。ただし「原石の皇脈」の③効果で「ブラック・マジシャン」を特殊召喚し、「魂のしもべ」の効果で「黒魔術の秘儀」を手札に加える算段をしていた場合、「原石の皇脈」の①効果処理後に発動されると破綻しますし、先に「黒魔術の秘儀」を加えていた場合今度は「原石の皇脈」そのものが発動できなくなります。
とはいえ、「原石の皇脈」発動後であれば①手札に加えた内容次第ではありますが、まだ修正が利きやすい方ではありますし、本当に妨害を嫌うのであれば弱点である「エフェクト・ヴェーラー」や「無限泡影」にも対応できる「墓穴の指名者」や「抹殺の指名者」などでケアするのも良いと思います。
他にも、このギミックは手札の消費枚数が少ないため、継続して「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の③効果のコストを用意しやすかったり、他のカードでの妨害を検討したりできます。

こういった面を考慮しつつ、私は不採用にしました。
理由としては
1.「師弟の絆」関連のギミックの安定化を優先した構築バランスを優先した
2.「原石竜アナザー・ベリル」と「マジシャンズ・ロッド」の召喚権の被りを避けたかった
3.「原石の反叫」を強く使える場面と盤面の一致が方針にそぐわなそうだった
4.「イリュージョン・オブ・カオス」から魔法罠にアクセスする流れを大事にしたかった
5.「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を出すことをそこそこに検討しておいた
といった点でしょうか。

兎にも角にも、まだまだ発展途上であることは間違いないでしょう。

〇採用枚数とその理由

ここからは各カードの採用理由について書いていきたいと思います。

【モンスター】

・「ブラック・マジシャン」・「ブラック・マジシャン・ガール」
比率に関しては今回も変更なしです。「師弟の絆」はじめ様々な手段で「ブラック・マジシャン・ガール」の活用を検討している一方で、「ブラック・マジシャン」を起点とする点は同様です。「原石」ギミックを活かしていくためにも、「ブラック・マジシャン」をフル採用しています。

・「マジシャンズ・ソウルズ」
「ブラック・マジシャン」を起点にして動くカードが多いため、素早くギミックを動かすために3枚必須です。ただし「原石」ギミックのお陰で、このカードの負担が減っており、「ブラック・マジシャン・ガール」を墓地に送るタイミングは以前より増えています。

・「マジシャンズ・ロッド」
状況によって手札に加えたい魔法罠が変動しやすいため、そこを上手く立ち回れるように3枚採用しています。「永遠の魂」の依存度を下げた都合上、以前ほど②効果の活用タイミングは減っています。

・「イリュージョン・オブ・カオス」
このデッキのメインエンジンです。必要なモンスターを持ってくるだけでなく、手札を整理する場面でも役に立ちます。特にこのデッキでは状況によってカードのパワーが左右されやすいカードが何枚かあるため、そのカードを有効札に変換できる能力は強力です。
今回の構築では「合体竜ティマイオス」に繋がる手段にもなるため、かなり重要度が高いカードです。

・「合体竜ティマイオス」
「ブラック・マジシャン」ギミックで「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」に繋げるためのカードになります。
モンスター効果無効で止まってしまいますが、「黒魔術の秘儀」が必要ないため、融合召喚に必要な枚数が少なくて済みます。何より「イリュージョン・オブ・カオス」で手札に加えることができるのが利点です。
召喚した「マジシャンズ・ロッド」だけでなく、活用タイミングが見込めない「マジシャンズ・サルベーション」や「黒の魔導陣」、「師弟の絆」で伏せた「黒・爆・裂・破・魔・導」までもが召喚コストにできるため、出すこと自体は難しくありません。
とはいえ1枚あれば十分ですし、増やしてまで融合召喚を狙う必要はないと思います。

・「真紅眼の黒竜」
言うまでもなく「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を狙うために入れています。ただこれは②効果を2回使うことを主眼としたためではなく、「原石」ギミックで特殊召喚できる通常モンスターとしてはこの上ないため採用しています。利用頻度はそこそこ高く、「原石の皇脈」や「原石竜インペリアル・ドラゴン」の効果を強化できるため、バカにできない存在です。

・「原石竜インペリアル・ドラゴン」
ドラゴン族であること、相手ターンに利用できる妨害手段であるため採用しています。後から出てきてフィールドに広く干渉するため、手数や盤面が動いても活用しやすいことが大きいです。

・「マルチャミー・フワロス」
「増殖するG」同様に特殊召喚のけん制に役立つ手札誘発です。後攻に特化した発動条件ですが、「イリュージョン・オブ・カオス」で有効札に変換できるため、フル投入しています。先攻スタートのサイドチェンジでは抜きます。

・「増殖するG」
活用方法は例のごとくです。準制限になったため枚数が減っていますが、「マルチャミー・フワロス」と合わせて5枚体制で特殊召喚のけん制をします。

【魔法】

・「師弟の絆」
このデッキのキーカードです。「魂のしもべ」で2枚ドローを狙いつつ、盤面の強固さやパワーを上げていけるカードであるため、積極的に使っていきたい1枚です。
「原石」ギミックのお陰で発動タイミングが増え、併用できる妨害手段も多岐にわたっているため、以前よりも初ターンで発動するメリットは増えています。今後枚数を増やしてもいいかもしれません。

・「黒・爆・裂・破・魔・導」
最強の除去カードです。「ブラック・マジシャン・ガール」がデッキの外に出ていれば、「師弟の絆」に依存することなく発動することもできます。
「原石」ギミックで「ブラック・マジシャン」を出しやすく、同時に「マジシャンズ・ソウルズ」で「ブラック・マジシャン・ガール」を出しやすくなっているため、発動条件は揃いやすくなっています。

・「マジシャンズ・サルベーション」
「永遠の魂」をセットすることが重要ですが、「ブラック・マジシャン・ガール」を出し、「黒・爆・裂・破・魔・導」を発動しやすくするためにも②効果もかなり重要です。
とはいえ今回は「永遠の魂」の依存度を下げているため、手札に加える優先度は下がっています。同時に「永遠の魂」をセットした後、自身は様々なコストに転用する場面も増えています。

・「黒の魔導陣」
他の妨害手段が充実したこともあり、今まで程の依存度はなく、活用できるタイミングで使用していく方針にシフトしています(本来はそれが理想的でもあります)。
除外効果自体は強力なので、的確に妨害を当てたい場面では積極的に狙います。
①効果も「魂のしもべ」を活用した疑似サーチなど、活用タイミングは多いです。ただ単独で使用すると失敗する確率は前回より増えています(デッキを混ぜる機会自体は増えているのでカバーはしやすいです)。

・「黒魔術の秘儀」
主に融合召喚で活用することになります。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」だけでなく「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」も積極的に出していくことで有利を狙いに行きます。
融合召喚先は豊富なので、腐る場面はかなり限られています。できるだけ手元に欲しいため2枚採用にしています。

・「魂のしもべ」
主に「黒の魔導陣」と併用して魔法罠を加える流れに利用します。モンスターに関しては「イリュージョン・オブ・カオス」で賄う算段です。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」のコストにしても、のちに手札を補充できるため、パフォーマンスに優れています。
今回は「黒の魔導陣」の①効果の依存度は下げているため2枚採用です。

・「原石の皇脈」
このデッキでもかなり重要になるカードです。
①で手札に加えるカードは展開手段、妨害、妨害兼融合素材といったバリエーションで選べる点が優秀です。
②効果は1種類だけではおまけ程度で考えていいと思います。2種類になればキルに届く回数が減るのでだいぶ変わります。
③効果発動後は特殊召喚したモンスターの効果が使えませんが、概ね問題ありません。①効果で「原石の鳴獰」を加えると都合2体は通常モンスターを供給できるのが大きいです。「黒の魔導陣」の除外効果をアシストできるのも評価点です。

・「原石の鳴獰」
通常モンスターの特殊召喚と妨害を兼ね備えたカードです。速攻魔法なのも優秀で、相手ターンに「黒の魔導陣」を利用できます。
「ブラック・マジシャン」だけでなく、「真紅眼の黒竜」にもアクセスできるため、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の融合召喚の難易度もかなり下がります。
除外効果も対象を取らずに除去できるのも優秀です。
ただモンスターがいない時にしか使えないこと、「ブラック・マジシャン」の特殊召喚手段に限っては充実していることを考慮して1枚にしています。

・「原石の穿光」
効果を無効にし除外するカードです。発動条件の満たしやすさに比べて効果がかなり強力で、「ブラック・マジシャン」デッキで今までなかった、発動された効果そのものへの対応手段を補ってくれます。苦手だった誘発効果や誘発即時効果モンスターだけでなく、魔法罠にも対応しているため、カバーできる範囲がかなり広いのもありがたいです。そういった面もあり、素引きでも使いやすいため2枚にしています。
墓地からセットする効果はあまり活用場面がありませんが、あると助かる効果です。

・「罪宝の囁き」
特殊召喚能力が優秀です。特に除外されたカードを戻すことができるのは、このデッキにおいてはかなり大きく、師弟(特に「ブラック・マジシャン・ガール」)を除外されると、デッキパワーが大きく落ちるため、それをケアできる効果なのは優秀です。
一応除去された「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を特殊召喚できるのも利点です。

【罠】

・「永遠の魂」
以前までは軸にしていましたが、「ライゼオル」の台頭により、かなり容易に除去される状況を踏まえて、できるだけ依存度を下げています。
ギミックのエンジンとしては優秀なので、後半の持久戦になった場合はかなりパワーが高いので、そういった場面では狙っていきたいです。
手札次第では今まで通りに展開することも十分視野に入るので、1枚採用しています。またこのカードのデメリット効果も「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」があれば耐えたり無効にしたりできるため、以前よりは致命傷を避けることもできます。

・「原石の号咆」
通常モンスターの特殊召喚と、コントロール奪取ができるカードです。
特殊召喚はモンスターがいない場合に限られるのですが、使い捨ての「永遠の魂」のように動くことができます。特殊召喚はよろしく、コントロール奪取の手段として採用している面がやや大きいです。

・「無限泡影」
ここだけ採用の毛色がやや異なると思います。私も採用するかどうか悩んだのですが、比較的刺さる相手が広いこと、相手ターンに手札誘発で引き込んで使うカードが欲しいこと、「墓穴の指名者」で無効にされないことなどを考慮して2枚採用しました。

【エクストラデッキ】

・「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」
禁止から復帰した融合モンスターです。
ここまでで何度も触れてきたように、かなり重要なモンスターです。早い場面で出せれば、それだけかなり相手の行動を誘導でき、場合によってはそのまま勝てるので、優先度はかなり高いです。
今までは魔法罠で妨害することを主眼にせざるを得ませんでしたが、このカードのお陰でモンスターに妨害手段を分散できたことが大きな変化です。
ただし無効効果はあくまで1妨害であり、戦闘でも十分突破されることを念頭に置かないといけないため、依存度はそこそこにしてあります。
また手札コストも計算した召喚をしないと、思ったよりも強くないことも念頭に置く必要があります。

・「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」
融通の利く融合モンスターです。
このカードの活用場面はかなり多く、「黒魔術の秘儀」さえ握っていればいつでも狙えるくらいの出しやすさも魅力です。
「マジシャンズ・ロッド」の誘発回避やバトルフェイズの追撃、ドローによるアドバンテージの貯金を稼ぐなど、できることの選択肢が多いです。
「罪宝の囁き」でも特殊召喚可能で、かなり使いやすいです。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」に優先度が奪われがちですが、融合素材が異なる都合上、出す機会やメリットはそこまで落ちていないため、出せる時は前向きに出して良いカードです。

・「超魔導戦士-マスター・オブ・カオス」
フィニッシャーです。一気にライフ8000を削るポテンシャルを持っているため、スキがあれば狙っていきたいカードです。除外効果も強力ですが、このデッキでは光属性が少なめであるため、①効果と合わせて8000通せる時に使う方が無難だと思います。
主に「ブラック・マジシャン」直接攻撃で2500→「黒魔術の秘儀」→このカードの①効果で素材にした「ブラック・マジシャン」を特殊召喚→2体で5500→計8000 を狙う形になります。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」にフィニッシャーとしての機会を奪われがちですが、比較的サーチを介さない手札で出せる組み合わせのため、場面によっては輝くカードです。

・「竜騎士ブラック・マジシャン」
強力なカードではありますが、初動には絡みにくいカードです。
融合召喚のバリエーションとして採用していますが、どうしても「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」に奪われがちです。方針によっては抜いてしまってもいいかもしれません。

・「ガーディアン・キマイラ」
ドローと対象に取らない破壊をフリーチェーンで行えることになるため、「黒魔術の秘儀」が速攻魔法である意味がかなり大きくなります。
メインギミックのパーツが揃っていなくても成立し、質の高いリターンが得られます。場合によっては実質的な手札交換で回り始めることにもなるため、状況次第ではエンジンにもなるカードです。
終盤の残ったソースを無駄なく使い切る面でも使いやすいため、使いどころが多いのも評価点です。

・「聖魔の乙女アルテミス」
「マジシャンズ・ロッド」を使いまわすために使用します。1枚は必須ですが、複数枚採用するほどではないと思います。
「超魔導戦士-マスター・オブ・カオス」の除外効果のコストにもなるので、その点でも可能な限り序盤に出しておきたいモンスターです。

・「神聖魔皇后セレーネ」
「アクセスコード・トーカー」に繋げることが主な役割です。一応特殊召喚効果は相手ターンにも使用できるため、「永遠の魂」がない場合に相手ターンに「黒の魔導陣」を使うことにもつながります。
ですが基本は前者の理由で使用します。

・「アクセスコード・トーカー」
上述したような流れで活用しフィニッシャーとして出します。他のデッキのように属性の異なるリンクモンスターを揃えるにはやや骨が折れるため、他の除去も併用してフィニッシュまで繋げることになるかと思います。

・「暗影の精霊使いダルク」
闇属性で作りやすいリンク2です。モンスターを墓地に送ることに加えて、相手の墓地のカードを戦力にできる点、「神聖魔皇后セレーネ」に繋がりやすい点が目的です。「マジシャンズ・ロッド」のコストになる魔法使い族という点もこのカードの魅力です。

・「星杯竜イムドゥーク」
主に「ブラック・マジシャン」を墓地に送る方法で使用します。フィールド次第では破壊効果も使えるので、失念しないでおきたいところです。
さらに状況が許せば「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」や「竜騎士ブラック・マジシャン」を融合召喚するための素材に利用します。

・「S:Pリトルナイト」
汎用リンク2です。「マジシャンズ・ロッド」を「聖魔の乙女アルテミス」にしたあと、「マジシャンズ・ソウルズ」とリンク召喚すれば、下準備を整えつつ相手の盤面に干渉できます。
複数回活用できる効果も魅力的で、相手のフィールドをコントロールしながらこちらの形成を整えることが可能です。
単純にリンクモンスターを絡めずに先攻で出しておいても、けん制能力が高いので、狙って出していいカードになります。

・「カオス・アンヘル-混沌の双翼-」
「ブラック・マジシャン」と「マジシャンズ・ロッド」で作ることになるモンスターです。
除外効果を使うこと、高打点モンスターを用意することが主な目的です。
素材によって得られる効果に関しては、闇属性で得られる効果のみが見込めるので、盤面維持力に関しての期待はおまけ程度でいいと思います。

・「厄災の星ティ・フォン」
捲り札として採用しました。
召喚特殊召喚ができなくなるデメリットも、魔法罠中心で動き、「マジシャンズ・ロッド」や「マジシャンズ・ソウルズ」程度の召喚や特殊召喚でターンを終えることもあるこのデッキでは比較的軽めに見られます。

・「真紅眼の鋼炎竜」
「原石」ギミックなどでランク7で止まる必要がある場合などを想定して入れています。効果で破壊されないことと、効果の発動でダメージを稼げるところが利点です。とはいえ、あくまで妥協点としての採用なので、他に有用なカードがある場合は入れ替えも検討できるカードです。

・「メレオロジック・アグリゲーター」
サイドデッキの「月女神の鋤」のコスト用です。主に「ライゼオル」を見ており、エクシーズモンスターの除去を主眼としているため、このカードを採用しています。コストで墓地に送っても③効果を使えることが採用理由です。

【サイドデッキ】

環境によって変わる部分でありますが、考えた指針を示しておこうと思います。
採用方針としては
①先攻の場合、封殺に有効なカードを増やす
②後攻の場合、展開は丁寧に捲っていく
③罠などのバックが厚いカードへの対策
を主に考慮しています。

・「アーティファクト・ロンギヌス」
「M∀LICE」対策です。展開を許すのは致命的であるため3枚採用しています。効果を適宜無効にするタイプではなく、ターンに影響を残すという効果はコンセプトにも合致しています。ただし相手ターンの除去を除外に頼る部分がややあるため、使うタイミングが重要です。

・「ハーピィの羽根箒」・「大嵐」
魔法罠の除去枠です。罠型のデッキを相手にする場合は先攻後攻問わず採用します。
場合によっては罠型でなくても「次元障壁」や「神の宣告」を先に開かせることが必要になるため、後攻で採用を狙うことがあります。

・「三戦の才」
使い所の多い魔法カードです。対応力の広さで採用しました。コントロール奪取も「厄災の星ティ・フォン」で重ねてしまうことで擬似除去につなげることもできるため、活用する方法がかなり広いです。

・「月女神の鋤」
「ライゼオル」対策のカードです。「メレオロジック・アグリゲーター」で書いた使い方を想定しています。

・「スキルドレイン」
制圧能力の高いカードです。
今まではさほどこちらに影響は少なかったのですが、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」やモンスターに使う「原石の穿光」と相性が悪いことは見過ごせません。そういった経緯もあり、今回はサイドから投入するプランにしてあります。
また「スネークアイ」などは墓地などで発動する効果が多く、対応しきれないこともあります。

・「サモンリミッター」
召喚制限を課すカードです。後攻では有効になりにくく、制限カードのため、安定した運用が難しくなったこともあり、先攻が見込めるサイドチェンジで採用します。

・「次元障壁」
主に「ライゼオル」を封じ込めるために採用します。「ライゼオル」は「ライゼオル・デッドネーター」が致命的なので、出されても対応できるカードという意味ではありがたいです。

・「神の宣告」
主に「ハーピィの羽根箒」や「大嵐」だけでなく、「レッド・リブート」「神の宣告」に対応するために採用しています。
「次元障壁」の対策で「ライゼオル」が対抗手段を投じているので、その対策といったところです。

〇実戦のCSにおける反省点

CS予選は0-5(3-10)、サブトーナメントは1-1(2-3)でした。ダイスやじゃんけんで全敗しており、7回中一度も先攻を取れずにメインデッキを回すことができませんでした。

〇予選
M∀LICE ◯✕✕ 動画あり
ライゼオル ✕◯✕
M∀LICE ✕✕
ライゼオル ✕◯✕
デモンアザミナ ✕✕

〇サブトナメ(チーム戦)
 霊獣 ◯✕◯ チーム◯
M∀LICE ✕✕ チーム✕


〇良かった点
「黒の魔導陣」の依存度が下がったこともあり、妨害手段が比較的いろんなバリエーションで活躍できたことが収穫でした。
後攻スタートでも「原石の穿光」などで相手の妨害を超えやすく、「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」による制圧力は頭一つ抜けていました。
そういった妨害手段が揃っているお陰で、「師弟の絆」によるコンボ火力が上がり、以前よりパワーが上がった印象でした。
予選はマッチこそ取れていませんが、環境トップ勢の「ライゼオル」や「M∀LICE」相手に良い勝負ができました。
結果として、それぞれの依存度を程よいバランスでまとめることができたとは思います。

〇懸念点、課題
微妙にソースが足りずに盤面を捲りきれない場面がややありました。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」の手札コストの捻出もややキツキツだったため、そのコストをどうするかも今後念頭に置く必要はあると思います。
実際、「原石の穿光」を伏せるか手札コストにするか迫られるくらいキツイ場面もあり、妨害のために妨害が使えないといった場面がありました。この辺を上手く意識して立ち回れればと思いました。
また「ドロール&ロックバード」の妨害を思ったよりも受けたため、動かし方もできるだけコンパクトにまとまるように工夫できる余地があるのかなと感じました。先述した「原石」ギミックへのシフトも面白いかもしれません。

〇更なる高みへ構築を磨いて

というわけで、今回の構築の解説をしてきました。
「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」という大きな戦力増強を得たわけですが、同時にデッキの方針を固めるのがかなり難しくなった印象です。
今回の構築は結果こそ伴っていませんが、様々な面でブラッシュアップできるところがあると思います。私はなかなかCSなどに参加することができない都合上、試行回数を重ねることができません。もしよろしければたたき台として活用していただければ幸いです。

ここまで読んでくださりありがとうございます(*^-^*)
ご意見ご感想よろしくお願いいたしますm(__)m

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