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友達グループの行き着く先。人生20年を凝縮した絵本「レモンちゃん/さとうめぐみ」読み聞かせ日記


今日の絵本はこちら「レモンちゃん/さとうめぐみ」。絵本ナビさんに、試し読みがありました。

買ってほしい度:★★★★★ 対象年齢の目安:2〜5歳

要素:食べ物・戦隊モノ・友達仲間・いじめ

あらすじ:物語に登場するのは、フルーツや野菜など食べ物たち。それぞれフルーツはフルーツ、野菜は野菜の仲間で過ごしていますが、レモンは野菜でもフルーツでもないと仲間外れにされてしまいます。しかし、食べ物を腐らせるモンスターが現れて・・・。

絵本日記

(あくまで個人的感想です。だいたい深読みしすぎです。)

こちらの絵本は、年少の娘が今年TOP3に食い込む勢いで何度も読ませられました。笑 

まず、柔らかくて明るいタッチ。そして、細かい世界観の描写。

「この蝶々、キウイでできてるね。このお花はイチゴだね、切り口はこうなってるよね。あっ、この花はスターフルーツっていう名前なんだよ。」

そんな親子の会話が楽しめます。

さらに「やくみ戦隊」が活躍してくれるので、ワサビームなどは男の子も好きなのではないでしょうか。

うちの娘は、「ゆず♡かぼす♡レモンシャワー!」という攻撃が大好きですし、ママもブリブリに声を変えて読むのが楽しいです。笑

何度も読むおねだりをされたおかげで、この絵本が訴えかけてくる「仲間とは何か」という問いかけを考えるきっかけになってくれて、親としても発見がありました。

仲間って、どうやって見つけたっけ

この絵本の世界では、同質な者同士で生活しています。そして、異質なものと認定したら、除外。わお、現実世界と一緒ですね。

ママ個人としては、この悲しい現実あるあるを突きつけてくるところがいいなと思っています。

自分のカテゴリーは何か。人からはどう見られてるか。どう見られたいのか。

子供時代を思い返せば、多くの悩みはこのポイントに行き着いていたように思います。

絵本の中でレモンちゃんは、フルーツでも野菜でもないと言われ仲間外れにされてしまいますが、最終的には「薬味」というグループを見つけます。そして、仲間に入れてもらえなかった原因である、自分の酸っぱさを活かして、モンスターをやっつけてくれました。

自分の人生に置き換えてみます。

活発だったので男の子たちグループに混ざる小学生時代⇒ごく普通のグループに混ざる中学時代⇒地味めもギャル系の友達もできる、グループは普通?な高校時代⇒お嬢様系に混ざる大学時代

結果、今はグループやジャンルとか関係なしに、フィーリングがあった人とオフで遊んだりしています。

このように、自分はどこが居心地がいいのか、どうありたいのか、ちょうどいいところを探してきた経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

この絵本には、そんなママの20年間が凝縮されているように思えました。

自分の居心地のいい場所は、親でさえも答えを教えてくれず、自分で答えを用意しなければいけないことです。

それでも何処かには絶対、受け入れてもらえるところがある。その場所を自分で探し、そこで自分の良さを活かす。

そんなメッセージを、我が子にも受け取ってもらえればいいなあと思いました。

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むきゃ | 3児のワーママ
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