業務設計の定義
私は業務設計をする役割を社内で担っています。
ただ社内でも、世の中的にも定義が曖昧なまま使われている印象です。
システムエンジニアやデザイナーは名前を聞けば何をする人かを大体イメージできますが、業務設計の担当というと「結局何をしてる人なの?」となります。
自分は何者なのかを語ることができるように、業務設計とはどういうことをするのかを自分なりの考えをまとめました。
前提
前提として、「ビジネスプロセスの教科書」という書籍の考え方をベースにしています。
ビジネスプロセスと業務の定義は以下のように説明されています。
ビジネスプロセスと業務の違いはマーケティングと広告宣伝を例にして説明しています。
この定義をベースにして、「業務設計」とはどこに対して何をする役割なのかを考えたいと思います。
業務設計のやること
2つの役割を持っている
業務設計は大きくわけて2つの役割を持っていると考えています。
ひとつが「新しいビジネスプロセスを作成」です。
新しい商品を考えて、制作からカスタマーに届けるまでのプロセスを構築するイメージです。
もうひとつが「既存のビジネスプロセス・業務を改善」です。
既存の業務で商品の納品ミスが定期的に発生しているため、原因を特定してミスを減らすというイメージです。
先ほどのマーケティングの例に当てはめると、SNSマーケティングを新たに始めることとなり、コンテンツを作って投稿するまでの流れを構築するのが「新しいビジネスプロセスを作成」で、広告宣伝のコンテンツ作成の効率をあげるということが「既存のビジネスプロセス・業務を改善」です。
それぞれの進め方の大まかなステップを書きたいと思います。
「新しいビジネスプロセスを作成」の進め方
以下の進め方のイメージです。
企画の目的・背景を理解
フロー構築
フローで使用するシステム準備
手順作成
運用体制構築
関係者へ運用方法広報
初期導入時のトラブルシューティング
「既存のビジネスプロセス・業務を改善」の進め方
以下の進め方のイメージです。
目的定義
問題特定
原因深堀
課題設定
解決策立案
解決策実行
解決策評価・振り返り
ビジネスプロセスマネジメントと業務設計の違い
参考にしている本にはビジネスプロセスマネジメント(BPM)という考え方を紹介しています。
BPMは会社の取り組み全体を対象範囲として、継続的にビジネスプロセスを磨き上げる取り組みのことです。
業務設計は、特定のビジネスプロセスや業務を対象にして、期限があり、具体的な目的達成のために取り組む活動だと考えています。
BPMの取り組みの中に業務設計が複数あるという関係性です。
おわりに
自分がどういう役割なのかをもやもやしていることがずっと続いていたのですが、書籍の力を借りて少しだけ言語化できたことを書いてみました。
やりながらこういうことなのかなと恐る恐る書いてるのが正直なところです。今後、考えがアップデートできたら更新しようと思います。
また「新しいビジネスプロセスを作成」と「既存のビジネスプロセス・業務を改善」の進め方は大まかなステップしかかけてないので、詳細は別でまとめたいと思っています。