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■新人のときやってよかった5つのこと

キッズライン という会社の社長をしている、経沢香保子です。(私の生い立ちはこちら

4月から新入社員になったみなさま、おめでとうございます!

まだ入社したばかり、戸惑っていらっしゃる方がほとんどではないでしょうか? 新しい環境で、どう頑張っていいのか、自分は大丈夫なのだろうか?

人生はいつでもリカバリーはできますが、新人時代は人生で一度きりです。

もしトップスピードで駆け抜けることができたら、間違いなくかなり有利に働きます。

少なくとも私はそうでした。

ですので、今日はその私の新人経験について書いてみました。

入社したばかりでモヤモヤしている方の少しでもお役に立てれば嬉しいです。

(ですが、あくまで私の場合で、ちょっと劇薬かもしれません、仕事でめっちゃ成果出したいという方だけ読み進めてください、取り扱いご注意でお願いします)

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私は、新卒でリクルートという会社に入りました。

(入社したのは1997年なので、もう20年以上前ですので、いまとは環境がずいぶん違うということはお伝えしておきます)

私の新人の成果としては、

「ちょっと名の知れた新人」になることができたことです。

だから、転職も起業もめっちゃ有利に働きました。(リクルートの社内報によく名前がでていたので、リクルートの先輩が直接三木谷社長に履歴書を渡して、社長面接から即内定になったり。元リク起業家として取り上げられたり)

そして、もう、なんと社会人になって23年くらい経つけど、「新人時代の経沢はすごかった」みたいな、勝手に過去を美化、武勇伝化されていて、あんなに失敗しまくってても、出した結果のみ(それも、しかも周囲が支えてくれて出た成果)しか記憶に残らないようで、得しすぎて、恐縮してます。でも、間違いなく、頑張ったエネルギーに比べ、毎年いまだに配当をいただいているようなありがたさです。

新人の頃というのはエピソードにもなりやすいんだなと。

ちょっと偉そうな冒頭になってしまいましたが、ワークライフバランス派の方には、あまり関係のない記事だと思います。

でも、もし、あなたが、女性だったり、男性でもビジネスで早めに成功したいと思うなら、少しは役にたつかも知れませんので、読み進めて下さい。

極めて個人的な欲望でしたが、女性の私にとって、将来自分が必ずしてみたいと思う、結婚、妊娠、出産、育児。それを考えた時に、新人時代は一番いろいろなものをためがいのある時期と、断言できます。

周囲からの視聴率がもっとも高い時代、さらに、周囲のサポートが最も手厚いのも新人時代。

だから、ここで吸収できるものが多ければ、能力と時間の貯金が圧倒的にできるのです。

私は営業職だったので、5年先輩分まで吸収することを目標に(そうすれば3年くらいショートカットできるかなと)、5年目の先輩と同じ数字を1年で作ることを目標にしていました。

そんな、私が新人の頃やっておいてよかったことを思い出して書いて見たいと思います。

あくまでも、注意点としては、私の場合の目標はちょっとハードモードだったので、現代の時代には当てはまらないかも知れませんということと断っておきますね。


(1)朝は早く行く

私は極端な性格なので、始発で行ってましたけど、1日の初めに余裕があると、それだけで慌てがちな新人が、慌てなくて済みます。慌てなくて済むのでミスが減ります。リカバリーもすぐできます。あと、すごく良かったのは、めっちゃできる営業マンの方が朝7時とかに出社されていて、その方と毎朝お話できたこと。彼がどのようにモチベーションを保っているのか、メモなど見せてもらったり、ちょっと時間の余裕があるときは企画書見てもらったり、他部署の方だったのですが、だからこそ、普通にチーム内活動だけだったら接触できなかったカリスマ営業の方だったので、本当に勉強になりました。朝の時間を活用する先輩にめっちゃ可愛がられたのは実は大きなメリットでした。

(2)社内の先輩に積極的に会いに行く

リクルートは社員の情報流通が多かったのでラッキーでしたが「かもめ」っていう社内報があり、MVP表彰結果が載っていたり、社内で活躍する人のエピソードが載っていたりしました。また、私が大好きだったのは「シーガルズコンテスト」という顧客との取り組みをまとめた論文(通称「ガルコン」)。私は「ガルコン」に自分もいつか論文を発表できるような営業の取り組みをしたいと考えていたので(ただの売りあるく媒体営業になりたくなかった)。シーガルズコンテストの冊子を過去に遡って読みまくって、「すごい」と思う論文を書いた人に片っ端から社内内線や、社内メールで連絡して、「新人の経沢なのですが、論文読んで感動しました、一度お話聞かせてもらえませんでしょうか?」と積極的に連絡しました。一度も断られたことがない上に、みんな食事をおごってくれて、そのあとは企画書にまでアドバイスしてくれたり、何かあったら直属の上司には言いにくい相談にも乗ってくれたり、専門知識を惜しみなく披露してくださったり、本当に感謝しています。たぶん、新人に興味をもって連絡してもらうというのは、先輩にとってすごく嬉しいことなのだと思います。

(3)教育担当を徹底的にパクる

私が配属された営業部は、恵まれていたことに、リクルート内でも常勝軍団だったの、それはもうインテリヤ○ザかっていうほどの集団で、どっからどうやってそんなに売り上げを持ってくるんだっていうすごい提案を日々していたり、売り上げが足りないと、チーム内でカバーし合っていて、新人の私は、空気を吸うのも申し訳ないから、窒素をすいたいと思うくらいの気持ちになっていました。

でも、リクルートの良いところはマネージャが新人教育をしっかりみよう、新人が育つか否かはマネージャの責任くらいの勢いで面倒を見てくれることです。

それをいいことに、私は、ストーカーのように先輩に張り付き、食事に行くといえば、昼も夜もついて行く勢いで、先輩の思考回路から、仕事のやり方を徹底的に真似して、「インストール」「インストール」って思っていました。自分なりに資料を読み込んだり(おまえ、マーカー引くところが違いすぎると怒られたこともありますが)すごい気合い入れた企画書を月曜日の提案だったので、見て欲しくて日曜日の夕方に電話して迷惑がられたこともあり(でも見てくれた)

たぶん、先輩はめっちゃウザかったのでしょう、ある日突然「お前、彼氏作れ」って言われたことまでありました。それでも面倒見てくれたのは「仕事に真剣」「売り上げを作りたくてたまらない」「○○さんならこう考えるのではないか」という姿勢の私を受け止めてくれたからだと思います。(感謝しかありません!)

(4)小さな期待にたくさん答え続ける

新人という美味しいポジションを最大に活用し、味わい尽くしていた私ですが、一つだけ守っていたのは「期待には答え続ける」ということ。

期待を超える人間になることが、仕事ができる人だと思うのですが、新人なんてできないことだらけです。

でも、たとえば、新人研修で名刺獲得競争があるといえば、新人同士の争い。部署のみんなは自分の部署から1位を出したいわけで、これだけ普段かまってもらっている新人ですから、それこそ死ぬ気で戦ってきます!モードで毎日死ぬほど頑張りました(お陰で関東1位になって喜んでもらった)

頼まれた仕事は大抵小さな仕事だけれども、関連する過去の資料を真似しつつ、誰もが見たことのないレベルまで何かを加えることで、企画書も工夫してということを徹底的にやりました。(よく、やりすぎと言われましたが…)

でも、私ができる恩返しはそれくらいだったから、飲み会で芸を披露することになれば真剣にやるし、先輩に誘われたら絶対に断らないし、最後まで残るし、最後まで飲みつくす、ご飯も美味しそうに、残さずいっぱい食べるキャラでいきました。

上司が誘いやすい部下、おごりがいのある部下でいるように心がけました。そんなときに聞かせてもらった先輩たちの武勇伝は、仕事をする上での長期的なイメージも持てましたし、私の視野の広がりにつながりました。

よく、先輩には「やりすぎ」「過剰」と言われました。でも、少なくやるより過剰の方がやった分は捨てればいいだけ、足りないよりマシと割り切って過剰キャラでいきました。

「経沢に頑張れっていったら、死ぬまで頑張るので、彼女には頑張れの声かけ禁止」という箝口令が部署内に出たほどだったようです。(そのせいか「早く帰れ」と言われるようになり、「早く帰れ」としつこく言う上司と「あなたは私のお父さんじゃない」と、喧嘩になったことありました、ほんと過剰ですよね…苦笑)

(5)成果や結果にはこだわり続ける

とにかくこれは心がけました。当たり前ですが、お金より大事な「信用」を作るためです。

学生時代までの信用というのは、笑顔がいい、とか時間に遅れないとかだと思いますが、ビジネスの世界の信用は「結果を出してくる奴」以外にないのではないでしょうか?

(もちろん、ご馳走してもらったら、その時、帰りのメール、翌朝あった時など最低3回はお礼をいうべきだというレベルでは当たり前ですが)

新人の時に与えられた目標なんてすごく小さいのです。だからこそ答えやすい。相手だって「こいつはどれくらいの成果が出せるのか」と観察して、今後の目標設定しているはずです。会社というのは相手に見合った仕事をふってくる。もしくは相手がちょっと背伸びすればできそうな仕事をふってくる。

そこできた小さな玉もちゃんと打ち返しておけば、それ以上の仕事をくれる。どっかできいた言葉「仕事の報酬は仕事だ」ということを認識した方が後々有利だと思います。

よく、給与以上の仕事をするのはもったいないみたいな議論がありますが、お金のために生きているならそうかもしれませんが、サービスを出し惜しみする事業は発展するでしょうか? 相手に対してケチケチ接した人で成功した人というのはどんな人なのでしょうか。給与分の仕事しかしないと決めた人の給与が上がる時ってどんな時なのでしょうか?

新人の頃の給与なんてたかが知れています。給与以上の仕事をするから、周囲が優しくしてくれたり、教えてくれたり、ポジションが与えられたり、裁量をもらうことができたり、信用が分厚く積み重なって、どんどん仕事がしやすい環境になるのではないでしょうか。

しかも「結果」を出すのも一人でやれというルールもありません。他人のやり方をパクってもいいし、新人なら先輩に相談しまくったり、頼んだっていい。むしろその分野ですごい先輩に話を聞きに言って結果を出せば、評価されるばかりではなく社内ネットワークもできるのです。

新人の頃、「誰に何を聞けば解決できるのか脳内人物フォルダーを作れ」「ビジネスは総合格闘技、いいから結果を出せ」。そんな教えを忠実に守っていました。

ビジネスの世界は、お金よりもまず「信用」です。「信用」があればいくらでもお金を借りることができます。「信用」を得るには「結果を出す」ことです。結果を出す人は信じてもらえます。付き合ってもらえます。結果を出す人と仲良くなれます。

そして何よりも「信用」こそが「ブランド」なのです。ブランドは貨幣価値が変わっても場所が変わっても持ち運び可能な資産で、誰にも奪うことができません。だから私は全てを失っても2回目の起業ができたのだと思います。

セルフブランディングという言葉に振り回されるより前に、まず「信用」の積み重ねを意識しましょう。相手を損させず、必ず結果を出す姿勢を貫けば「最強ブランド」を作ることができます。

安定感は、他人や会社に求めるのではなく「自分の中に」作るのが正解です。

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思うままに徒然に書いてしまいましたが、正直これは「私の目標設定」と「リクルートという恵まれた環境」だからできたことで、そのまま真似するには危険かも知れませんし、今の時代には通用しない古い内容かも知れません。なので使い方はご自身で決めてください。(これが一般的に正しいとも思っていません)

でも、人生で新人時代は一度きり。4月はたった1ヶ月。ちょっと頑張ればゴールデンウィークというすばらしいリフレッシュ期間もあるのです。だからこそ、ちょっと無理しても、どっぷり新人生活にハマって見てもいいのではないでしょうか?

なかなか結果がでない「苦労」ができるのも新人時代だけなのかも知れません。結果がでなくても苦労しても周囲が温かいのは、新人時代だけでもあるはずです。

結果が出ない苦労を積み重ね経験は人生には宝だったりします。そんな経験が蓄積され、10年後に大きく花開くときは、「遅咲きは狂い咲き」ですから。

私は新人時代に徹底的に、ビジネス能力よりも、ビジネス体力、ビジネス筋力を鍛えることができました。いまでも仕事が大変と思うことは少ないですし、あの時があったから、人生が加速度的に楽しくなっていると思います。

あんなに大変な新人時代に戻りたいとは思いませんが、あんなに楽しく大変な量をこなせたのは、若かったから、周囲があたたかかったから、やりがいのある仕事だったからと、心から関係者のみなさんには感謝しています。

今の私があるのは、本当に当時の皆様のおかげです。

というわけで、劇薬系の文章ではありましたが、
新卒で入社されたばかりの、仕事で身を立てたいという、どなたかのお役に少しでもたてば嬉しいです。

■マネ凸:こちらも合わせてお読みいただけると嬉しいです。

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