プログラミング未経験からバンクーバーでフロントエンドエンジニアになるまでの記録
はじめに
カナダのブリティッシュコロンビア州にある都市バンクーバーに渡り、プログラミングを1年学び、約半年の就活期間を経て、2022年4月に現地企業にフロントエンドエンジニアとして採用されました。
バンクーバーで未経験からエンジニアにキャリアチェンジした方々はたくさんいらっしゃって、既に良質な記事をたくさん書いて頂いています。被ってしまう内容もあると思いますが、100%一緒になることはないと思うので、そのうちのひとつとして参考にしてもらえたら嬉しいです。
超大作になってしまったので、適宜目次から必要な部分へ飛んで読むようにしてもらえればと思います。
最後にこれから挑戦を控えている、検討している人へのメッセージを残しています。私としてはそこが一番大切だと思うので良かったら読んで下さい。
私について
高校生の頃から英語が好きで成績も良かったのですが、英文科などの大学には進みませんでした。英語はあくまでもツールだということを常に親から言われていたのと、特にやりたいことが明確に見つかってなかったので潰しの効く(?)工学部に進み、大腸菌に抗体を作らせていました。今考えると好きなことを学べばもっとしっかり勉強する学生だったはずなので英文科とか語学系に行ってても良かったかな〜と思います。
大学へ進んでも英語への熱は冷めず、休学をし、個人的にカナダのブリテッシュコロンビア州の州都ビクトリアで英語を、さらに同州にあるケロウナでデジタルマーケティングを学びました。
その後、帰国し、大学を卒業しました。日本の大学で学んだことよりも、カナダのカレッジで学んだマーケティングが面白く、その道で仕事を探して就職しました。
その中でデータ分析のためにSQLを学ぶことになったのですが、その時にハマって勉強出来たこともあり、そこでプログラミングにちょっとだけ興味は湧いていたと思います。それ以外は何も”らしい”ことはしていません。
オンライン広告を中心に仕事をしていたのですが、広告配信をするプラットフォームや分析をするツールの進化が激しく、AIや機械学習が代わりにやってくれる仕事が多くなってきていることを感じていました。相当優秀なマーケターでないと生き残るのは難しい、稼げる金額も限られてくるなと考えていました。また、いずれはカナダへ戻って永住を目指したいと思っていたのですが、マーケターの仕事はクライアント折衝や意思決定者へのプレゼンなどが仕事の内容を大きく占めており、言語やコミュニケーションが大切になるとも感じていたのでこれで現地の人を差し置いて仕事を見つけられるのかという懸念もありました。
エンジニアはものを作る仕事ですし、スキル証明もマーケターと比べてし易い、また言語や話術のようなものもそこまで絶対的に必要になることもないだろう等々考えて、キャリアチェンジを考え始めました。
住んだこともあり、友達やお世話になった人達がいるビクトリアやケロウナに戻りたいと思っていましたが、会社の数など現実的なことも考えてバンクーバーに行くことを決めた、という経緯になります。
ビザのことは長くなるのでまた別で書くなら書くとしますが、Co-op1年とワーホリ1年で企業からのサポートなしで2年間は就労出来る状態にするためにカレッジに通うことにしました。
もちろんFrogにも相談にのって頂きました。
いつ何をしたのか
未経験の場合、何をどこからどうやって学んでいけば良いのかさえも分からないと思います。私もなんとなくHTML、CSS、JavaScriptはやって行くんだろうなくらいでした。
闇雲にやるのは性に合わないのと、安心するためにも学習計画を立てました。複数のエンジニアの方々に相談し一緒になんとなく決めていきました。その時に紹介してもらって参考にしていたのがこのロードマップです。私はフロントエンドと決めていたのでこれを参考にしましたが、バックエンド、フルスタックなどなどエンジニアと言えど、様々なポジションがあるので人によって参考にすべきものは各ポジションでもちろん変わってきます。
ここからは時系列で勉強したこと、やったことを羅列していきます。
※上述の通り、カレッジに通っていたのですが、当初からカリキュラムに期待していなかったのと頼るつもりもなかったので、カレッジの授業はこなしつつ別途個人的に色々やっていました。その個人でやっていたことが内容の中心になっています。
渡航前
UdemyでColt SteeleのThe Web Developer Bootcamp をずいぶん前に購入していました。仕事をしながらやることはほとんど出来ずにいたので、本当に序盤of序盤のHTML、CSS、少しのJavaScriptを触るくらいでストップしていました。あとはfreeCodeCampのWeb Developmentコースも進めていた記憶です。Flexboxむず、Gridむず、Bootstrapむず…JavaScriptやって何が出来るんだ?くらいのレベル感です。もちろんゼロから何かを作るなど出来ません。
1月〜3月
JavaScriptの基礎を学び続けました。上記のコースも進めてた気がします。また、とにかく手を動かすということを目的にWes BosのJavaScript 30を始めました。 Frontend MentorのチャレンジをHTML、CSS、JavaScriptのみでやったりしました。このFrontend Mentorは綺麗なデザインが用意されていて、アセットもダウンロードできるのであとはコーディングをするだけで良い感じのプロジェクトが完成するのでオススメです。何を作ったら良いか分からなかったり、特に作りたいものがない人にもオススメです。保証は出来ないですが、他のユーザーからフィードバックをもらえることもあります。 フィードバックをもらったチャレンジがあるので、リンクを置いておきます。
4月
ボランティアとしてウェブサイト作成を始めました。デザインから全て担当してゼロから作成しました。 これはHTML、CSS、JSでさらにSquarespaceというCMSを利用して作成したので、技術的にはレジュメに書いて箔が付くような仕事ではなかったと思います。ただ、現地での経験を得られ、”Work Experience”の欄に書くものが出来たのでやって良かったと思います。 お金をもらっていたのか否かは面接では聞かれないはずなので、経験になることは無償でもやる気持ちでいると良いと思います。ただ、肝心の自分に必要な勉強に影響が出たり、明らかに不当な扱いをされていると感じた場合はスッパリ辞めるのも良いと思います。(足元を見てくる悪質な企業もあります。)
また、この時期からメンターを探し始めました。お金のない私は無料か安価にメンターにアクセスしたくて色々動いていました。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?