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尊い時間 part2

昨日の濃密な1日を終えて、今の感覚を言葉に残しておきたくて、書き始める。
それはそれは豊かで尊い時間でした。

1ヶ月半のれもんデトックス

9月上旬から昨日までの1ヶ月半、実はれもんハウスを離れてました。私にとっては大好きな場所で、大切な場所で、東京に来てから平均すると週2回くらい行ってたれもんハウス。
離れたい、離れよう、と思う日が来るなんて想像もしてなかった。
離れた理由は色々あるのだけど、1番は自分にとってどんな場所になって欲しいのかわからなくなっていたから。
居場所でもあり、休む場所でもあり、場づくりや将来やりたいことに対する実験の場でもある、と言う感覚。だけど距離が近くなりすぎたことでその瞬間瞬間でれもんハウスに対する自分の中の欲求が強くなっているのを感じて、どんな私で居ても「私でアル」で居られない、私でアルがわからなくなって、モヤモヤして、れもんハウスに居ることが苦しくなった。
私はそんなに安定した人間じゃないし、強い人間でもない。器用な人間でもない。生きることは常に不安と怖さと戦うことだって思う。「ただ生きる」が苦しいこともある。それも私。そう思う私のことも受け止めていたいし、抱きしめていたい。そしてそう思う、感じている誰かのこともそっと寄り添い、あったかく包む存在で居たいと願う。
だけども誰かの安心でいる為に、れもんハウスで場を作るものとして、れもんハウスの中では強く安定して立ってなきゃ信頼してもらえない、みたいな感覚があって、そんな自分を演じたくなってることに気づく。それは「私でアル」なの?それがれもんハウスで居たい在り方なの?その問いへの答えを探す期間でもあった。れもんハウスでイベントを作って、場を開いて、少しだけ答えが見えた気がした。

糸掛曼荼羅

イベント開始後すぐ、企画者2人がやりたいと思っていた紙で作る簡易版糸掛曼荼羅を作りながら参加者を待つ。するとポツポツ現れて、みんなで糸掛曼荼羅を〜。黙々と作業しながら、オリジナルな作品ができていく。その過程で同じ感覚を共有したり、やんわり日々の日常での話が弾んだり。その横で本を読んでる人が居たり、お昼寝してる人が居たり、夜ご飯のレシピを考える人が居たり。なんとも優雅であっという間な時間。簡単で単純で安全なのにハマる!自分の創造性を膨らますって大人も子どもも楽しいよね〜
その後には都道府県カルタ!私は山形県の地図を見て、宮城県?!って言った笑、小学生の方が詳しい。すごい、参りました、、💦社会勉強にもなるし遊びにもなる都道府県カルタ、最高!子どもから大人が教えられる場面はとても多い。1日を通じてそれをめちゃくちゃ再確認した。

夜ご飯(ナポリタン)

参加者の1人がリクエストしてくれて、ナポリタンをみんなで作った!やっぱりレシピ本で作るのいいなぁー。1種類しか作り方が載ってないからこそ、みんなの脳の引き出しが開いて、バター入れた方が美味しいかも?隠し味に、、みたいな会話が生まれるし、レシピ本どこいったー?とかもなんかエモい。私はご飯隊にお任せして後半は初めましての参加者さんとお話し。みんな美味しいご飯をありがとう〜時間もぴったりいただきますできたのはみんなの協力あってこそ!🥰

キャンドルタイム
(あわいろとのコラボ企画)

ご飯食べた後はあわいろのあむさんにファシリをお願いし、キャンドルと筆談の時間を過ごした。森をイメージして作られたYuka Akatsuさんのピアノと、雨の音が空気感をグッと引き込ませる。
まずは自己紹介と共にお互いのキャンドルに火を灯し、全員のキャンドルに火が灯ったところで、部屋中に散らばりそれぞれが過ごしたい時間を過ごす。縁側に出る人、ハンモックで寝転がる人、ただぼーっとキャンドルを眺める人、絵を描く人。
数十分後、あむさんの合図と共に、机の上での筆談の時間。筆談用の机を用意し、気が向いたらその机に誰かと話したいテーマや今の気持ち、浮かんだことを記す。それにまた誰かが言葉を重ねたり、絵を描いたりする。1人の時間を引き続き過ごしても良いし、誰かと共有しても良い。そのバランスが心地よかった。そして筆談だからこそ生まれる間が、ワクワクするし、興味をそそるし、対話を深める。それに気づいた瞬間でもあった。
声を発しない自分だけの時間。それで居て安心して、満たされて、そこに存在している。静けさの中で、一人一人があなたでアルを過ごしていて、それなのに、共にイルを体現してて、(筆談という形で)それぞれのペースで対話が行われている。それがめっちゃあったかくて、柔らかくて、ギュッて抱きしめられてる感じがする私が作りたい空間そのものだった。豊かすぎて、幸せすぎた。森を都会へ持ってきたい。ただそれだけを考えて作った時間。みんなの中に森があったし、それが見えた。そのことが何より嬉しかったーーー!!!
最後にキャンドルを持って輪になり、一言言葉を添えて自らのキャンドルの火を消す。皆さんが話してくれた言葉の一言一言からその時間の良さが私のものだけではない、素晴らしい、かけがえのない時間だったのだと確信した。そうするとなんだか涙が溢れてきた。やっぱり私はれもんハウスが好きで、れもんハウスの空間が安心で、その安心の中で誰かとただ共に過ごす。そんな場づくりしたいって思っているんだなって感じて、それが最初の問い、「自分にとってどんな場所になって欲しいのか」の答えなんだって感じた。


イベントを終えて

このイベントの需要の実感と可能性になんだかホクホクしてる。何より私が満たされすぎた。誰も集まらなくても1人でもやりたいくらい。だけどみんなが共感して同じ時間を過ごせるとさらにその良さが増す。これが私の作る場。誰かの為じゃない、私の為。私の心地よいを作り出して、お裾分けしてる感覚。それでいいんだと思う。私が安心してその場にいること。過ごすこと。それが伝染してみんなの安心の場が生まれるのだと感じる。みんなに助けてもらいながら1人の参加者として場を開く。企画者だからとか、誰かの〇〇の為に、なんて頑張る必要全くなくて、ありのまま、不完全な私でいい。そのままでいい。そんな私だからいい。だからこそそこに集う人が不完全じゃない自分を曝け出し、助け合い、寄り添い合う時間が生まれる。それが私が思う「あなたでアル、ともにイル」な場なのかな。
そして、こんな不完全な私を許してくださる皆さんとこれからも共に少しずつ小さな場を重ねていきたい。と強く強く思いました。

次回、デジタルデトックスvol.3を12月7日に行います。今回は5月から4ヶ月間若者の居場所巡りのために西日本を旅していた麦乃の報告会とのコラボイベントになる予定です!
少し先ではありますが、ぜひ予定開けておいてください〜

2024.10.28

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