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「産後うつ」 知ってほしい社会問題

一人でも多くの人に、欲しい問題〜産後うつの現実

〜私たちにできることは何か〜

こんにちは、キッズラインの経沢香保子です。

私たちの会社は、全国4300名のベビーシッターさんにご協力いただき、全国で個別保育のサポートを24時間提供しています。「日本にシッター文化」を掲げ、今まで10年以上にわり、累計210万件以上のサポートをさせていただいています。

さまざまな育児問題に直面しているご家庭の皆様のご意見などを聞きながら、多様化していく社会に、子育て世代が取り残されないよう、少しでも弊社ができることを、多くの方にベビーシッターという個別保育の素晴らしさも含め、育児中のご家庭のみならず、社会の皆さんにも知っていただきたく、いろんな形で提言してきました。

創業した10年ほど前は、待機児童問題がメインでした。保育園に入園できないのでキャリアを諦めなければいけないママたちからの悲痛な声を受けて「あなたの不承諾通知買い取ります」という活動をさせていただいたり…

待機児童問題は、国会などでも問題になり、徐々に待機児童数は減ってきていますが、最近、弊社でとても痛切に問題として感じていることは「産後のケア不足」です。弊社へ育児サポートを依頼してくださるご家庭の大半が0歳児のお子さんを持つご家庭です。

産む前は、保育園に入るまではなんとかなるかな…そうママ自身も周囲も思うものですが、現代社会は全く違います。以前と比べて、両親が遠方にいるとか、核家族化が進行しているとか、共働き家庭が8割ということ、少子化でそもそも育児ノウハウもわからないまま、ママたちにとっては、「子育て」が「孤育て」になっているのが現実です。

多くのママたちは、産後、スマホ片手に不安になって調べまくりながら育児をしていた。ネットでの情報も溢れすぎていてどうしたらいいかわからない。などの声もたくさんいただきます。

先日、産後うつについてのデータを調べていると、とても多くのママが産後うつを体験しているというデータがありました。

でも同時に、当事者以外は、その体験がリアルにわからないので、より当事者は孤独になってしまう。私の立場から大変僭越ですが、「産後うつ」について、現実はどうなのか、そして、大きな社会問題であること、知っていただきたくて、少しまとめてみました。

産後うつ、その実態

まず、驚くべき事実から。先述しましたが、さまざまな調査結果があるのですが、

産後うつを経験するママは、半数以上に上ると言われています。中には9割が不調を感じるというリリースもありました

つまり、実際には少なくとも二人に一人のママが感じている、とても身近な問題なのです。

私のインスタグラムで僭越ですが、アンケートをとってみたところ、以下のような結果でした。


そして、産後うつを経験したママたちのインスタグラムで集めた体験談は

「真っ黒な闇に覆われる感覚でした。誰にも会いたくない、耳栓して他の部屋に行っても眠れない。」

「自分は子育てをちゃんとできていないと自己嫌悪に陥り、ふと涙が止まらない日が多々あった記憶。」

「孤独でした。働いていて仲間もいたし、友達も少ない方ではないけど、孤独の気持ちのまま育児がスタート」

などなど、他にもXにもアップしたのですが、家族の不和や、将来への不安など、胸が締め付けられるような言葉の数々でした。

これらの声から分かるように、産後うつが単なる「気分の落ち込みだけ」ではないのです。

なぜ産後うつは社会問題なのか

これからより調査をしたり、私自身も勉強をしていきたいとおもますが、調べると以下のようなものが挙げられます。

  1. 家族関係への影響

    • 夫婦関係の悪化、離婚リスクの増加(実際に離婚したという声も届きました)

    • 子どもの育児がちゃんとできるかプレッシャーや不安

  2. キャリアへの影響

    • 職場復帰の遅れや断念

    • 長期的なキャリア形成の困難(予期しない事態が生じることがある)

  3. 少子化問題との関連

    • 「もう二度と子どもは...」という思いや、孤独な育児

  4. ジェンダー問題としての側面

    • 現状は、女性に負担を多く(妊娠や初期育児)ある現状

    • 社会進出と育児の両立の難しさ

  5. 経済的影響

    • 両立が不安になり、退職してしまったり強いられたり、一般的に表現される労働力が損失

    • 個人としても教育費の増大、税負担について

その他にもたくさんりますし、産後にママの死因の第一番は自殺という衝撃的な事実もあります。以前Xに書かせていただいたものですが


少なからず、産後うつは個人での辛い思いだけではなく、そして家族の問題、そしてそれらを遥かに超えて、社会全体に大きな影響を与えているのではないでしょうか?

では、私たちに何ができるのか?

待機児童問題でもそうでしたが、年間数万人だけの問題だとどうしても少数派となってしまい、ある時期を忍耐すれば…という気持ちになってしまう人も多いはずです。何よりももっとオープンで社会のサポートも必要であると考えます。

  1. 理解を深める 産後うつについて正しく理解し、周囲や職場の人にも伝え、相互理解が深まっていくこと。

  2. サポートシステムの充実 産後ケア、カウンセリング、家事支援、個別保育などのリアルで具体的なサポート体制の充実

  3. 職場の理解 復職しやすい環境づくり、柔軟な働き方の提供、職場の理解

  4. パートナーの協力 家事・育児の分担、特に精神的サポートは重要

  5. コミュニティ 同じ経験を持つママ同士が繋がれるというのはとても重要な場所になる「わかってもらえる場所」

つらつらと偉そうに書いてしまいましたが、私たちは、キッズラインを創業して、まさに今、産後すぐの助けが必要なママたちがたくさんいることを痛感しています。ただ世の中には産後すぐのサポートというのはまだ十分で手厚い状態でもないのです。

現実をなんとか変えたいと考えています。「産後なんだからママが…」ではなく「産後だからこそ心身のケアもお子様のケアも重要」「周囲のサポートの充実が大事」と考えています。意外と知られていない東京都の区によっては1時間約3000円のベビーシッター補助制度などもあります。


0歳児、新生児のママや家族への助けや何よりも理解が必要なのです。そんなことを考えて、

「世の中に知っていただくこと」
「手厚いサポートを構築すること」を目標

に、
今会社でさまざま企画しています。

一部お名前がわからないようにXにリアルな声を投稿させていただきました。

いただいた声を元に、企画をさらに深めて、決まり次第またお知らせさせていただきました、今日は回答いただいた皆さんへの感謝の気持ちと(協力したいですっていう声もいただき感謝しています)世の中に少しでも知っていただきたくてnoteに書きました。

一人でも多くの産後ママが笑顔で子育てを楽しめる社会を作りたい。

引き続き頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に

本文にも少し書きましたが、新生児や0歳児のサポートがとても必要とされています。保育士免許を持っていて、それを活かしたい、社会に必要とされている新しいキャリアモデルを作りたいという興味をお持ちの方、ぜひご一緒に未来を作っていきませんか。ぜひ、育児に困っているご家庭をサポートする「キッズラインのベビーシッター」に登録(無料)してみてください。

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