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まずは1つ決まった!/2024.08.02


文フリに申し込みとギャラリーに問い合わせをしてから2日後。
ギャラリーから返信が着た。

ギャラリーに、年内に利用できる空きがあるかを問い合わせをしていた。
ギャラリーから、年内に利用できる空きはある、と返事が着た。

良かった。
目標にまず1歩進むことができた。

回答のあとに、ギャラリーを借りるまでの流れが書かれていた。
まずはメールに添付されていた申し込み書に必要事項を書いて提出。
それをもとにギャラリー側が審査。
合格すると、日程の調整と利用料を支払えば、当日ギャラリーを利用することができる、と。

審査……。

生まれてから今日まで、受験、就活、小説のコンテスト、芸能プロダクションのオーディションなど様々な審査を受けてきた。
しかし、ほとんどの審査で不合格、不採用、バツマークをもらってきた。

だから、審査の言葉に体が拒絶反応が出てしまう。
できたらそういうものは避けて生きたいが、そんなことは多分一生できないことだろう。

申し込み書の記入事項は

イベントのタイトルは?
利用目的は?
取り扱う品は?
ホームページで告知する際に、どんなイベントなのか、PRポイントは?

の記入欄があった。

受験や就活のエントリーシートは、記入例がネット上にたくさん存在している。
そこから審査する人たちが心地よく思う言葉や文を拾って、そこに自分の言葉を加えて、あたかも自分が0から考えて書いたように書いていく。

しかし、この申し込み書の記入例なんて、どこにも存在しない。
ネットで探しても多分見つからないと思う。
なんて書こう。

あたしが考えていることをそのまま書いて大丈夫だろうか。
専門学校に通っていたとき。
就活のエントリーシートを書く際、ネットの記入例を参考にしないでエントリーシートを書いて、講師に添削をしてもらった。
講師から、
「全部書き直し」
と返されたことがある。

それが何度も続いてもう嫌になり、ネットから記入例をいくつか見つけて、それらを自分が考えた文のように書いて提出して、やっとOKをもらうことができたことがある。

ギャラリーからのメールの最後には、個展で展示予定の作品の写真があれば、審査のときに参考にするので添付してくださいと書いてあった。

作品の写真は何枚かあったので、それを添付することにした。

問い合わせのメールをしたときのように、あたしは考えていたイベントタイトルとイベントの趣旨と内容を申し込み書に書いた。

申し込み書を走るボールペンがスムーズだった。

就活のエントリーシートを書いていたときは、ボールペンが全然進まなかった。
ネットにある記入例をいくつかと自分の言葉を組み合わせて書いていくが、すごくチグハグで本当に良いのかなと思った。

全ての審査の始まりは書類審査からだが、そこをクリアするのにすごく苦労した。
周りの人たちは軽やかに書類審査をクリアして、次の審査に進んでいった。
作家を志すあたしがこんなことで苦労するなんて、恥ずかしい気持ちになった。

イベントの趣旨と内容は書類審査が合格すれば、そのままHPに掲載されるので、来てくださるお客さんを意識して書いた。

この個展は人生初の個展だ。
個展をやるなら、ある程度SNSのフォロワーがいて、作品に定評があって、もっと言えば大手企業と仕事するくらい認知度があった方が良いのかもしれない。

しかし、あたしの認知度は結構低い。
世界中の人たちと繋がることができるSNSで作品を発表しているのに……。
(それは自分の作品にインパクトがないとか、宣伝力が低いなど、自分に原因があると思うが)

もっといろんな人に自分の作品を見てほしい。
SNSで写真や作品を見てもらうのではなく、写真ではわからない色味や質感を実物で見てほしい!

そして昔に比べて、最近フォロワーが増えてきている。
しかし、個展に来るお客さんはおそらくはじめましての方が多いと思う。

はじめまして、卯ノ花櫂と言います。
こんな作品を作っています。
どうぞよろしくお願いします、と、名刺のような個展にしよう。

そんな思いを込めて、申し込み書に書いた。

書き上げた申し込み書とポートフォリオをメールでギャラリーに送った。
しばらくてギャラリーから資料をもとにこれから審査して、結果が出次第お知らせしますと返信がきた。

いつ結果がわかるのかな。
というか、本当にギャラリーを借りることできるのかな。

ギャラリーのHPにある開催予定のイベントの写真や紹介文を見ると、どれも素敵すぎる。

それに比べて、あたしの作品は……。

作品も絵や刺しゅうを始めたのは、数年前。
特段才能はなく、誰かに習わず独学で作品を作っていて、完成した作品はすごく良いけど、まだまだまだまだ修行が必要なレベルだ。

フォロワーはありがたいことにいるけど、SNSでよく見る画家やアーティストに比べたら、向こうが雲の上の人なら、あたしは地中の人だ。

そんなあたしにギャラリーを貸してもらえるのだろうか……。

数日後。
ギャラリーからメールが着た。

結果は合格、だった。

え、本当?
あたし、ギャラリー利用してOKなの?

半分、審査は通らないと思っていたから、びっくりしてしまった。

そして、ギャラリーを利用したい日を連絡すると、その日は利用可能だったので、そのまま支払いの手続きをした。
メールで利用料の振り込みの確認が取れたときて、夢だった個展開催が現実になったと、心の中はワクワクと不安で揺らいだ。

大丈夫かな。
お客さん、来るかな。
グッズ売れるかな。
ちゃんと準備できるかな。

でもこんなチャンス、もしかしたらもう二度とないのかもしれない。
やるからには、お客さんが見に行って良かったと思える個展にしたい!
不安になっている場合じゃない。

よっしゃ!
やったるで!!

卯ノ花櫂の初めての個展『はじめまして、卯ノ花櫂です!』
今までnoteやインスタなどで発表してきた作品や新作を展示します。
そして、グッズを販売する予定です。
ぜひ遊びにきてください。
よろしくお願いします。
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卯ノ花櫂
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