【空想】人間とエネルギー
万物はエネルギーを持っている。
木に実ったリンゴは位置エネルギーを持ち、やがて落下することで位置エネルギーを運動エネルギーとして消費し、地上でゼロになる。エネルギーは現状から比較的楽な方向へ、つまり弱くなるように変化する。核エネルギーは原子の半減期にエネルギーを半減していくし、地面を転がる物体も地面との摩擦や空気抵抗により運動エネルギーを失い停止する。エネルギーはゼロの状態が安定しているし、安全だし、何より正しい状態だと思う。
人間も生体エネルギーを持っている。生体なので、死ぬと失われ、やがて自然に還る。エネルギーはゼロの状態が安定している。つまり、死んだ状態が最も安定している。生きている状態の人間は、エネルギーを持ちすぎている。それは地球のエネルギーを浪費し、地球を壊し、自身の首を絞めることに消費されている。果たして、こんなエネルギー消費でゼロを目指して正しいのだろうか。いっそのこと、最初からゼロの状態、つまり死んでいる状態を目指して活動することの方が正しいのではないだろうか。
万物のエネルギーはゼロが安定だ。
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