絶交しようと言われた
小学生の時ね!(急)
こんにちは、永瀬です。
小学生の時の友情って、淡くも儚いものだよね(恋愛みたいに言うなよ)。
家が近所だから仲良くしたりとか、通学路が同じとか、隣の席だったとか。。ナントカカントカ…
人間関係を選べないっていうのが学生(特に小学生とか)の病みポイントだよね。
狭くて小さな世界で生きていかなければならない、教室が自分の生活の全てのようになるという修羅の世界。
高校生にもなるとさ、バイトとかし始めて、また新たな自分のコミュニティができるわけだけれども。
今はこんなに、明朗会計で(自分で言うけど)ほぼ病むこともなく、心身共に健康な私だけれども、小学校低学年の頃はそりゃあもうヒデェ仕打ちにあった。
早速だが登場人物はAちゃんとBちゃんとしよう。
二人は幼稚園からの仲で、そこに私が新メンバーとして加入する形となった。
二人は大人しくて口数も少ないタイプ。だけど、今思うと二人のだけの世界で仲良くしていたい二人組だったのかもしれない。
けど、当時小学生だった私は、そういうことがなーーーんにも分からない無垢な少女であった(自分で言うけど)。
「みんなで仲良くしようよ!(鼻ほぢ)」みたいなお気楽小学生だった。
今思うと、二人のうち、AちゃんがBちゃんを従わせていて、BちゃんはAちゃんの言いなりという感じではあった。
Aちゃんは、「Bちゃんは私のもの!」という気持ちが大きい女の子だったんじゃないかな。
まあ、大人になってもそういう人っているんだけどね。。(ヤレヤレ
多分Aちゃんは私を疎ましいと思いながらも、なんだかんだ3人でよく遊んだりもしていたし、遊んでいる間はAちゃんは私にいじわるしてくることもなかった。別に私もこの二人以外にも友達はいたのに、小学生だったからか、なぜか二人にくっついて遊んでいたのだ。
そんなある日のこと。
登校したら、いきなり二人が目の前に現れて私に小さな紙切れを押し付けてきた。
「今私たちはかほちゃんと絶交しているよ。話しかけてこないでね」
みたいな内容だった気がする。
え、昨日まで仲良くしてたやん…とは思ったけれど、
「絶交」という言葉にピンとこず、その日は一日ぼーっとして過ごした。
私は「人に意地悪をする」っていう気持ちがこの時まっっったくわからなかったから、Aちゃんが何を考えているかなんてさっぱり分からなかった。
家に帰るとお母さんがいなかった(当時は鍵を持っていなかった)。
から、家の近くの雑草の花を摘んでお母さんの帰りを待った。
絶交しよう、絶交しているよ、絶交、絶交、絶交…考えれば考えるほど、よく分からないけれど自分があの子達に嫌われてしまったことだけは分かった。
しばらく経って、お母さんが「おかえり〜!ごめんね!」と買い物袋を持ちながらいつもの笑顔で帰ってきた時、なぜかいきなり涙が出てきた。
子供ながらに、友達に嫌われてしまうような私でごめんね、恥ずかしい私でごめんね、いつもいっぱい愛してくれてるのに友達に嫌われてごめんね。
って、自分が傷ついたことよりも、お母さんを悲しませてしまうことの方が悲しかった。
「友達は一人じゃないし、他にもっといい友達がいるよ。人に優しく誠実にしてたらいつの間にか自分の周りにもいい子が集まってくるからね」
と、その子を叱責するわけでもなく、お母さんからはそんな言葉をもらった。いや、「意地悪な子だね」くらいは言ってたかも?覚えてないや。
けど、この言葉は今でも私の人生訓となっている。
ウゥ、ここまで書いてちょっと涙が出たゼィ…
この二人とは学生時代これっきり。中学校も一緒だったけど、関わることは一切なかった。
〜20years later〜
うちの地元の中学校は非常に仲良しである(急)
飲み会あるよー!と言われてもメンツは特に聞かないことが多い。誰がいても別に良いからである。
そんな中、22歳くらいの時に呼ばれた飲み会にBちゃんがいた。
今ではもうAちゃんのことも恨んでいなければ、Bちゃんなんてどうしてるんかいな〜くらいな気持ちだった。
めちゃくちゃお人好しなんだけど、どうしてもBちゃんはAちゃんの言いなりになっているイメージしかなかったのだ。
だから別に、20年ぶりの再会で、「あん時はよくも💢」とか「復讐してやる💢」とかいう気持ちは一切なく、別にこちらとしては気まずさもなく、普通に楽しもう☆という心持ちであった。
すると、意外なことにBちゃんから声をかけられたのだ。
「かほちゃん!!!!小学生の時、絶交しようとか言ってごめん!!!」
!!!
20 later yearsやぞ!!!
「えぇ〜ん!全然気にしてないよォん…(逆になぜか照れちゃってる私」
「本当は成人式の時に言いたかったんだけどタイミングがなくて…」
20 later yearsやぞ!!!(2回目)
ということで、握手をして20年ぶりの仲直りをした。(写真も撮ってもらったよ)
Aちゃんとは音信不通で、どこで何をしているかも不明とのこと。
それからは、Bちゃんとよく飲み会で会うようになり、4人とかの少人数の飲み会もするようになった。
きっとBちゃんも、20 years悩んでいたのだろう。
私はこの20年間、いろんな優しい友達ができて、小さい頃の記憶なんて忘れるくらい色んな人からたっぷりの愛情をもらって、傷がかさぶたになって、いつの間にかイガイガは綺麗さっぱりなくなったけど、Bちゃんの心は20年間イガイガが突き刺さってたんだろうな。
ていうか、こんなこと以上に学生時代は嫌な思いをしたことや、悲しい出来事がたくさんあった(人よりは少ないと思うけども)。
この絶交事件は大人になるまでの序章だったのかもしれない…
もちろん小学生の当時は悲しかった。悲しかったけど、人を許す心が育ったし、傷つけられた分、自分はそんなことしないようにしよーという反面教師にもなった。けどどこかで人を傷つけたのかもしれない。
まあ、何が言いたかったかというと、お友達には優しくナってことだよナ(小学生でも言えるよ)。
そして、人にはいつかの傷を癒す、愛情っていう薬をいっぱい塗ってあげようナ。
絶対にそれは誰かを助けてるから!私がしてもらったようにね!
おしまい