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若者が使う「チル」とは?言語化してみた

チルという言葉を知っていますか?
若者が多用するチルという言葉。
それってどういう意味なの?と上の世代からしばしば質問を受けます。

語源などはネット上に多々あるので割愛。
意味は、自然を味わい、落ち着くといった意味。
例えば浜辺で波音を聞く、青い海を眺める、夕日を眺める、そんな自分の状態をチルいな〜(チルという名詞だけでなく、ヤバイのように状態を表すこともできる)といった感じ。

さらに深堀してみる。
なぜ波音や青い海に惹かれるのか。
情報で溢れた社会から遮断する防衛反応のようなものではないかと私は推測する。
(以下エビデンスはなく私自身の推測であることをご容赦ください)

現代は情報に溢れ、加えて周りを見渡すと人の手が加えられたものばかりである。
つまり人工物が多いのだ。
一方自然はどうだろう。
人間の手が全く加えられていない海などに若者が惹きつけられるのも理解できるのではないか。

とは言ってもどの世代であっても、桜を見に行ったり紅葉を見に行ったりとするように、チルを楽しんでいることは間違いない。
ただ若者は次々と言葉を生み出すがためにチルという言葉が流行っただけであると思う。

話を戻そう。
チルという言葉は人の手が加えられていないものに対して使うと述べた。
しかしそれに当てはまらない場合もある。

例えば自然志向のカフェにいったとき。
カフェなので人の手が加えられていることは間違い無いのだが、チルいと使うことがある。
つまり人の手が加えられてはいるが、なんだか落ち着くといった本来の”chill”の意味に近い使い方もするのだ。

つまりチルとは、なんだか落ち着くねといった感情を表すための言葉だと言える。
その本質は現代社会に疲弊した我々が、現代社会から離れることで安らぐことなのだ。

さて今日も浜辺で水平線を眺めながらチルしてこようか。

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