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私のホラーな誕生日、それでもDV夫から逃げられない理由

私が今一番覚えている私の誕生日は、DV夫にボコボコにされた誕生日です。
強烈すぎてまだ忘れることができません。

今から7年前の誕生日でした。

DV夫は私がDV夫の誕生日に他の男性と遊んでいたという妄想があります。
この妄想は結婚前にDV夫が妄想していた、作り上げた話の続きです。
その妄想のために私は命を落としかけました。

DV夫はその妄想のために私の誕生日が憎かったのです。
なぜ???な発想なのですが、DV夫の頭の中は全くわかりませんし理解不能で、説明すればするほど怪しいと疑い殴られるだけです。

命が惜しければ静観することです。
彼らの思考は、生きている限り変わることは絶対にありません。

そして一度殴るともう歯止めは効きません。
暴言も一度吐くともう止まることはありません。
それでも私が出て行かなかったという自信から、さらに酷くなるだけです。

7年前の誕生日の朝、DV夫は私に
”今日はクソ女の汚い誕生日だから、お祝いしよう。2度と忘れることができない最高の誕生にしてやる、お前が俺にしたようにな”
と言って私の胸ぐらを掴み、私の頬をパンチしました。

そして頬、おでこ、頭を何十発も殴られました。
そして床に倒れた私の腰の辺りを蹴飛ばし、足で私の頭をぐりぐりと床に押し付けました。

そして私の側でずっと怒鳴り散らしていましたが、いつもの妄想を話しながら、その妄想によってどれだけ俺が傷ついたかという話をしながら笑ったり怒ったりしていました。

子供のぬいぐるみや、おもちゃをハサミや掃除機などで叩き壊し、お前のような汚い女が産んだ子供が可哀想でならないと叫んでいました。

私の口の中は切れ、頬やおでこが腫れていくのを感じました。

暴力を振るう時間は短いです、きっとDV夫も疲れるのでしょう。
暴言は1日に10時間ぶっ通しで吐いているこ日もありました。
暴言はほぼ全てDV夫の妄想と感想、意見なのでいくらでもしゃべることができます。

そしてDV夫は疲れるとキッチンからスナックをとってきて、私の身体にかけ最後にビールをかけて、自分もビールを飲み就寝しました。

私はビールでずぶ濡れで寒くて震えていました。
それでも立ち上がるには少し時間がかかります。

やっと立ち上がりシャワーを浴びて、浴槽に浸かりただ何もせず何も考えずに何時間もお湯に浸かっていました。
もうその頃には涙も出ませんでした。

不思議ですがDV夫が私に暴力を振るっている時は怖くないのです。
暴力を振るっていない、静かで平穏な時の方が怖いのです。

いつ怒り出すかわからない恐怖、今度こそ殺されるかもしれない恐怖。

私にとって一番平和だった時は、暴力を振るわれた後です。
DV夫は思いっきり私を殴った後は疲れるようで、ビールを飲みまくって眠ります。
そのため買い物に行くとDV夫に喜んでビールを買わせていました。

アル中でもあったのだと思います。

数時間の間にビール10本、ウォッカ、ワインなどどんどん開けていきます。
お酒には相当強かったですが、あれは異常でした。


そして私は這うようにお風呂から上がり、ビールとスナックがばら撒かれたカーペットをタオルで拭き、何度も水や洗剤でゴシゴシし、服で体全部を隠し、サングラスとマスクとキャップで顔を隠して子供を迎えにいきました。

私は悲しくもなく、怒りもなく、無心でした。
考えることも思うことも何もありませんでした。
先のことなんて何もない。

もしかしたらいつ死ぬかわからないのに感情を持つことも、何かを考えることも無駄だと思っていたのかもしれません。

むしろ酷い暴力を受けた日の方が私は嬉しかったのです。
なぜならDV夫はたくさんのお酒を飲み長時間眠るので外出していても電話もメッセージも送ってこないので、私と子供は自由になれます。

このような状況でなぜまた家に戻るのか?
なぜ出て行かないのか?
今なら私もそう思います。

でもそれは今私が一人で子供を育てることができているから言えることです。
今はどこに逃げ、何をすれば生きていけるか方法を知っているからです。

”どうして逃げないの?”
という言葉はDV被害者にとっては答えられない質問であり、プレッシャーとなります。
その質問をするのであれば、逃げてもあなたは生きていけるという証拠を見せる必要があります。
確証を与える必要があります。

DV被害者は加害者によって一人では生きていけないバカと思い込まされているので、自分には何もできないと思っています。
そこにその質問をされると、私はこんなことをされても逃げることもできないどうしようもない人間だと思いさらに自己肯定感を下げます。

私は知人を通して一人の女性を知りあいました。
彼女の夫が田舎に家を買いたいと言い、引っ越したましたがその後夫は彼女を家に閉じ込め、激しいDVが数年続きました。
彼女は逃げ出しましたが、信じられないほど自信をなくしていました。
彼女はハーバード卒の医者でした。
それほど頭良く収入に心配のない人でも自信をなくすのです、それほどDVとは恐ろしいもので、洗脳とは恐ろしいものなのです。
彼女も逃げれば親を殺すなどと脅されていて身動きがとれなくなったと言っていました。
身内を殺すなどという人間など、人間ではないと私は思っています。
なんて自分勝手で小さい人間なんだと思います。

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カイ
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