上手く答えられなかったから、街頭インタビューを再考する
先週、渋谷の道端でテレビ番組の街頭インタビューを受けた。さすが東京、少なからずワクワクしながら快く引き受けた。
テーマは「ありがとうソングといえば?」
アンケートだと思って答えたら、カメラの前に誘われ、なんと回答の深掘りが始まった
いやいや待ってくれ。目の前に覗き込むように向けられたカメラ、道行く人の目、面接以上に緊張する状況で、上手く答えられるはずもなく(期待もされてないだろうけど)、しどろもどろで終了。
とてもとても不完全燃焼だった。「使う場合は連絡します」と渡された紙を手に歩く帰り道、使われないだろうなと何故か落ち込んだ私は勝手にリベンジを誓い、そしてもう一度頭の中を整理した。
そういうわけで、以下はひな壇芸人よろしく尺とテロップにどうしたら使われるか、簡潔にインパクトを残すべく振り返った、私のリベンジ街頭インタビューである。
質問されたありがとうソングと感謝の話は自分の中でとても大事な引き出しだったので、今度はどうかうまく伝わるといいな。
①選曲
選んだのはYOASOBIの「ハルカ」だったがこの点は納得してる。
(あちら側の想定したのとは違うマイナーな回答だったから、その後色々深掘りされることになったのだとも思う)
②選曲理由
昨年キャリアについて戦い続けた私を支えてくれた人達への想いと重なる歌だった。
転職活動をしながら、現職の実務は1人ぼっちで、まあまあ参っていた2023年。12月の振り返り時に月ごとに1曲宛てがうなかで、12月ソングに選んだのがハルカだった。
広島から見送ってくれた、先輩と後輩と、社外の友人。片手で収まるくらいの数の人にドロドロのわたしはずっと支えられていた。
その人たちに、何を伝えたらいいかとか、きっと忘年会で一言振られる時になんて言おうかとか、ずっとぐるぐる考えて、出した答えが「こみ上げてくる想いはただありがとう」。
ハルカを聴いた時に、そうなんだよな、と腑に落ちたのだった。
③印象的な歌詞
実際のインタビューで1番悔いが残っている質問。上述のように「色々思うことはあるけど結局『ありがとう』に終着する」ということが言えたら番組的にすごく使いやすかったんだろうな……。
ただ、私が本当に好きな歌詞はその直前にある
そしてこの歌詞、ラスサビで少し変化する
頑張っている時って、誰にも見えない場面が多いと思う。孤独感との戦いみたいなところが、努力のイメージのひとつにさえなる気がする。仲間もいなくて、大変な時に限ってひとりで、なんでだろうって思いながら、それでも前に進むしかない。
でも必ずそういう姿を見てくれている人はいて、支えてくれる人がいると気づけたら、頑張れる。
あるいは、そうやって頑張ってる人を近くで見守る中で、自分も頑張ろうと思える。
そんな風に、孤軍奮闘を乗り越えるために力をくれる「人の存在に気づく幸せ」が感謝なのだ。きっと。
自分のことに置き換えて、しんどい中頑張ってるねって言ってくれる人がいるありがたさ、と捉えることもあったし、
一方で、自分以上に頑張る人を身近に見ていたからこそもらえたパワーへの感謝が代弁されている、とも捉えられた
頑張ってることのdoではなく、その存在そのもののbeに価値を感じている、というのもポイント。
その人が何をしてくれたとかではなく、一緒のチームに居てくれたこと、週末一緒に過ごしてくれることが嬉しくて、ただただありがたかった。
doへの感謝はしやすいけれど、beへの感謝って伝えづらいと思うから。
④ありがとうを伝える歌
インタビューでは、ありがとうって伝えるのは恥ずかしくないですか?(恥ずかしいから曲に想いをのせるという構成だったのかもしれない)と聞かれたのだが、なるべく思った瞬間に直接伝えようとしています、と言ってまたインタビュアーを若干困らせた。
仕方ない。こちらは推しは推せる時に、親は生きているうちに、を地でいきているのだ。出し惜しみしている暇などない。
言葉にして伝えないと、自分が思う以上に相手まで届いていないのだ。
しかもこんなん、なんぼ言われても嫌な気はしませんからね(急な口語)
でも、してもらったこと・素敵なところ、その人のdoに関しては色々な言葉で言い表すことができるけれど、「あなたがいてくれて良かった」はそれ以上にもそれ以下にも表す言葉がないのだ。
そういう時に人は歌に想いを乗せるのだろう
そんなふうに思える人がいることは、
とても幸せでとても満たされたいる。
1人でも多くの人に、様々な歌詞が寄り添い感謝と愛を謳ってくれたらいいなと思う。
こんなふうに自分の考えを言葉に出来たらきっと使われたはず。いつインタビューされても良いように、色々な思考を準備しておくとする。
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