超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズに関するあれこれ
こんにちは、海馬ハルトです('◇')ゞ
今回はLEGENDARY GOLD BOXに新規収録が決まった、超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズに関して色々書いていこうと思います。
過去最高レベルの強化で私自身少々戸惑っていますが、足を地につけて頑張って考察していこうと思います。
この記事ではブラマジデッキでの扱いを主に扱います。レッドアイズデッキを主にした内容としては、物足りない部分があると思いますがご了承ください。
https://yu-gi-oh.jp/index.php?page=details&&id=671
また、一時書きかけのものが公開され、消えましたが、この記事を執筆中にうっかり消してしまったもので、当記事と内容は同じです(´;ω;`)
〇使いどころを選ばない一騎当千のパワー
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+「真紅眼の黒竜」またはドラゴン族の効果モンスター
(1):このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、
その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果は1ターン中に、このカードの融合素材とした通常モンスターの数まで使用できる。
(3):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする。
耐性、破壊+バーン効果、無効+攻撃力アップ効果といったものを兼ね備えているため、制圧力、耐久性、攻撃力のどれをとっても非常に強力なものになっています。
基本ステータスも高く、単体で場を制圧するのには十分なスペックでしょう。
どの場面においても使い勝手がいいため、デッキの主軸に据えることもできますし、出せる状況が揃えば積極的に狙いに行けるカードです。
〇強さに対して出しやすい条件
この手の強力なカードは、比較的召喚条件が厳しいものが多いのですが、このカードは、専用サポートをうまく利用すれば、かなりハードルが低い召喚条件だと思います。
普通に融合召喚を狙うとすると、ティマイオスの眼はもちろん、新規カードの黒魔術の秘儀で出すこともできます。呪符竜や竜騎士ブラックマジシャンとも相性がよかった、竜魔導の守護者とも相性が相変わらずよく、融合召喚しやすい部類に入ります。
変わったところでは、真紅眼融合にも対応していることでしょう。現状でははっきりしたことは言えませんが、少なくとも真紅眼の黒竜さえデッキに入れておけば、デッキ融合という形でこのカードを用意できるのは大きいのではないでしょうか。真紅眼の黒竜はブラマジと同じ属性、レベル、通常モンスターという点でサポートを共有できるため、デッキに入れても使いやすい部類でしょう。
リンクヴレインズパック3で新規収録される、捕食植物ヴェルテアナコンダを利用すれば、特殊召喚できないデメリットを抑えることができるため、多面的にアプローチをかけることができると思います。
2効果を複数使うことを意識する場合、ブラマジと真紅眼の黒竜で融合することが前提となりますが、一回でも強力なので、無理に狙う必要はないかもしれません。逆にブラマジや真紅眼の黒竜になれるカードは効果モンスターになることが多いため、それらを併用すると2効果を一度も使用できない場合もあるので、気を付けたいところです。
また、このカードは融合召喚以外の特殊召喚にも対応しています。デビルフランケンや、やぶ蛇などでエクストラデッキから直接特殊召喚することもできます。さらには、蘇生制限さえ満たせば、蘇生や帰還が可能であるため、一度場を離れても再利用しやすい部類に入ります。
2のバーン効果が使用できなくなりますが、それを差し引いても強力な制圧力を誇るでしょう。
〇破格のパワーで盤面を制圧
各々の効果が非常に強力なのですが、どのような場面で力を発揮するのか、紐解いていきましょう。
まず耐性効果ですが、対象に取られず効果で破壊されないという、広い範囲をカバーしています。自分でも対象に取れないため、各種装備魔法や真紅眼の黒竜にして黒炎弾を撃つといった、補助ができないのですが、対象に取れない段階でかなりの効果を弾けるのは大きいでしょう。対象に取られない効果のおかげで、無限泡影やエフェクトヴェーラーなどの無効効果、精神操作などのコントロール奪取効果などに対しても強く出られるため、複数枚のカードの組み合わせで崩される可能性も減ります。
また、破壊されない効果があるため、強力な全体除去や発動無効などの対象を取らない除去を受けないのは、場持ちをさらに良くしているかと思います。永遠の魂のデメリット効果でも場に残るため、そこから盤面を崩される心配が減るのはブラマジにとってもかなりプラスになる要因でしょう。
2、3の効果は同名ターン1がなく、2に関しては素材を通常モンスターで固めれば、1ターンで2回の除去効果を使用できるため、複数並べたり、出しなおしたりするメリットが大きいです。
2の破壊+バーン効果は、対象に取らず、コストを必要としない起動効果であるため、気軽に打てる強力な除去になります。攻撃できない類のデメリットもないため、場を空けて直接攻撃を叩き込むことができ、致命傷を与えることもできます。裏側でも構わないため、リバースモンスターなどの効果を躱しながら除去できるのも、利便性をあげています。
バーン効果のおかげで、キルを取るハードルを下げており、手軽に勝負を決めに行けます。裏側表示の場合、ダメージを与えられるかどうかの裁定は待ちですが、ノーコストで除去できるだけでもかなりありがたいです。
※裏側表示のモンスターを破壊してもダメージを与えられます(2019/12/23)。
3効果は手札を捨てて、効果の発動に反応して無効にする効果です。発動を無効にするため、ダメージステップでも発動できる類の効果になるでしょう(要裁定待ち)。手札コストを使いますが、相手の動きに直接関与できる貴重なカードになります。今までのカードはタイミングが微妙に遅かったり、触れるカードの範囲が限られていたりしたのですが、広範囲でダイレクトに対応できる点は嬉しいです。
おまけについている攻撃力上昇効果ですが、永続的にアップし続けるため、カードを無効にし続けるたびに、有効な突破手段である戦闘破壊をしづらくします。無効にするカードは自分のものでもいいため、手札に余裕がある場合は、自分のカードを無効にして、戦闘破壊のリスクを減らすことができます。
〇主な運用の役割
かなり強力なモンスターですが、どのような運用が見込まれるのでしょうか。
まず、このカードは単体でかなり制圧力があります。効果を発動せずに攻撃力3000を用意するのは容易ではありませんし、仮に一妨害を乗り越えたとしたら、今度は攻撃力4000を見なければなりません。攻撃力は上がったままなので、ターンを重ねる度に突破が困難になります。
また、同名ターン1の制限がなく、複数並べても、各々が2、3の効果を使用することができます。
以上のことから、多少のリスクを考慮しても積極的に召喚を狙っていいカードになります。融合召喚であるため、素材や召喚に必要なカードを揃える必要がありますが、コンセプトをある程度統一しておけば、比較的出しやすくなるでしょう。
手札や場のカードの消費を抑えるのであれば、ティマイオスの眼や真紅眼融合を中心とした構築になります。
前者はサーチができない点と、ブラマジを場に用意する必要がある点、2効果が最大で1度になる点を考慮する必要があります。ですが、最も消費が少なくかつコンパクトにデッキに搭載できる点が優秀です。
後者においては、レッドアイズになるカードをデッキに用意することでデッキの回転を鈍らせる可能性がある点、結果的に盤面にモンスターを一体しか出せない誓約がある点を考慮する必要があります。レッドアイズインサイトやフュージョン魔法カードをサーチするカードに対応している点や、場や手札で条件を整える必要性がかなり低い点がメリットになります。
従来の竜魔導の守護者と融合魔法の構成を維持するだけでも、十分出すだけの土壌は整っています。ですが、より安定して出すことを考えるのであれば、マジシャンズナビゲートと共有できるトラップトリックとともに、死魂融合を採用する手段があります。マジシャンズソウルズでブラマジを墓地に落とすことは可能ですし、竜の渓谷や竜の霊廟などドラゴン族を墓地に落とすカードは豊富にあるため、準備そのものはしやすい方でしょう。
先述した通り、融合召喚以外の特殊召喚もできます。黒魔族復活の棺や黒魔術のヴェールなどの、ブラマジにおいて汎用性の高いカードとも共有が可能で、除去されても、2効果以外は生きているため、蘇生がかなり有意義です。
デビルフランケンややぶ蛇などのカードで出すこともできるため、これらのカードの採用を検討するレベルも上がります。
先攻1ターン目で出すと、相手の行動をかなり誘導できます。一妨害を乗り越えながら、対象を取らない破壊以外の手段で突破しなければいけないため、理想の展開からかなり遠ざけながらソースを吐かせることができます。
後攻から捲っていく場合でも、融合召喚ができれば、対象に取らない除去とバーンで、盤面を確実に崩していけます。相手からの妨害も、カウンター罠でなければ、ある程度は対処できます。
中盤以降で出せば、ゲームを一気に決めることができるだけのポテンシャルを秘めています。火力は十分ですし、除去効果のおかげで露払いをしながら一気に形成を引き寄せることができます。一気に押し切れなくても、無効効果で相手のペースを落とすことができ、自分の火力を補えるため、ターンを重ねるたびに形成を有利に持っていきやすくなります。
〇拭い去れない弱点だけでなく、新たな弱点もある
さて、ここまではかなりいいことがピックアップされていますが、きちんと弱点なども見ておきましょう。
まずは、このカードが融合モンスターであることです。ブラマジでは融合召喚自体がメインギミックではないため、このカードに引っ張られると、メインデッキの構築やプレイングに影響が生じやすくなります。ブラマジが最上級の通常モンスターである以上、複数枚のカードとのコンボで動く前提は拭えません。ブラマジのメインギミックと融合のギミックを安定させるには、デッキのスロットがやや窮屈になりやすくなります。仮にうまく収めたとしても、それぞれのギミックのカードが揃わない場合だと、全く動くことができません。
そもそもブラマジは、新規を貰えるとはいえ、まだまだ初動に不安が残る部分があります。その点が解消しておらず、融合召喚自体のハードルも極端に下がったわけではないため、バランスの見極めが重要になります。
よりメインギミックにフォーカスを当てると、ブラマジのメインギミックのカードと効果のジレンマがあります。超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズはブラマジを冠することができないため、カードとしては共有できても、効果としては共有できないものが多いです。黒の魔導陣はサーチで出だしを補うことは可能ですが、2効果のトリガーにはなり得ません。またマジシャンズナビゲートや永遠の魂はブラマジを場に用意してくれますが、無効効果や耐性効果の利用がしにくくなります。最も罠に関しては自身の効果である程度はカバーできるので、割り切れる部分ではあります。
必殺技や師弟の絆などのカードとの相性もあまりよくありません。発動条件を満たせない他、瞬間的火力においてはこれらのカードに軍配が上がり、融合召喚よりは安定している方です。最大の難点は、構築で必須パーツが膨れ上がる関係上、このカードのためのパーツのスロットを割きにくいという点でしょう。ですが、ティマイオスの眼や黒魔術の秘儀を搭載することは不可能ではないため、出す余地そのものはあります。
変わったところでは、ミラーマッチやコントロール奪取、蘇生奪取などで相手にすると、一気に対抗策がなくなる点です。
ヴァレルロードドラゴンや強制転移、閃刀機シャークキャノンなどの実践レベルのカードで耐性を乗り越えてくるため、無視できない話ではありません。
ブラマジでは黒の魔導陣や必殺技での除去に頼ることが多いため、対象に取れない、破壊されない、高打点という段階でかなりハードルが高くなります。幻想の見習い魔導師やブラックツインバーストなどの、マストレベルのキーカードも無効にされる可能性があるため、状況次第ではそのままゲームエンドになり得ます。無効効果を撃つタイミングの見極めや、墓地に落ちた時のケアは必須です。
今までブラマジになかった弱点を生む危険性もあります。仮にこのカードの召喚にカードを割いて、依存すると、壊獣などで一気に制圧力を失ってしまいます。マッチ戦だと、前のデュエルでこのカードの存在がわかると、サイドデッキから壊獣を投入されることになります。本来は、ブラマジ相手に優先して交換するカードではないのですが、このカードの存在の存在で投入される確率があがります。すると、通常のギミックで出したブラマジを壊獣で退かされ、マジシャンズナビゲートやマジシャンズコンビネーション、ブラックバーニングマジックなどのカードの効力を発揮できないという、相手にとっては棚ぼた的な結果になることもあります。
また、融合召喚に寄せた結果、本来は影響を受けにくいエクストラリンクで動きが止まるということも起こり得ます。
強力なカードとはいえ、抱える問題は小さくない点も考慮しておきたいです。
今回はいつもよりかなりボリューミーな内容になってしまいましたが、いかがでしたか?
また新規が来たら書いてみようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました(#^.^#)
ご意見ご感想お待ちしておりますm(__)m
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