人は必ず3度死ぬ。
実は、仮死体験なるものをし、
それから死について考えていました。
その中で1つ、
【人の死についての原理原則】を見つけました。それは、
【人は必ず3度死ぬ】という事です。
「いや、人生1回。死んだらそれまでじゃん!」
と言うのも分かります。
最近まで私もそう思ってましたから。
でも、人は3度死ぬんです。
正確には″3種類″の死に方をするんですよ。
それは、
①精神的な死
②身体的な死
③社会的な死
の3種類です。順を追って説明します。
①精神的な死
まず誰もが見過ごしている″死″の代表。
精神的な死です。
これは簡単に言うと、
「自分を失くす」事です。
自分を失くす事には色々あります。
夢や目標を失う。生き甲斐を失う。
意志を失う。言葉を失う。
心を失う。
これら全て″死″なのです。
目標もなく、漠然と雇われ続けたゾンビのようなサラリーマンをイメージしてもらえれば分かりやすいでしょうか。
この死は、比較的短期間で、
あらゆる場面で起きます。
言い換えれば、
相手の夢や目標を潰すのは″殺人″と同じです。
身体的な死ばかりに囚われているせいで、
日常の中で簡単に人を殺していることに無頓着な人が多すぎるのも、今の日本の課題でしょう。
そして同時にこの死は、
ふとしたきっかけで生き返る事も出来ます。
身体さえ失っていなければ、
何度も生き返る事が出来るのがこの死の特徴です。
とはいえ、死んだままではいずれ身体も腐っていくので要注意です。
②身体的な死
次に、一般的に死と言われる「身体的な死」です。
これは、事故や病気なんかで亡くなる事が代表例で、解説するまでもありませんね。
忘れないで欲しいのは、
身体的な死は必ず訪れ、毎秒近づいているという事。
誰にも避けることは不可能だと言うこと。
イメージしてください。
あなたの目の前には3万本のロウソクが並んでいます。
あなたは毎日1本ずつ、ロウソクに火を灯して、
燃やしていくのです。
まだまだ何万本も残っている。
けれど、ふと後ろをふりかえってみると、
さっきまでピンと立っていたロウソクが、
ドロドロに熔けて崩れているのです。
そう、このロウソクはあなたの命です。
人生85年とすると、31,025日。
毎日あなたは命というロウソクを溶かしている。
その事を忘れずに、必ずやってくる身体的な死の日まで、
どんな燃やし方をするのか考えてみましょう。
③社会的な死
最後の″死″は、「社会的な死」です。
「社会的な死」は「身体的な死」を超越したものです。
言い換えるなら、「存在」です。
多くの人は、
あなたに身体的な死が訪れた後も、
子や孫がお墓参りに来て、
おじいちゃん・おばちゃんの事を思い出すように、2~3世代は「存在」し続けるでしょう。
更には100年、200年経っても、
社会的な死が来ない人がいます。
″偉人″と呼ばれる人たちがそれです。
イエス・キリストは死してなお、2000年以上も存在し続けています。
キリストほど大きな存在でなくても、
老舗企業の創業者なら、企業が生き続ける限り存在し続けられるのです。
彼らは、なぜ存在し続けられるのでしょうか?それは、単純明快で、
・より大きな社会的影響を
・モノ、サービス、システムとして
・残してきたから
です。ここで大切なのは、社会的”影響”です。
善し悪しではありません。
アドルフ・ヒトラーも、史上最悪の虐殺者として存在し続けています。
さて、このように、
人は必ず3度死ぬのが原理原則です。
皆さんもまずは、第1の死を意識して、
・自分が死んでいないか
・人を精神的に殺していないか
を振り返ってみてください。