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ブラマジの誘発効果に関するあれこれ その1

こんにちは、海馬ハルトです(*^^*)
いつも読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

さて、先日私のTwitterにて、アンケートを取りました。
ブラマジユーザーを対象に、ブラマジの誘発効果絡みの把握度合いの自信について聞いたところ、半数近くが苦手意識があることがわかりました。

ブラマジはキャラクター性や遊戯王の象徴的な部分があるため、ユーザーの入り口としては非常に魅力的ですが、誘発効果絡みになってくると、他のカテゴリよりかなり難解な部類に入ると思います。知らなくてもそれなりには遊べますが、より楽しくより勝てるようにするためには、ルールをよく理解しておいたほうがよいのは言うまでもありません。ですが、それを知る手段が少々煩雑なので、ここにまとめておこうと思います。

この仕組みがわかれば、他のデッキを握っても困ることはないですし、相手の動きに合わせて最適な動きを選択できるようになります。
一度に全部はややこしいので、少しずつ紹介していこうかと思います。

今回は誘発効果と誘発即時効果について書いていこうと思います。

〇誘発効果と誘発即時効果

まずは誘発効果と誘発即時効果の大雑把な違いです。

〇誘発効果
何かの行動をトリガーとして発動する(ことができる)効果。
スペルスピードは1。

〇誘発即時効果
条件を満たしていれば、相手ターンやカードの効果の発動後、さらには自発的に発動することができる効果。
スペルスピードは2。

直ぐ理解するにはやや難解な定義です。とりあえずスペルスピードが違うことはまず覚えておいて欲しいところです。

では種類別に特徴を掘り下げていきます。

〇誘発効果

主に召喚成功時や魔法罠を発動した後など、何かの行動をした処理後に発動することが多いです。
処理後に発動機会が訪れるというのがポイントで、効果の発動を狙うには、何かしらのきっかけが必要です。言い換えると、自発的に効果を発動することができない効果で、単独では効果を発動しにくです。
また、その処理後に発動する性質上、スペルスピードが1で、直ぐにチェーンブロックに組み込まれます。

ブラマジ関連でいうと、マジシャンズロッドの1、2効果(サーチ効果、サルベージ効果)や幻想の見習い魔導師の2効果(ブラマジサーチ効果)、マジシャンオブブラックイリュージョンの1、3効果(特殊召喚効果、ブラマジ蘇生効果)あたりが代表的です。
いずれも召喚に成功した場合や、魔法罠を発動した場合を指定しています。

とりあえず今はここまで抑えておいてください(チェーンブロックの組み方や発動の仕方に関しては別の記事でまとめます。)。

〇誘発即時効果

発動条件さえ満たしていれば、速攻魔法や罠カードのように効果を使用できる効果です。
スペルスピードが2であるため、何かしらの行動に対してチェーンして発動することもできます。

ブラマジ関連でいうと、マジシャンオブカオスの2効果(破壊効果)、幻想の見習い魔導師の3効果(ステータス補助効果)、マジシャンズローブの1効果(ブラマジリクルート効果)が代表的です。
どの効果も、何かしらの効果の発動にチェーンすることが可能ですし、条件を満たしていれば相手ターンでも発動できます。また、必ず効果に対してチェーンする必要がなく、適切なタイミングであればチェーン1でも発動できます。

〇誘発効果と誘発即時効果の見分け方

では今回の本題、誘発効果と誘発即時効果の見分け方です。
上記の内容を理解していれば、性質が全く違うことがわかると思います。性質を理解したうえで効果を読めば、大体見分けられるのですが、ブラマジ関連のカードは初見だと混乱しやすいです。
というのも、テキストが非常に似通っているからです。

マジシャンオブカオスの2効果は以下です。

1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

一方で、マジシャンオブブラックイリュージョンの1効果は以下です。

自分が相手ターンに魔法・罠カードの効果を発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。

前者は誘発即時効果、後者は誘発効果です。
発動条件を見比べても、基本的な違いがほとんどありません。
ましてや混乱の基になるのが、発動タイミングの記載です。マジシャンオブカオスには相手ターンに発動できる記載がないため、誘発効果にも解釈できます。逆に、マジシャンオブブラックイリュージョンの効果は、相手ターンに発動できるテキストがあるため、誘発即時効果に思えてきます。

ですが、現状最も簡便に見分ける手段があります。それは、「時」と「場合」です。

〇「時」と「場合」で見分ける根拠

「~時」と書かれている場合は誘発即時効果、「~場合」と書かれている場合は誘発効果です。
例として挙げると、誘発即時効果であるモンスター効果は

・灰流うらら
・幽鬼うさぎ
・ヴァレルロードSドラゴンの3効果(無効効果)
・雷神龍サンダードラゴンの1効果(破壊効果)

があります。これらの効果は得てして「~時」という記載があります。
また似た性質として、発動のきっかけとなるカードの効果に直接チェーンするというものがあります。
モンスター効果ではありませんが、無効にしたいものに直接チェーンしなければならない、神の宣告のテキストにも「~時」と記載されています。

つまり、何かしらの効果にチェーンを要する=スペルスピード2=誘発即時効果となるわけです。

逆に「~場合」というテキストだと、「その処理後に発動タイミングを用意できます」ということになります。すなわち直接チェーンすることなく、別途処理を行うということになります。先ほど紹介した、何かしらの行動をトリガーとしている誘発効果の特徴になります。

つまり、処理後に発動機会が設けられる=自動的にチェーンに組み込む機会を設けられる=スペルスピード1=誘発効果となります。

一応これだけ覚えておくだけで、分類分けはできます。が、まだなんとなくわからんという方は続けて読んでみてください(飛ばしても構いません)。

というわけで一応借り締めします。
今回はとりあえず誘発効果と誘発即時効果の見分け方をできるように書いてみました。次回はブラマジ関連の誘発効果の中で、発動タイミングやチェーン組みなどが難しいカードに焦点を当てて書いてみようと思っています。

〇やっぱり誘発効果じゃないの?

ただし、発動条件を必要としない誘発即時効果もあります。その存在もあって、「何かしらの効果をトリガーにしてるからやっぱり誘発効果じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この場合は「トリガーではなく、発動条件を満たしたから発動できるようになった。」という解釈が正解です。

類例を用いて詳しく説明します。誘発即時効果と同じスペルスピード2の罠カード、「強制脱出装置」と「聖なるバリアミラーフォース」です。前者は発動条件がないですが、後者は相手の攻撃宣言時が発動条件になっています。ですが両方とも同じスペルスピード2の罠カードです。
強制脱出装置のように、発動条件がないカード効果のことを俗に「フリーチェーン」と呼んでいます。

〇遊戯王における「時」と「場合」

そもそも遊戯王では、時と場合の意味が、日本語の定義とは別に設けられています。これはレベルやランクの意味が、世間のものとは別に、遊戯王で独自に設けられているのと同じですので、覚えるしかないです。

遊戯王における
時=その行動や処理などの直後
場合=その事象が起きた後のチェーンブロックなどの処理後

になります。

場合に関してはさほど難しくないでしょう。
いわゆる「タイミングを逃さない」効果です。
反応する事象の起きた後に、効果の発動タイミングがあるため、確実に発動タイミングを得られます。もちろん任意の効果(~発動できると記載されている)であれば、発動しないことも選べます。

一方、時に関してはやや難解です。
「~時に発動する」という記載がある場合は、「~場合発動する」という記載とほぼ同じです。問題は「~時発動できる」という「タイミングを逃す」効果です。
時に関してはかなりシビアな設定で、瞬間という言葉に近いです。その行動が起きた直後に何もないことが前提であり、例え同じ効果処理中に起きた別の事象が挟まっても、タイミングを逃すということになります。

例えば、WWアイスベルは以下の効果を持っています。

自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。「その後、」デッキから「WW」モンスター1体を特殊召喚できる。

仮にこの効果の処理後に黒魔族復活の棺を発動する場合、デッキから特殊召喚したWWしか対象に取れません。
これは、黒魔族復活の棺の発動条件が、「相手がモンスターを召喚、特殊召喚した時」を指定しているからです。効果はアイスベルの一連の効果ですが、自身を出した「その後」に別の特殊召喚処理を行っているため、アイスベルを特殊召喚した時=瞬間はすでに過ぎ去っているのです。つまり「召喚、特殊召喚した時」=デッキからWWを出した時です。
もしアイスベルの効果に「その後」の記載がない場合、「召喚、特殊召喚した時」=アイスベルとWWを出した時になり、どちらかを選んで発動できます。

〇おまけ

主なブラマジ関連のカードを誘発効果と誘発即時効果で分けると以下のようになります。
(本当は魔法、罠カードに誘発効果という分類はないのですが、効果処理の基本は同じのため、ここでは併記します。)

〇誘発効果
・マジシャンズロッドの1、2効果(サーチ、自己サルベージ)
・マジシャンズローブの2効果(自己蘇生)
・幻想の見習い魔導師の2効果(ブラマジサーチ)
・マジシャンオブブラックイリュージョンの1、3効果(特殊召喚効果、ブラマジ蘇生効果)
・超魔導師ブラックマジシャンズの1、2効果(ドロー及びセット、師弟特殊召喚)
・呪符竜の1、2効果(自己強化効果、蘇生効果)
・黒の魔導陣の2効果(除外)
・永遠の魂の3効果(破壊効果)

〇誘発即時効果
・マジシャンオブカオスの2効果(破壊)
・マジシャンズローブの1効果(ブラマジリクルート)
・幻想の見習い魔導師の3効果(ステータス強化)
・超魔導騎士ブラックキャバルリーの2効果(無効効果)
・超魔導剣士ブラックパラディンの2効果(無効効果)



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