符計算を覚えよう③どんな形に符がつく?
今回はいよいよ符計算のメインになる部分の説明をしていきます。
とはいえ、覚えることがそんなに増えるのか?と言われるとそんなには多くありません。
ので、わからないことがあれば飛ばして進まず、理解してから読み進めるようにしてくださいませ。
これから手牌の説明の際に、記載する数字はそれぞれ以下を表します。
12345678:索子(ソウズ)
一二三四五六七八九:萬子(マンズ)
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨:筒子(ピンズ)
▼符がつく形
アガった手牌の中に以下の内容があればあるほど符は加算されていきます。(前回の記事に書いたように符計算は20符から始まるので、実際に計算するときは20に加算して計算していきます。)
・1枚構成
単騎待ち:2符
・2枚構成
辺張待ち:2符
嵌張待ち:2符
雀頭が翻牌:2符
(ダブ東のような連風牌は4符にするルールも)
・3枚構成
中張牌の暗刻:4符
中張牌の明刻:2符
一九字牌の暗刻:8符
一九字牌の明刻:4符
※暗刻は手牌の中で自分で同じ数字や字牌を3枚集めた状態。明刻は他人から鳴いて同じ数字や字牌を3枚集めた状態です(ポンした状態のこと)。
※中張牌は萬子、筒子、索子のそれぞれ2〜8のことを指します。中張牌の刻子だと、222/四四四/⑦⑦⑦などですね。
・4枚構成
中張牌の暗槓:16符
中張牌の明槓:8符
一九字牌の暗槓:32符
一九字牌の明槓:16符
※暗槓は手牌に4枚同じ牌を抱えて槓を宣言した状態。明槓は手牌に同じ牌が3枚あり、他人から鳴いて同じ数字や字牌を4枚集めた状態です。
※ポンした牌に後から追加で槓することを加槓といいますが、これも明槓と同様の符が付きます。
※中張牌は萬子、筒子、索子のそれぞれ2〜8のことを指します。一九字牌の槓子だと1111/九九九九/東東東東などですね。
・その他
鳴きのない門前でのロンアガリ:10符
門前でも鳴いててもツモアガリ:2符
以上の14パターンに符がつくことになります。
意外に少ないかなと思いますが、覚えるために補足をしておきます。
▼鳴くともらえる符数は半分になる
暗刻→明刻、暗槓→明槓を比較してみると、鳴くと単純にもらえる符数が半分になるので、暗刻・暗槓の符数を覚えておいて後は「鳴いたら半分だな」と覚えておけば大丈夫です。
▼一九字牌は中張牌の符数の2倍
一九字牌は中張牌よりも2倍の符数をもらうことができます。3枚構成の刻子、4枚構成の槓子については、このルールが適用されるので、覚える際の参考にしてみて下さい。
※単騎待ちなどの待ちの形については、中張牌でも一九字牌でも同じ符数となります。
▼前回の記事の例をみてみる
前回の記事で紹介した形を今一度みてみましょう。
何故、点数に違いがあったのかが今ならわかるはずです。
例題
例1:發發發 123 二三四 七八 ⑧⑧ 六九待ち
例2:發發發 123 二三四 五七 ⑧⑧ 六 待ち
このどちらも六でツモあがりしたとしましょう。
それぞれで発生する点数は何点ですか?
まずは、役は發・ツモの二翻です。
問題となる符はいくつでしょうか?符を得られる形を探していきましょう。
★例1の場合
發發發:一九字牌の暗刻なので8符
123:順子(刻子ではない横に伸びた数字)は0符
二三四:同様に順子は0符
六七八:同様に順子は0符
⑧⑧:中張牌の雀頭は0符
門前ロンアガリ:0符(今回はツモアガリ)
ツモアガリ:2符
両面待ち:0符
基本符:20符(固定でもらえる符数です)
8+0+0+0+0+0+2+0+20=合計30符
ということで二翻30符の点数
500-1000(親なら1000オール)となります。
★例2の場合
發發發:一九字牌の暗刻なので8符
123:順子(刻子ではない横に伸びた数字)は0符
二三四:同様に順子は0符
六七八:同様に順子は0符
⑧⑧:中張牌の雀頭は0符
門前ロンアガリ:0符(今回はツモアガリ)
ツモアガリ:2符
嵌張待ち:2符
基本符:20符(固定でもらえる符数です)
8+0+0+0+0+0+2+2+20=合計32符
ということで32を切り上げて、二翻40符の点数
700-1300(親なら1300オール)となります。
納得して頂けましたでしょうか?
この例1と例2のようなパターンは本番でもよく出てきますので何回読み直してもいいので、理解できるまで読んでみてください。
最後の例の部分が理解できていればもう符計算は出来るようになっています。あとはもらえる符数を覚えるのと経験を積むことだけです。
▼次回の予告
ここまでお疲れ様でした。
次回からはもっと実践的に問題形式の記事にしていこうと思います。符計算ある程度は出来ているよ、って方も次回から遊び感覚でチャレンジしてもらえると嬉しいです。