◾️みなさまへの20年分の感謝
このような社会情勢の中、私ごとの報告で恐縮ですが、気づくと今週、起業してから20周年を迎えるようで、一つの区切りとして久々にnoteを書きました。
2000年4月19日は26歳の私が、自宅でたった一人で創業し、女性向けマーケティングの会社を設立した日でした。
消費影響力の8割がF1の女性だけど、製造する側、意思決定者は男性がほどんど、そのギャップを埋めて魅力ある商品を作ることで社会貢献したい
また、これからの時代は広告の主語が企業ではなく「女性や利用者の口コミを生かした」プロモーションが消費者のためになる
そして、女性のキャリアアップには、自らのライフスタイルに合わせて「起業」という選択肢もあると「女性起業塾」という事業も展開するなど様々な活動をさせていただき、
本当に時代の後押しや、たくさんの皆さんの応援があり、東日本大震災、リーマンショックなど全て乗り越えることができました。
26歳で起業した後、同時にプライベートでも様々なことがありました。
31歳で第一子、32歳で第2子、35歳で第3子など、3回の妊娠出産を経ながら、ベンチャー企業を拡大させたこと、上場まで辿り着けたことは、周囲のサポートがあってで、本当に心から感謝しています。
そして、現在は、キッズラインというベビーシッターマッチングプラットフォームの会社を運営しています。
実は、私が31歳の時出産した、第1子はお腹の中にいる時から難病が判明し、なんとか医療の皆様に助けられ奇跡的に生まれてきたものの、介護が必要な子供でした。保育園に預けられない1500グラムくらいしかない小さな我が子を抱えた時、会社をやめようか決断に迫られたときでもありました。
保育園には入れることができなかったけれども、ベビーシッターさんという存在があることを知り、私は何人ものベビーシッターさんにお世話になったので自分も子供も、そして会社も生き延びることができました。
だからこそ、その経験を生かし、いつか、もっと自分が経営者として自分にも自信がもてたとき「日本にもベビーシッター文化」を作る挑戦をしようと胸に強く刻みました。
2014年の6月に、その機会が巡ってきて、「キッズライン」を設立しました。
私にとっては死別した娘がよみがえらせるようなイメージもあり、本当に社会に必要とされる、愛される、安全なサービスという人格を作り上げることに心を注ぎました。
「スマホで24時間予約できるベビーシッター」という新しいコンセプトにもかかわらず、多くのシッターさんが協力してくださり、多くの親御様が使ってくださり、気づくと全国都道府県でサービスを提供し、累計依頼は100万件を超え、大きな事故なくここまでやってこれたのも感謝しかありません。
正直私自身は立派な経営者でも、人格者でもありません。苦しくて眠れない日々の方が多かったり、悩みながら間違った発言をしてしまったことを日々恥ずかしく思うようなレベルで、つくづくポンコツだなって思います。
たった一人で始めた起業と言うものが、皆さんに受け入れられ、認められ、気づいたら20年経っていて、そして、
何よりも、自分で言うのもなんですが「キッズライン」は本当に皆様に必要とされている良いサービスです。このような有事でも、これだけ必要とされ、そして、社会のインフラになりつつあることには、感謝しかありません。
ひとえに関わってくれている皆さんのおかげです。
厳しい安全基準を徹底しているメンバー、良いシッターさんを採用すべく全力で立ち向かうメンバー、そして、必要な人に届けるためのマーケチーム、私たちの開発は全て自社内で行っており、常時スピーディーに対応しており、サポートセンターのメンバーもホスピタリティーに溢れる献身的な仲間であり、すべては安全管理のため自社にこだわっています。
そのほかにも、シッター様やお客様、関わってくださったすべての方お一人お一人に感謝の気持ちを述べたいですが、長くなってしまいそうなので、またそれについては後述させてください。
そのような20年の節目に、
このような日々想像もつかない、このような出来事、この時代、この瞬間に立ち会っていること
このような非常事態に、キッズライン が求められていることを日々痛感しています。経営者としては、本当に強い責任、重い責任とともに、戦っています。
チームキッズラインは一丸となってできる限りのことが遂行できていると感じます。
また、私個人としての最大の気持ちは、この時代、この期間、この1日、この瞬間を、愛する家族を持つ、一人の人間として、同じ国民として、同じ世界に存在するものとして、力を合わせて皆さんと一緒に乗り越えたいという強い願いです。
このような時に、このよう私事の内容を乱文で恐縮ですが、
1日も早く、再び平和な日が来ますように。これからも経営者としても個人としてもできることを最大限やっていきたいと思います。
この場を借りて関係者の皆様、私に関わってくれるみなさまに、心からの感謝とともに。
2020年4月キッズライン代表
経沢香保子
よろしければ、さくっと読める、キッズラインの創業ストーリーです
創業当初のプレゼンで優勝させていただいた映像です。今も同じことを規模を拡大し、クオリティーをあげ、コツコツやらせていただいています
https://vimeo.com/132780159