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SNSはやるな?!

こんにちは、キッズライン社長の経沢香保子です。

最近、ある女性社長さんとの出会いがきっかけで、SNSの活用方法について改めて考える機会がありました。とてもパワフルで素敵な女性社長さんで、彼女は年商何百億という事業を展開しながら、コンサルティングも行っているのですが、そのコンセプトが「SNSはやるな」というものだったんです。

これは、起業して24年、さりげなくSNSを使い続けてきた私にとっても、とても興味深い視点でした。今日は、この話題について、私の経験も交えながら考えを綴ってみたいと思います。

SNSは万能薬ではない

起業したばかりの頃、お金がないからこそ、初期費用のかからないSNSに飛びつきたくなる気持ちはよくわかります。私も24年前、どうにか自社の存在を知っていただきたくて作ったHPの掲示板に毎日「とあるベンチャーの起業家日記」というブログを書き始めて大きな恩恵を受けました。

でも、ここで立ち止まって考えてみましょう。

本当にお客様に来ていただくためには、SNSだけで十分でしょうか?

実は、きちんとした広告運用や、リピートしていただける仕組みづくりの方が重要なのではないでしょうか。(その女性社長さんの主張はおそらくこちらが先だという主張だと私は解釈しました)

私の経験から

私の場合、ブログでの発信は確かに初期の成長に大きく貢献しました。当時やっている人自体が珍しかったからという初期優位性のメリットがあったのだとも思います。しかし、会社が数年経って、ある程度の規模になると、それだけでは伸び悩んでしまったんです。

特に、上場を目指した時、SNSやマスコミ露出などだけでは安定的、計画的な売上拡大や組織・事業拡大はできないし、リスクもあるということに気づきました。(上場審査上も、社長個人の発信のリスクチェックはかなりされるという時代性もあったので)そこで、戦略を変える必要があったのです。

今の時代のSNS

確かに、今の時代は誰でも無料でSNSアカウントを開設できます。初期費用ゼロの広告媒体として魅力的に見えるかもしれません。SNSから成功した人いるし、インフルエンサーという職業もあるから尚更でしょう。

でも、ちょっと待ってください。

実績がない段階で、起業して、SNS運用を最優先にし、まずは注目を集めようとすると、どうしても無理が生じてしまいかねません。架空の設定でバズりを狙ったり、他人のネガティブな話題に便乗したり、過度に露出的な投稿をしたり...。

こういった方法で一時的に注目を集められたとしても、それは本当の意味での成功と言えるでしょうか?

SNSの本質を考える

「人に影響を与えたいからSNSをする」というアプローチは、往々にして無理が生じるのではないかと思っています。

むしろ、「人に影響を与えられるほどの人物になる」「めちゃくちゃいいサービスを提供して、人の生活にポジティブな影響を与えていく」ことを目指し、その過程で等身大の自分や自社を発信する。そんな姿勢の方が、結果的に人々の心に良い形で残るのではないでしょうか。

起業初期に本当に必要なこと

起業したばかりの時こそ、以下のことに注力すべきだと私は考えています:

  1. 自社の商品やサービスの質を磨く

  2. 採用や社内の人材育成に力を入れる

  3. 顧客との信頼関係を構築する

これらのプロセスで得た気づきや学びを、適度にSNSでシェアするのは素晴らしいことです。でも、「反響を得ること」だけを目的にSNSを始めるのは危険です。

経験が浅い段階で思わぬ失言で失敗したり、予期せぬトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。あとSNSでフォロワーが多い人をすごい人と思ったりしてしまうみたいな罠です。

SNSの最適な使い方とは?

では、起業家にとってのSNSの最適な使い方とは何でしょうか?

私の考えは以下の通りです:

  1. 自社の価値を伝える手段として活用する 商品やサービスの魅力、会社の理念や文化を伝えるツールとして使う

  2. 学びと成長の記録として活用する 日々の気づきや学びを共有し、自身と会社の進化を記録する

  3. 業界や社会への貢献を示す場として活用する 自社の取り組みが業界や社会をどう進化させたいのかメッセージを伝える

  4. 採用のツールとして活用する 会社の魅力や社員の声を発信し、カルチャーフィットする仲間を惹きつける

  5. 社内のマネジメントや一体化 社長の考えや脳内を定期的に発信することで、普段接点がなかなか持てない社員にも伝えることができる

思うことは、SNSは「手段」であって「目的」ではないということです。

自社の本質的な価値を高め、それを適切に伝えるためのツールとしてSNSを位置づける。盛るのではなくプロセス。そんな姿勢が、長期的なリレーションづくりにつながるのではないでしょうか。

おわりに

SNSは確かに強力なツールです。でも、それだけに頼りすぎるのは危険です。無料だし、フォロワーが増えても税金もかからないと考えてるととんでもない有名税的なものがかかってきたりすることもあるでしょう。

起業家にとって、自分を魅せるのも大事だけど、まずは自社の本質的な価値を高めることがもっと大事なのかなと。そして、その価値を適切に伝える手段の一つとして、SNSを活用していく。

そんなバランスの取れたアプローチが、これからの時代を生き抜くために必要なのではないでしょうか。

(もちろん数10万や数百万単位のフォロワーがいるようなメディアにすでに育っている著名人や起業家にとっては全く違う話なのだと思いますし、そういう人たちは安定的な運用力やノウハウがすごいなぁと尊敬しています)

これからの時代SNSを全くやらないというのは、それはそれで自社を伝える場所がない、時代に遅れていくので厳しいと思いますが、

今回、ひょんなご縁でお話をすることになった、女性社長さんの「SNSはするな!」というメッセージにインパクトがあって、24年間SNSを試行錯誤して続けてきた私自身も、考えさせられることが多かったので徒然に書いてみました。

とっても難しい話だなぁと。

自社のSNS戦略について、今一度考えてみようと思います。皆さんの会社のSNS戦略についてもぜひ機会があれば教えてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(最後に求人です)

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