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ブラマジの誘発効果に関するあれこれ その4

こんにちは、海馬ハルトです('◇')ゞ
今回も誘発効果に関する記事を書いていこうと思います。

今回で誘発効果の説明は概ね終わりです。
過去三回は、誘発効果に慣れていなかった方に向けて書いてきました。
ですが、今回は少々慣れた方にも見ていただきたいです。

というのも、先日のTwitterのクイズで、誤答が非常に多かったためです。

https://twitter.com/kaiba_haru/status/1184021995706437632?s=20

正解は「両方発動できるが、マジシャンズロッドの効果を先に発動しなければならない」でした。

2/3の方が、両方好きなように発動できるという回答を選択されました。
私自身もこの選択肢を選んでしまうところでした。
もちろん、今まで私の記事で紹介してきた誘発効果の使用方法に則れば、この回答を選ぶと思います。
ですが、非公開の誘発効果という原則に則ると、誤りであることに気付けると思います。
今回は、この点を重点的に解説していこうと思います。

〇非公開の誘発効果とは?

非公開の誘発効果とは、主に手札で発動する誘発効果の類です。ブラマジでは主にマジシャンオブブラックイリュージョンの1効果がありますし、汎用系のカードでは冥府の使者ゴーズ、バトルフェーダー、大会環境ではオルターガイストマルチフェイカーあたりがそれにあたります。

よく手札誘発という言葉が使われますが、これは基本的に、「手札で発動できる誘発効果+誘発即時効果」を定義しています。今回の記事では誘発効果にフォーカスしているので、手札誘発ではなく、非公開の誘発効果と書きます。混同しないように気を付けてください。

非公開の誘発効果は基本的に普通の誘発効果と大きな違いはありません。ですが、効果の発動の仕方に例外的な部分が多いので、それを解説していきたいと思います。

◇発動するトリガーを踏んだ時に手札になくてもいい
非公開であるが故の特徴なのかもしれませんが、手札に存在していない時にトリガーを発動し、その処理中に手札に加わっても、効果の処理ができます。
例えば、マジシャンオブブラックイリュージョンの1効果の発動条件は、相手ターン中に自分が魔法罠カードの効果を発動することですが、その条件を満たす効果処理が起きているチェーン上で手札に加わっても、効果を発動することができます。
・強欲な瓶でドローしたカードがマジシャンオブブラックイリュージョンだった場合
・相手ターン中に発動した、見習い魔嬢の2効果にチェーンして、魔法罠カードの効果を発動し、見習い魔嬢の効果でマジシャンオブブラックイリュージョンを手札に加えた場合

◇一度のチェーン上で発動できる効果は一つ
誘発効果は、条件さえ満たせば、いくつでも発動でき、チェーンも組めます。ですが、非公開の誘発効果に限っては、同じチェーン上では、一つしか発動することができません。これは、同名の別のカードに限らず、別のカード名の効果にも該当します。
例えば、場に何もない状態で戦闘ダメージを受けた場合、冥府の使者ゴーズとトラゴエディアの1効果のうち、片方しか発動できません。


◇公開情報の誘発効果や強制の誘発効果と同じタイミングでチェーンを組めない
ここが最大のポイントですが、非公開の誘発効果は、同じ誘発効果でも、公開情報の誘発効果や強制の誘発効果のように、同じタイミングでチェーンを組むことができません。通常の誘発効果のみでチェーンを組み終わった後に、発動機会が訪れます。

次の項で詳しく説明しますが、チェーンの組み方がスペルスピード2の効果と似ている部分があり、いわばスペルスピード1.5といったところです。

〇スペルスピード1.5?

理由としては、まず非公開の誘発効果は公開情報の誘発効果と同時に発動できないことです。
最初に非公開の誘発効果のみを発動する場合は、通常の誘発効果の処理と何ら変わりはないのですが、他の誘発効果が絡んでくると話は別になります。

ここでは、Twitterで問題にした、マジシャンオブブラックイリュージョンとマジシャンズロッドに沿って説明していこうと思います。

1.公開情報の誘発効果をTP、非TPで組む(前回の記事参照)

2.最後に効果を発動したプレイヤーから相手に優先権が渡る

3.優先権のあるプレイヤーが、「非公開の誘発効果」と
スペルスピード2以降の発動機会を得る

4.同様にスペルスピード2以降のカードや
「非公開の誘発効果」の発動機会を得る

5.スペルスピード2以降のカードのみ発動機会を得る

6.通常と同様

まず、公開情報の誘発効果がある場合は、最初のタイミングで発動するかどうかを決めなければなりません(1)。強制効果の発動も含め、通常の場合と変わりないのですが、これらの発動の宣言が終了したあと、一度相手に優先権を渡す必要があります。
例題でいうと、公開情報の誘発効果はマジシャンズロッドのみですので、まず、マジシャンズロッドの発動を宣言し、魔法使い族をリリースします。
お互いに公開情報の誘発効果がもうないとすると、ここで相手に優先権が移行します(2)。
例題でいうと、ここでは相手に優先権が移行しています。
この優先権の移行したタイミングで、相手はスペルスピード2以降の効果を発動する機会を得ます(3)。
このやり取りを経て、やっと非公開の誘発効果の発動機会が回ってきます(4)。つまり、マジシャンオブブラックイリュージョンの誘発効果が発動できるのです。
(ちなみに3のタイミングで、相手も非公開の誘発効果を発動することができます。)

今回の問題でマジシャンズロッドの効果を先に処理しなければならない理由というのは、この効果処理の過程を経る必要があるためで、両方発動したい場合は、先にマジシャンズロッドの効果の発動を宣言しなければならないのです。
仮にマジシャンズロッドの効果の発動を放棄してしまうと、マジシャンオブブラックイリュージョンの発動機会がまだあっても、マジシャンズロッドの効果の発動機会はもうないのです。

非公開の誘発効果スペルスピード1.5とするのは、発動段階が公開情報の誘発効果と少し遅れるというのも一つの理由ですが、実はもう一つあります。

〇スペルスピード2にスペルスピード1がチェーンできる?

見出しの通りですが、実はここで例外的な処理が発生します。スペルスピード1である誘発効果がスペルスピード2の効果にチェーンできることがあります。これが起きるのが、上述した3のタイミングで、相手がスペルスピード2の効果を発動した場合です。
仮に相手がそのタイミングでサイクロンなどのカードをチェーンしたとしましょう。基本ルールに従うと、手札のマジシャンオブブラックイリュージョンは、スペルスピードの関係上、チェーンを組めなくなります。
ですがこの場合は、例外的にマジシャンオブブラックイリュージョンの効果を発動できるのです。
つまり、例外的にこのタイミングのみ、スペルスピードの逆転現象が起きるのです。

通常はスペルスピード2の効果が発動した場合、スペルスピード1の効果は発動できないのですが、このように優先権が相手に移っても、まだ非公開の誘発効果の発動を控えている場合は発動することができます。
ただし、これはスペルスピード2までの話で、仮にスペルスピード3のカウンター罠をチェーンされた場合、まだ非公開の誘発効果を発動していなくても、それは発動できません。

このように、スペルスピード1と2の中間の性質を持つタイミングがあるため、スペルスピード1.5と考えていい部分があります。

〇まとめ

以上4回にわたり、誘発効果に関する記事をまとめてみました。
いかがだったでしょうか?
私自身ずっとブラマジを握ってきて、間違えながら覚えたものです。OCG事務局にも何度も電話しました(笑)この記事の書くのに、間違えないために確認のためにも電話しました('ω')
一気に覚えようとすると結構難しいので、実際にプレイしながら少しずつ覚えていくとよいと思います。そして、少しでもその情報源になれば幸いです。

ブラマジは誘発効果を自在に使えるようになるだけで、手数がぐんと増え、対応力が増します。今までブラマジを使っていて、「なんかトリッキーなイメージだったけど、結構単調じゃない?」って感じていた方も、誘発効果を使い始めると、秘めていたトリッキーさが発揮されるかと思います。

誘発効果を使いこなして、素敵なブラマジライフを送りましょう('◇')ゞ

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご意見ご感想お待ちしておりますm(__)m

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