底辺のやりとり

時々、遊びや仕事の誘いのような連絡が来ることがある。
そもそもぼくはうつ病で療養中なので、よほどのメリットがない限りは腰は上がらないと思う。

高校の同級生から「面白いことあるけど話だけでも聞かないか」と誘いがあった。
抽象的過ぎる。偏差値35の高校なので、よくわからない文を送ってくる人はちょいちょいいる。仕方ないからぼくから掘り下げるアプローチをかけるしかない。「どんな類のこと?軽くで良いから説明してよ」と返事をした。返ってきたのは「インターネット関係」。ますますわけがわからなくなってきた。

こういう時、どんな具体的な言葉を期待してるかというと、ググった時に詳細をつかめるキーワードだ。「インターネット関係」だと、ググったら余計に複雑である。ぼくの中だけで想像しても、インターネット広告、ネットワークエンジニア、インターネット通販、プロバイダ事業・・・関係のない、いくつもの類が思い浮かぶ。複雑だ。

「インターネット」から想像されるぼくの具体例を教えながら「よくわからないので、もうちょっと情報欲しい」と言ったら、「これ以上説明のしようがないから会って話そう」と言われた。超抽象的なキーワードしか与えられず、これ以上説明のしようがないと言われてしまった・・・
文面でこれだけしか説明できない人間に病人であるぼくが体調の悪い体を無理に動かして会って話を聞いてまで得られる情報とは・・・と、天秤が揺れ始めた。

正直、ぼくは今まで学校のレベルなんてどうでも良いと思っていた。底辺高校から大学に進学したら、学内には学力が高いことで有名な高校出身の人がうじゃうじゃいた。高校なんて、どこに行っても同じだと思っていた。違いと言えば、出会える人間だ。底辺校に行けば、底辺なりの人脈しかできない。そして、底辺なりの言葉で会話をしなければいけなくなる。そこに体調の悪いぼくが時間を割くことも何か違うなあと思ってしまうのだ。上から目線で申し訳ないが、今までのぼくはその線引きを上手にできなかったから、こうしで心を病んでいる。

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