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プレイングで攻略!ブラマジデッキの対「増殖するG」に関するあれこれ

こんにちは、海馬ハルトです!(^^)!

今回は目下遭遇率の高い手札誘発、「増殖するG」をプレイングで攻略する記事になります。OCGでもマスターデュエルでも人気のカードに対してブラマジデッキがどのような戦術で対抗できるのかを紹介していきます。

○そもそも対策する理由は?

まず初めに、なぜブラマジデッキで対策する必要があるのかを書いておこうと思います。
ブラマジデッキはモンスターの召喚回数が少なめで、モンスターをガンガン出して回していく展開系デッキとは異なり、「増殖するG」を許しても大量のドローをされる心配はかなり少ないです。そういったデッキに比べて警戒するレベルは下がりますが、それなりに警戒すべき事情はあります。

・一枚に対する対応力が限られる
ブラマジデッキは大量にカードを回すデッキではありません。逆を返せば、対応に使用できるカードの数が限られてくることになります。俗に言う○回妨害のように、複数の強力な妨害を用意するテンプレートも多くないため、対応力は必然的に限られます。「黒の魔導陣」を中心とし、サーチできない汎用罠などに頼る傾向がある以上、それは避けられないため、できるだけ対応しなければいけないカードの数を減らす必要があります。
そのためにも、少ない枚数とは言え、ドローを許すことはできるだけ避けたいのです。

・「マジシャンズ・ナビゲート」のリスクが高くなる
このデッキで最も嫌なタイミングといっていいのが、「マジシャンズ・ナビゲート」の①効果発動時に「増殖するG」を発動されることでしょう。相手ターンに発動することが多い以上、結果「強欲な壺」と同じ2ドローを献上する形になります。特に相手のメインフェイズに発動した場合は最悪で、相手の手数を対応しやすいタイミングで与えてしまうことになります。そのためここでのドローは何としても避けなければなりません。

・「墓穴の指名者」に構築や動きを優先する順位が下がる
何気に重要なのが「墓穴の指名者」への依存度が下がることです。複数枚のカードでギミックが完成するこのデッキでは、手札にその他のカードが増えると動きが鈍る上に対応力も落ちることになります。単純な妨害手段として優秀ではありますが、序盤でギミックを動かすカードと握っていないと心もとない状況だと、初動でもたつく原因となり、本末転倒になりかねません。
また「墓穴の指名者」で「増殖するG」を無効にしたとしても、相手のターンにこちらが「増殖するG」を活用できません。展開デッキに対してその動きを抑制しきれないと対応しきれなくなるブラマジデッキの性質上、自分の対抗手段を切ることはあまり望ましくありません。
敢えてプレイングでカバーするという趣旨はここにも直結します。

・魔法罠除去カードを引かせない
ここに関してはどのデッキも似たような話にはなりますが、一応書き留めておきます。ブラマジデッキの最大の武器であり弱点は「永遠の魂」です。このカードが破壊された場合、築き上げてきたモンスターの盤面が吹っ飛びます。「ハーピィの羽根箒」や「ライトニング・ストーム」のようなカードはサイドデッキでも採用率が高いですし、罠デッキが流行る環境やマスターデュエルなどの一本勝負の環境では、遭遇率がグッと跳ね上がります。
そうでなくても、魔法罠を相手ターンに活かすことがキーとなるこのデッキにおいては、一枚で敗色濃厚になる危険を少しでも遠ざける必要があります。仮に引かれたとしても、そのタイミングを1ターンでも多く遅らせることで、こちらのリカバリー能力を蓄えておくことにも繋がります。

○その1「マジシャンズ・ソウルズ」

まず対応に利用しやすいのが「マジシャンズ・ソウルズ」です。
このカードの魅力はコストで「ブラック・マジシャン」を墓地に送れることであり、「永遠の魂」の活用を見込むのであれば、発動した時点でその役目はほぼ完了していることになります。
また、発動し特殊召喚を行う効果があることを明確に示すことができます。ここで相手の「増殖するG」を誘うことができます。
発動させてはいけないのでは?と思うかもしれませんが、あえて発動させて、その後一切特殊召喚をしないという手段を取ることで、相手の目論見を不意にすることができます。

それを狙う場合は①効果の2つ目の●効果を発動する必要があります。先述したように、「ブラック・マジシャン」を墓地に送ることが目的であるのであれば、こちらの効果を選択して発動しておけば、本来の目的は満たせますし、ドローをさせる心配もありません。

注意点は、初動で「マジシャンズ・コンビネーション」の発動条件を満たしに行く動きには運用できない点、「マジシャンズ・ソウルズ」自身を特殊召喚してドローや展開に繋げる場合には活用できない点があります。
特に「マジシャンズ・コンビネーション」はフィールドに師弟のいずれかを出しておく都合上、効果を通さなければその条件が揃いません。「ブラック・マジシャン・ガール」はアドバンス召喚こそできますが、リリース要員が必要であるため、①効果のいずれかを選んでも特殊召喚が成立しなければどのみち成立しません。
一応最小限の動きでは1ドローに収まりますが、判断が難しくなるところです。

〇その2「黒魔術の秘儀」

続いて「黒魔術の秘儀」です。
こちらの活用方法は、特殊召喚のキャンセルに使います。
どういうことかというと、発動した特殊召喚効果を成立させる条件を崩すことで、その特殊召喚にチェーンされた「増殖するG」の効果を適応されないようにし、さらに「増殖するG」効果適応前に特殊召喚を成立させてしまうということです。

例えば、以下のような効果を発動したとします。
・「マジシャンズ・ソウルズ」の「①●このカードを特殊召喚する」効果
・「マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン」、「クロニクル・マジシャン」の手札から特殊召喚する効果
・「マジシャンズ・サルベーション」の②効果
・「マジシャンズ・ナビゲート」の①効果

これらの効果にチェーンして「増殖するG」は発動でき、そのまま通せばドローを許してしまいます。
そこで「黒魔術の秘儀」でこれらの効果成立を崩して特殊召喚します。これらは「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」などのブラマジ融合モンスターのみならず、「ガーディアン・キマイラ」などを活用することでも対応できます。もちろん「イリュージョン・オブ・カオス」などの儀式召喚などでも可能です。
手札から特殊召喚するタイプの効果に関しては、手札から特殊召喚するモンスターがいなくなれば効果が成立せず、「マジシャンズ・サルベーション」に関しては、対象のモンスターがいなくなることで墓地からの特殊召喚が成立しなくなります。

この方法は「黒魔術の秘儀」を安全に通すことにも繋がり、手痛い連続ドローを避けることに繋がります。

注意点は、自分の発動した効果を自分で崩しているため状況によってはハイリスクになる点です。自身を特殊召喚するタイプのモンスターを含む場合は比較的損失は少ないですが、「マジシャンズ・ナビゲート」のように発動に打ち切りの通常罠を使用する場合、その展開札がそのまま損失になってしまいます。
状況次第ではそのままドローさせた方がましな場合があるので、見極めの必要があります。

〇その3 チェーンをされない特殊召喚を先に終わらせる

こちらは特定のカードを活用するというよりは、ルールを活用した方法になります。
「幻想の見習い魔導師」の特殊召喚や、「マジシャンズ・ロッド」を墓地に送りながら「聖魔の乙女アルテミス」をリンク召喚する流れがこれに当てはまります。
これらはチェーンを組む特殊召喚でないため、「増殖するG」をチェーンされる心配なく特殊召喚を行えます。
そのため、チェーンを組む特殊召喚効果を発動する前にこれらの特殊召喚を終えてしまえば、「増殖するG」の影響を心配する必要がありません。

ターンが始まったら、まずは「マジシャンズ・ロッド」を召喚、①効果を適応したのち、すぐさま「聖魔の乙女アルテミス」をリンク召喚します。「増殖するG」を発動するタイミング自体は「マジシャンズ・ロッド」召喚成功時にありますが、確実に発動されるタイミングとは言い難いはずです。「聖魔の乙女アルテミス」を出せれば「マジシャンズ・ロッド」を使いまわす下準備はできているため、目的は達成です。
「幻想の見習い魔導師」も同様で、ターンのはじめ、もしくはこの直後であればまだ「増殖するG」の影響は受けません。これだけで「ブラック・マジシャン」と魔法罠を加えることに成功します。ノーケアだと最大2枚ドローされる場合もあるケースなので、かなり差は大きいです。
ミソなのは、他の動きをできるだけ後に回すことです。「マジシャンズ・ロッド」召喚、①効果適応後に、(仮に特殊召喚をしない効果だとしても)魔法罠を発動すると、勘ぐった相手が「増殖するG」を発動する場合があります。これは経験則ですが、この後に連続して魔法罠を発動すると、相手が警戒して「増殖するG」を発動する場合が多々ありました。できるだけその心配を減らすために、さっさとこれらの特殊召喚は済ませてしまった方が吉です。

ただし、この方法はスタンバイフェイズに「増殖するG」を発動されてしまうと全く意味を持たず、逆に対抗手段がありません。
仮にそうされた場合、「聖魔の乙女アルテミス」や「幻想の見習い魔導師」の1体にとどめるか、そもそも全く出さないかという判断も必要になります。

〇その4 総合的に活用する

無論これらの対策は複数活用することでより効果的になります。

例えばその3の流れに則り、一通り特殊召喚を済ませた後、その1や2を活用してあえて相手の「増殖するG」を誘うことができます。
この場合だと、最大2ドローを抑えることになり、さらに「増殖するG」を無駄撃ちさせることができます。実質1ハンデスです。

他にも「マジシャンズ・ナビゲート」を運用することを見越した場合、あえて1ドローで済む状況で「増殖するG」の発動を誘い、次のターン「マジシャンズ・ナビゲート」に対して発動させることを避けることにも繋がります。

その3に関しては、ミラーマッチやブラマジを知り尽くした相手に、スタンバイフェイズに「増殖するG」を撃たれる場合もあります。その場合はその2などを上手く活用したり、魔法罠を中心として展開を進めていったりして「効果がなかったのか?」と思わせるような動きをするのもいいでしょう。無論手札次第ではありますが、そういった場合を想定してプレイングをある程度前もって検討することは可能なはずです。

〇差がつくプレイングで勝利を掴め!

以上が主な「増殖するG」のプレイングによる対策です。
厄介であり遭遇率の高いカードだからこそ、プレイングで差をつけやすいところです。わずかな違いで大きな効果が得られるだけに、様々な面からプレイングを検討してみるのもよいでしょう。

ここまで読んでいただきありがとうございますm(__)m
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