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「人を選ぶ技術」の動画をみて、採用の考え方がめちゃくちゃ変わった話
はじめに
こんにちは!グロービスデジタルプラットフォーム部門の木村です。
今回は採用(特に面接)について少し発信しようと思っています。
皆さんは、小野壮彦(2022)『人を選ぶ技術』(フォレスト出版)という本をご存じでしょうか?
私はこの本を読んで面接での求職者に対するスタンスやマインドが180度変わりました。
小野氏は、候補者を表層的なスキルや経験以上に、その人材がどこにエネルギーを感じるのか(ソース・オブ・エナジー)やポテンシャル、コンピテンシーに着眼点を置いて採用すべきだと伝えています。
今回はその書籍の内容に少し触れたうえで、実際に現場でどう活かすことができているかをシェアしたいと思います。また、本の内容がサクッと学べる動画コンテンツもあるので、採用面接をしている方(面接に自信がある方、苦手だと感じている方も)はぜひ視聴いただきたいです。私もこの動画にゲスト出演しましたが、目から鱗の話が多かったです。グロービス学び放題は楽しく気軽に視聴でき、優良なビジネスコンテンツが学べるのでおススメです。
今回ご紹介する動画は下記です!
・採用を成功に導く!人を選ぶ技術 ①本質を見抜くフレームワーク
・採用を成功に導く!人を選ぶ技術 ②採用現場のお悩み、解決します
まずは、私が動画を見ていく中で特に印象的だった項目を3つ紹介したいと思います。
①中途採用では即戦力だけをみるな
中途採用において即戦力を求めるとどうしても入口の経験やスキルを見がちだと思いますが、それに囚われてしまう状態は危険だと小野氏は述べています。
人物を階層で捉えると、
1階:経験・知識・スキル
B1階:コンピテンシー
B2階:ポテンシャル
B3階:ソース・オブ・エナジー
の4つに分解することができます。上に行くほど変化はしやすいが、下に行くほど変化がしにくい項目です。
面接では「即戦力を採用しよう!」と、目に見える経験ばかりをヒアリングしがちです。重要なのは、経験だけではなく、エピソードベースで話を聞いてB1階より下層のコンピテンシーやポテンシャルを確認することだと述べています。動画ではエピソードベースで聞く具体的な事例と、どのように階層をみていくかの解説がされています!
②志望動機を聞くのは無駄!?
また、小野氏は面接時に志望動機を聞くことはあまり意味がないことだということも明確に述べています。「なぜうちの会社を志望したのか?」という質問は、恋愛でいうと「あなたはなぜ私のことが好きなのか?」を聞いているのと同じことだと述べています。たしかにそう言われると違和感がありますよね。採用担当者としては志望動機を聞くことで効率よく候補者から情報を回収できると思いがちです。しかし、その志望動機の情報は「作られた」情報である可能性があり、そのような面接をしていると定型的な質問に答えることができる人材、つまり「テストが得意な人材」が多く入社をしてしまう構図に陥ることになるとも言われています。では、志望動機の聞き方はどうすれば良いのでしょうか? この疑問に対する答えが動画で具体的に解説がされていましたので、気になる方はぜひ視聴してみてください。
③採用担当者は自らを磨け
採用担当者は面接の場では候補者にとってその会社の顔です。候補者が、採用担当者がどれだけ魅力的かでその会社を選ぶということも聞いたことはあるかと思います。そう思ってもらうためには、自分自身を磨くことが結果的に求職者にとっての魅力付けになるということも述べています。では、具体的に何を磨いていけば良いのでしょうか。実は、仕事におけるスキルだけではなく、いかに「面白い」人間になれるかがカギだというお話がありました。
ぜひ動画を視聴してご自身のヒントを探してみてください。
動画をみて、どんな変化があったか?
自分自身にとっては、主に3つの変化がありました。
・人のモチベーションの源泉が気になるようになった
これは面接の場だけではなく、自分の周りにいる同僚や上司、ステークホルダーなどが何に関心があるのかを意識するように、また聞くようになりました。また、自分自身のモチベーションの源泉についても分析するようになりました。何に自分がエネルギーを見出すのか、そしてそこから自分自身が磨くべきスキルが何かを考えるようにしています。
・候補者と対等な面接面接を意識するように
これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、意外にもできていなかったなと反省しています。面接では候補者と対等なコミュニケーションを意識しているつもりでしたが、採用したい側の都合で「ジャッジ」するスタンスになりがちです。候補者も面接に行っている会社を「ジャッジ」しているわけなので、改めて候補者がどんな状態なのか、何が知りたい状態なのかを意識してから面接に臨むようになりました。この取り組みから、候補者の解像度がさらに高まるようになりました。
・様々な分野に関心を持つ
これは面接に関係ないと思われるかもしれませんが、特定の分野だけではなく、幅広く知識を身に着けることを大切にしています。グロービスに転職してから、業務のかたわらMBAにも通い始め、経営知や様々な業界についてお話を聞く機会に恵まれています。年間に読む本の数も以前と比べてかなり増えてきました。
特に中途採用を担当していると様々な業界の方が受けに来られます。その背景やバックグラウンドを知っているだけでも候補者との距離はグッと縮まります。共通の趣味を持っている方と急に仲良くなれるのと似ていますが、様々な会話の引き出しが持てる環境に身を投じることは本当に大事だなと感じています。
まとめ
今回、グロービス学び放題の「人を選ぶ技術」の動画から、採用担当者として大事なことを学ぶことができました。「人を選ぶ技術」について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。改めて、紹介したい動画のURLを載せておきますので、ぜひ視聴してみてください。
・採用を成功に導く!人を選ぶ技術 ①本質を見抜くフレームワーク
・採用を成功に導く!人を選ぶ技術 ②採用現場のお悩み、解決します
本動画以外にも、グロービス学び放題には優良なビジネスコンテンツが多数ありますので、ぜひ学びの習慣にしてみてはいかがでしょうか!
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!