ブラマジの誘発効果に関するあれこれ その2
みなさんこんにちは、海馬ハルトです('◇')ゞ
今回も誘発効果に関して書いていこうと思います。
前回はこちら:https://note.mu/kaiba_haru/n/n115d3a651b6b
〇誘発効果の基本
前回の記事にも書きましたが、誘発効果は基本的に、トリガーとなる事象が起きたチェーンなどの処理後に発動する効果です。
したがってスペルスピードは1ですし、何かの効果に対して意図的にチェーンブロックを積むことはできません。
簡単な効果でいうと、マジシャンズロッドの1効果や、幻想の見習い魔導師の2効果でしょう。召喚(特殊召喚)に反応して効果が発動でき、サーチができます。この辺りはすんなりわかると思います。
問題は、マジシャンズロッドの2効果などに記載されているものです。
「自分が相手ターンに魔法・罠カードの効果を発動した場合」
これが厄介です。前回触れたように、誘発即時効果と似たようなテキストであるため、発動タイミングの混乱が起きるからです。
誘発効果ということが自信を持ってわかったところで、地に足を付けて、少しずつ紐解いていけばなんてことはないはずです。
誘発効果は処理後に発動できる効果です。すなわち、チェーンブロックの解決が終わったあとに発動機会を得ることができます。
この場合だと、自分が魔法罠カードを発動した場合です。これが相手ターンに限定されているという枕詞があるので、誘発効果の認識が薄れてしまうのでしょう。ですが、誘発効果は相手ターンでも発動できますし、します。ちょうど幻想の見習い魔導師をマジシャンズナビゲートで特殊召喚して、2効果でブラマジがサーチできる、あの流れが相手ターンに誘発効果を使用しているものです。
〇発動するタイミング
前回の復習を兼ねて、具体例をあげて説明します。
自分の場にマジシャンオブカオス、墓地にマジシャンズロッドが存在する状況です。相手ターンに自分がサイクロンを発動しました。この時の効果の発動の動きを説明します。
ざっくりとした流れは以下です。
自分がサイクロンの発動
↓
相手にチェーンがないことを確認してからマジシャンオブカオスの2効果が発動できるタイミングになる
↓
効果処理
発動した場合、マジシャンオブカオスの効果で相手のカードを破壊
サイクロンで場の魔法罠を破壊
↓
サイクロンの効果処理後、マジシャンズロッドの2効果を発動できるタイミングになる
発動する場合、場の魔法使い族モンスターをリリースする
↓
効果処理
マジシャンズロッドを手札に回収
マジシャンオブカオスの2効果は誘発即時効果なので、直接サイクロンにチェーンする形になります。ですが、サイクロンの発動後、一度相手に優先権が渡るため、ここで相手のモンスター効果が発動してしまうと、マジシャンオブカオスの効果を発動できません(スペルスピード2の魔法や罠だった場合は、引き続き発動機会が得られるので問題ありません。)。
このサイクロンを起点としたチェーンブロックが処理されたあと、マジシャンズロッドの2効果が発動できます。発動条件は「相手ターンに自分が魔法罠カードを使用すること」です。自分は相手ターンにサイクロンを発動しているため、発動条件を満たしています。したがって、場の魔法使い族モンスターをリリースすることで発動できます。
また、「発動した場合」という記載ですので、チェーン1で発動していなくても発動できることに変わりありません。
〇魔法罠カードの効果の発動
この小見出しの文句はブラマジ関連のカードのテキストではよく見られます。では魔法罠カードの発動とはどう違うのかを確認していきましょう。
え、同じじゃないの?と思った方は気を付けてください。「効果の」の一言が付くだけで、かなり違います。
突然ですが問題です。以下の発動を
甲:魔法罠カードの発動
乙:魔法罠カードの効果の発動
に分けてください。同じ数字が甲乙両方に入ることもあります。
また発動条件を満たした状態で発動しているものとします。
特に記載がないカードはすでに表側になっているものとします。
1.魔法カードを、手札や伏せてあった状態から表側にして発動した
2.罠カードをセット状態から発動した
3.永続魔法カード「黒の魔導陣」を手札から発動した
4.セット状態の永続罠「永遠の魂」を表側にして発動した
5.セット状態の永続罠「御前試合」を表側にして発動した
6.墓地にある「マジシャンズナビゲート」を除外して効果を発動した
7.永続魔法「黒の魔導陣」の2効果を発動した
8.すでに表側になっている永続罠「永遠の魂」の1効果を発動した
9.表側表示の状態で「永遠の魂」が墓地に送られたため、強制的に「永遠の魂」の3効果を発動した
10.装備魔法「魔導師の力」の効果で上がる攻撃力や守備力が、魔法罠カードの数の変動により、数値が変わった
11.モンスター効果によって表側のモンスターが1体除外されたため、「混沌空間」の1効果により、カオスカウンターを「混沌空間」に置いた
12.魔力カウンターが1個乗っている「魔導戦士ブレイカー」がモンスター効果で破壊されたため、「魔法都市エンディミオン」の3効果でカウンターを1個置いた
13.魔力カウンターが乗っている「魔法都市エンディミオン」に対して、「魔導戦士ブレイカー」の3効果が発動されたため、破壊される代わりに魔力カウンターを1個取り除いた
さあ、どうでしょうか。
正解は
甲:1~5
乙:1~9
です。
答えを見てから考えるとわかるかと思いますが、現時点では
魔法罠カードの発動=初めてカードが場で表側になるタイミング
魔法罠カードの効果の発動=魔法罠カードの発動+形を問わず発動する魔法罠の効果すべて
と考えるのがベストです。
10以降はすべて発動ではなく、適応されている効果の影響力が変動したり、カードが持っているルールのようなものに従ったりしているだけなので、発動ではありません。
この違いは結構大きく、神の宣告や神の警告などの汎用的なカウンター罠だけでなく、サラマングレイトロアーやオルフェゴールクリマクスなど、大会の主流になっているテーマ専用のカウンター罠に関わってきます。いずれも発動を無効にできるのは「魔法罠カードの発動」です。つまり、6以降の効果の発動や適応に関してはカウンターできないということです。
覚えておいて損はないでしょう。
とにかく、比較的大きな範囲で効果を発動する条件を満たせるということをご理解いただければ幸いです。
〇発動できない場合
逆に発動できない場合というのはどのような場合なのか、というのも確認しておきましょう。
・トリガーを踏んだ事実が残らない
まずは、そもそもトリガーを踏んでいない場合です。これは案外問題ないと思いますが、たまにややこしくなるのが、無効にされた場合です。
発動した場合=発動した事実が残る場合です。
残らない場合というのは、発動を無効にされた場合です。神の宣告やヴァレルロードSドラゴンの3効果です。
自分の発動した魔法罠が、そのチェーン上ですべて発動を無効にされている場合、一枚も魔法罠カード(の効果)を発動したことにならないため、「自分が魔法罠カードを発動した場合」になりません。
逆にマジシャンズナビゲートや、今度の新規であるマジシャンズコンビネーションは効果を無効にしていますが、発動は無効にしていません。このような、カードの効果のみを無効にするカードに無効にされた場合は発動した事実は残ります。
・ダメージステップ中
遊戯王では比較的カードの応酬の自由度が高いですが、唯一厳しいのがダメージステップです。このステップでは使用されるカードがかなり制限されますが、誘発効果もその例外ではありません。
私は今まで誘発効果は発動機会を設けてくれる効果という説明を何回かしたと思います。ですが、ダメージステップにおいては、その考えが簡単には通じません。ダメージステップに入ると、原則的に、ステータスを直接増減させるクイックエフェクト(=QE:スペルスピード2以上のカードや効果)や、発動を無効にするQE、カウンター罠などしか使用できなくなります。
したがって、誘発効果の発動条件を満たしても、それが任意効果である場合は、発動する機会がなく、そのまま次の処理に移行します。
※これは現時点でブラマジにおける誘発効果に限った話です。他の任意の誘発効果でも、発動できるものは多く存在します。列挙すると本筋から大きくそれてしまうので、ここでは割愛します。
例えば、相手ターンのダメージステップ中に、神の通告を発動して、自分が魔法罠カードの効果の発動をしたという事実が残っても、その処理後にマジシャンズロッドの2効果が発動できません(コストとして場の魔法使い族モンスターをリリースすることもできません。)。
逆に誘発効果でも、強制効果の類は基本的に発動しなければなりません。ブラマジでいうと、永遠の魂の3効果が該当します。発動タイミングも、ダメージステップ終了時などではなく、通常通り、永遠の魂が場を離れた効果処理が行われたチェーンブロックの解決後に発動します。
今回はとりあえずここまでにします。
次回はチェーンブロックの組み方などについて説明できればと思います。
ありがとうございました('◇')ゞ
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