本当にあった歯列矯正体験談 完結編
【歯の画像がたくさん出てくるので嫌な方は見ないでください〜】
前回書いた歯列矯正体験談から4年の時が経ちました。
一度下書きに戻したものの、何年経ってもこの記事が一番ビュー数多いんですね。やはりノートはこういう情報系コンテンツが大事なんだなと感じました(?)
↑抜歯をするまでの矯正秘話はこちらからドゾ!
何を隠そう私は、歯医者で歯科助手の仕事をしていたため、自分の医院で4番×4本を抜いてもらうこととなった。
よく、歯科検診なんかで「1番C、2番斜線〜」などの声を聞くと思うが、歯は前歯から数えて、左右に「右上の○番」「左下の○番」という風に数える。一番奥歯は7番、親知らずがある人なら8番だ。
ちなみにCは虫歯のこと、斜線は健全歯のことである。歯に斜線が書いてあるわけではない。
私は、顎が小さい割に歯が大きいため、顎に歯が収まり切らず出っ歯になってしまっているとのことだった。
なので、本来ならば抜歯は必須のはず。先生今まで非抜歯矯正続けてくれてありがとう。
そんなこんなで、「4番2本くらいなら仕事前に抜けるッショ!」
と、昭和の根性論みたいな刑を自分に処した。
基本、抜歯は上下左右の親知らずを抜きたくても、左側、右側で分けて抜くのだ。ご飯が食べられなくなってしまうからね。4本一気に抜きたい場合は基本的に入院となる。
いやいや、2本抜くのも結構な体力いるだろ?と、20歳そこそこだった私に言ってやりたい。
今日お願いしているのは、身長約190cmはあるかと思われる、屈強な外科の先生である。歯を抜くのなんて朝飯前だ。
「大丈夫だよファッファッファ!ボキィボキィ」
てな感じで何か鈍い音はしたけど、あっという間に2本の歯が抜けた。
「ヨッシャ!先生ありがとう!」
と私はユニットの椅子が戻るよりも前に勢いよく立ち上がった。
血のしみたガーゼを噛み締めながら、麻酔ジンジンのまま、、というどこかでボコられたんじゃないかというスタイルで、15時午後の診察時間を迎えた。
話すと長くなるから割愛するけれど、めちゃくちゃ痛かった。この日は物理的に血反吐を吐きながら仕事した。
そして後日、反対側の2本を抜いてもらい4本の抜歯が終わり、矯正歯科へ。
この「たった歯1本分」と思うかもしれないが、このたった1cmのスペース分の歯を動かすことが、もうべらぼうに痛いのだ。
時には、歯を並べるために歯が全体的に前に出てしまうフェーズがあったり
また時には前歯がすきっ歯のフェーズがあったり…
けど、ある夏の調整で、突然口全体が「引っ込んだ!」と自覚できる回があった。
SNSに顔面を載せると、「えっ口元綺麗になってる!?」と、コメントが来た。やはり勘違いじゃなく引っ込んでいた…
そこからも、なかなか最後の2ミリくらいが埋まらなくて「もう直ぐ終わるよ!」と言われてからもう一度春夏秋冬を過ごした。
〜そして(小鳥のさえずえり)〜
3年半の時を経て、ついに完成されし我が歯列!
時には泣きたくなったり、「本当に完成するんかいな…」と不安になったり、元よりやばいだろって時期もあったりしたけど、ほんとーーーーにやってよかった!人生変わった!
もちろん爆美女になったとかじゃないけど、自分に自信がついたことに間違い無いです。
そして矯正前に動物園で撮った写真と、最近同じポーズで撮ってみた。
横顔違うーーーーー!!!!ウオーーーー!パオーーーン!(ゾウの耳のモニュメント)
完璧なEラインとかじゃ無いけど、横から見るとちょっと唇が飛び出してるとこもオキニです。先生ありがとう。
矯正の先生は口は悪いけど腕は確かな私が好きなタイプ。「人それぞれ口の中チゲェのに、矯正費が同じってありえないッショ!」と言って、この矯正は40万円でお釣りが来るくらいポッキリの費用であった。
ちなみに、この矯正は歯並びをかんっぺきにしてもらったわけではない。「とりあえず見えるところを綺麗に」という矯正だ。なので、かんっぺきにしたらもっと費用はかかるに違いない。
「お腹を痛めて産んだ子」というように、歯を痛めて並べた歯、これからも大切にしようと思う。