スーパーボランティアおじさんの影響
山口県で行方不明になった2歳児を、捜索開始30分で発見したおじさんが有名になっている。小さな命が救われたことは大変素晴らしいことだと思う。
時の人となったおじさんのおかげで、ボランティアというものが注目されている。今後、世のため人のために身を粉にして貢献する人たちが増えるのはとても良いことだと思う。しかし、最近の報道機関のおじさんの取り上げ方にはなかなか納得いかない。東京五輪のボランティアが集まらないという話と被って、どうにかそちらに誘導しようという魂胆が見え見えだからだ。おじさんのように老後のご隠居生活を社会貢献に割くのはとても素晴らしいことなのだが、東京五輪のボランティアはどう見ても若者を搾取しようとしている。11万人も参加する予定のボランティアに希少性もないので、就職活動のアピールポイントになることもないだろう。そもそもそんな私利私欲目的で活動することはボランティアには当たらない。
ボランティアが注目されると、世間では「偽善だ」などという人もいると思う。偽善でも何でも、人助けをすることは素晴らしいことなのでそんな評価は無視して欲しいが、「純粋な偽善」で活動している人はどこかで失敗すると思う。人助けをすることが第一なのに少しでも心の隅に私利私欲があると、どこかで必ず行動に移ってしまう。人間とはそういうものだ。
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