もういいと思うことと、やっぱりやりたいことと
みなさまこんばんは。kaiでございます。
久しぶりの更新です。
現在、秩父に来ております。
短期滞在です。ワーケーションです。二拠点とも言えます。二拠点ね、出来るようになりそうだから、今のうちにちょっとずつ手を広げています。
二拠点暮らしをするんだ
ワーケーションに憧れるおじさん
年明けから仕事の内容がちょっと変わり、在宅の作業が増えることになった。なので「これは憧れのワーケーションができるんじゃないか」と思って、いいところを探していたのが始まり。でも、やるなら奥多摩か秩父の二択でした。他に行くところなんてない。両方のエリアに、短期滞在可能な場所を探しました。1泊3000円とかどうよ。ないよ、そんなところもうないんだよ。円安にインバウンド。もう宿はどこも高い。かつて「逃亡」と題してあちこちのビジネスホテルにランナウェイしてたのも今は昔。一番最近ビジネスホテル泊まった時も10000円越えだったと思う。
奥多摩か秩父か
奥多摩といってもおれの場合は御岳渓谷周辺が優先(というか御岳渓谷が好き)なので、そうなると本当に宿がない。青梅に引っ越すとか、そういうことになってくる。言うほど御岳や奥多摩は観光地化していないっぽい。
秩父はどうか。
ホテルはすっごいある。各種チェーンホテルも揃っているし、秩父駅前の第一ホテルの「喫煙部屋」なんてもうロマンしかない。
しかし。
当然円安とインバウンドの影響は埼玉にも来ている。どこも10000円前後。2泊したら2万だ。何食食える。何が買える。いや、旅行で宿代2万なんてそんなもんなんだ。それはわかってる(by福山雅治)。ただおれの場合そういうこっちゃない。ワーケーションなのだ。ワークもするがバケーションもするのだ。ワークするのに場所代2万なんて、そんなの薄給音楽家のおれには贅沢な話。もちろん3、4日の滞在費用で全部2万ならたまらなく安いけど、今はその3倍くらい見ないとダメなんだろう。なんでも値上げの2024年である。
余談だがさっきファミマできのこの山が売ってて、300円近くしていた。
きのこの山が300円。食べ切りサイズが180円。世の中どうなってんだ。
世の中なんでも値段が高いが、行く頻度としては秩父3:奥多摩1、くらいなので、秩父優先で少し滞在先を探ってみることにした。シェアハウスなんてないだろうか。
秩父に城を発見
あった。シェアハウス「秩父城」
そしてめぼしいシェアハウスはここしかない。
思い切ってオーナーさんに問い合わせをしてみた。
「月額で借りるわけではないけど、なんかいいアイデアないですかね?」
そんな聞き方をしたと思う。おれの仕事のことも、初対面の人に送るには異例とも言えるほどに詳細に書いてみた。なかなか人に心を開かないおれが、結構頑張った。
ほどなくお返事が来た。
「部屋ならあります。面白いのでお話を聞かせてください」みたいな内容だった(ちゃんとメール見た)。そして、内見の日を決めて、ついに秩父城攻めである。
まあこんな写真なので、平和に話が進みました。
契約ごとなので詳細は載せられないけれど、菅谷さんがおれの「やってみたい」を後押ししてくれる条件を提示してくれました。おれより10個も若いのにしっかりしてる人です。でもその日はちゃんと契約書とかを書かず「とりあえず考えてみてください」とのことで、観光して帰ったんだけどね。
新しい秩父路
そしてこの1ヶ月後がようやく、この記事を書いている今です。
昨日が宿泊としては初滞在。街を歩くだけで今までとテンションが違う。1ヶ月前に日帰りで来たときもたまらなく楽しかったがそんなもんじゃない。もう少しこっちにいる予定だけど、あんなに好きな浦和にあんまり戻りたくないくらいに秩父が楽しい。
そもそも「程よく田舎で程よく都市」な場所が好きなので、「買い物もちゃんとできるし食事もできるけどちょっと先は山と川」、なんて街は居心地が良い。ちょっと歩けば街のシンボルである、大きな秩父神社(お前クリスチャンだろってツッコミはよせ)があり、周囲には老舗や人気のお店もある。でも見上げれば大自然。電車に乗ればあっという間に長瀞だ。
ちなみに秩父城のロケーションは御花畑駅徒歩5分、西武秩父駅徒歩10分。なんなら秩父駅からでも15分あれば歩けるんじゃなかろうか。東町という「秩父の銀座」にある。大きな机とディスプレイとあたたかい布団がある。近所には飲食店も多数あり、電気屋とスーパーが徒歩5分。コンビニも徒歩5分。めっちゃ住みやすい。
昨日オーナーが歓迎会をしてくれて、建物の大家さんや住人の方とも交流が持てた。秩父に10回くらい足を運んでおきながら原住民と交流を持ったことがなかった。こういうの苦手だったはずなのに楽しかった。秩父にいる自分を、自分自身が最高に楽しんでいる。あんまりおれは自分のことが好きではないけれど、秩父にいるおれは自分でもいいやつだと思うくらいには好きだ。
「埼玉のために」はもうおしまい
去年から今年にかけて、地域で活躍するという目標を立てていた。
正直言ってこれに関しては挫折した。挫折以外の言葉が見つからない。強いていうなら「失敗」だろうか。
大好きな浦和や出身地の戸田で何かできないかと思って色々動いたり実際に活動に参加して思ったけど、これがもうおれの限界だと思う。地域活動というのは色々ありすぎる。人間関係・既得権益・行政との繋がり・地域の権力者との交流などなど、おれには重すぎた。何も考えずに、与えられたイベントだけをこなしていればなんとかなったかもしれない。でも結局、単なるコマでしかない。地域のものだからと出張って行っても、枠に放り込まれるだけ。いくつもイベントやったり演奏したりとかあったけど、もうここまでかなと。もっと若ければ、容姿が良ければ、地位が高ければなどと、悔しく思ったこともあった。
別に地域のものに出ない、参加しないなんて言うつもりはないんだけど、他の仕事と同じように扱うことにした。つまり、その仕事自体が魅力的かどうかと、話をくれる人がおれのことを好きかどうかってところだ。オファーが魅力的なら多少の厳しさは頑張って乗り越えられる。逆に条件が悪くても、かけがえのない人であればできる方法を模索しようとするだろう。
最終的に仕事が詰まって倒れたわけだから、もう無理は本当にしたらいけないと身をもって知った2024年でした。
だからもう「埼玉のために」は、やめます。
埼玉は好きだし、浦和の街も、生まれた戸田も、秩父も大好き。だけど、じゃあ地域活動に乗っかろうとか、地元を盛り上げようとか、そういうことは暇と金のある人に任せて、おれはおれの人生を楽しもうと思いました。2025年は「暮らしを楽しむ」です。
そしてやっぱりやりたいこと
って、音楽しか好きなものがないから、どうやっていくかってところで・・・
おれは楽器弾いたり曲作ったり偉そうに人様に教えてみたり、それにまつわる色々をやるってことしかできない。他に好きなことが見つからない。人のライブを見に行くくらいなら自分の練習をしたい。人になんて言われても、自分のやらなきゃならないことと、自分のやりたいことのバランスをとりながら生きていく他ない。
アイドルを育てる
今自分の中ですごい衝動をもらっているのがアイドルの育成。すごい楽しい。悩むことも考えることもすごくあるんだけど、本当に面白い。それこそ地域活動で感じた無力さをアイドルたちが取り戻してくれている。おれよりいいコーチはいるし、いいプロダクションをしてくれる人もいるのは百も承知で「使命」くらいに思って取り組んでます。
ウクレレは楽しい
ウクレレ、やっぱ楽しいよね。
ジョン・ポール・ジョーンズは自分を「私はベースもたくさん弾くキーボーディストだ」と言っていたけれど、おれもジョンジーに倣って「ウクレレもたくさん弾くキーボーディスト」と名乗っている。
ちょっと前に運命的な出会いをして、ついに高いものを買ってしまった(中古ね)。KAMAKAだ。こいつの凄さを感じたのは大きな音ではなく小さな音。小さな音をはっきりくっきり出してくれるのだ。優しい音、柔らかい音をきちんと出してくれる。大きい音は当然出る。今まで弾いてきた曲をいろいろこいつで弾いてみたけど、間違いなく上手くなった気がしてしまう。
一方で、今までの楽器を弾いてもがっかりしないので、おれなりに楽器を選ぶ目と耳と、どんな楽器でもそれなりに鳴らせる腕があるんだろう。自分で言う、うん。
歌作りとトラック作り
ずっと実機から遠ざかっていたんだけど、思いが巡って久しぶりに実機に手を出している。もうおれのテクノなんて一円も生み出せないのはわかっているけれど、おれが欲しいから、おれがやりたいからだけで買って遊んでる。こういうJAMから何かが生まれたりする。
生演奏が好きな人ならセッションの面白さはわかると思う。
おれは各所でライブはするのも見るのも苦手と公言しているけれど、なんてことはない、楽器を弾くのは大好きだ。大して上手くないから、ライブとかそんなにしたいと思わないけれど、楽器を弾く、機材をいじるのは「他に代わりのものが見つからない」くらいに好きだ。
だからこそ、こういう連中を並べて適当に音を出す時間が大切なのだ。
こんな中から次の曲のアイデアが生まれてくる・・・こともある。
これからもアナログとデジタルとのハイブリッドな音楽家を目指して行きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました
長くなってしまった。
おれにとってnoteは自分語りです。それでいいと思っています。読みたくない人は読まなければいいし。
日々講師業と制作業に追われてしまい、なかなかやりたいことができないんだけど、少しでも時間を作って、暮らしを楽しめるようにしていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また会いましょう!
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