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レイオフという北米社会からの洗礼を受ける

Image by Racool_studio on Freepik

以下は2023年11月から2024年7月まで期間のお話です。現在のルール等は変更されている可能性があります。


2022年4月からカナダのバンクーバーにある企業でフロントエンドエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

そして、その約1年半後の2023年11月にレイオフに遭いました。

北米社会では避けては通れないレイオフ(layoff)…

クビ(fired)が従業員の過失を理由とする解雇であるのに対して、レイオフは業績悪化等の雇用主の事情で従業員には過失がないタイプの解雇です。

私は頻繁にテックニュースをチェックする方ではないですが、レイオフはどこでもいつでもエンジニアに対してされている印象があります。

私の以前勤めていた会社では10年以上在籍しているメンバーが多く、テック企業の中ではかなり珍しい会社だったと思います。
レイオフもかなり前にあったことはあると聞いていたものの、この数年ではしていない様子で安定した会社なのかなという印象でした。

レイオフは突然に

その日はいつも通りの時間に業務を開始しました。上司からビデオチャット出来るかとメッセージがあり(フルリモート勤務でした)、昨日質問していたこともあったのでそのことを話すものだと思っていたら「今日でこの会社での勤務は終わりです」とのお話しでした。上司とHRの担当の方が入れ替わる形でビデオチャットルームに入って来て、今後についての説明がありました。この瞬間にチャットツールやGitLab等の全ての社内ツールへのアクセスは出来なくなりました。

聞いてはいたものの、自分に降りかかるとまあまあショックで、あまりにも突然過ぎて気持ちが追いつかないまま、サササッと事務的な手続きが進んでいった思い出です。
普段の承認とか社内のロジスティックスは遅いくせにレイオフの手続きは光の速さで色々と進んでいったので、やれば出来るんだなと思いました。

そんなに慌てなくても良い◎

とは言っても無職になったわけなので、まず金銭面のこと、永住権がまだない移民としてはビザのこと等々が頭を巡ってグルグルしていたので冷静ではなかったです。

今振り返ると、そんなに慌てて無駄に色々焦ったりする必要はなかったなと思います。
まずは雇用保険(Employment Insurance、EI)の手続きなどがあるのでとりあえずそういう事務的な作業を済ませるのが良いと思います。他のことを考える時間はこれからいくらでもあるので!

また、会社によるとは思いますが、レイオフの場合、Severance payという慰謝料みたいなお金もどん、と貰えたりします。生活レベルによりますが、お金もしばらくはなんとかなると思います。

レイオフをされたら何をすべきかをお話してくれているビデオも参考になりました。

特に「自分が求めていることを再考する」「簡単に次の仕事に飛びつかないように計画を立てる」というアドバイスがレイオフの時だけでなく、転職活動する際にも大切なことなので、自分にとって良いリマインドになりました。

また、これは別のエンジニアYouTuberの方が言っていた&&今回身に染みて感じたのですが、エンジニアで給料が上がったりしても急に生活水準を上げない、複数の収入源を持っておくというのが大切ということです。どんなに優秀で経験年数も多いエンジニアさんでも転職活動が思いの外長引く可能性もあるので(ジュニアなら尚更)、レイオフがある社会で生きるのであれば備えが必要だなと思いました。

ここからは具体的なお金の話やEI事情など書いたので有料にしましたが、質問などあればコメントやDM等で答えられる範囲で答えます:)

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