‘’俊傑の衝撃’’ウマ娘にディープインパクトは来るか
はじめに
ネオユニヴァースの育成シナリオやメインストーリー第2部だったりと名前が出ないながらも随所にその存在を感じさせるディープインパクト。
同馬主のキングカメハメハやクロフネ等、匂わせや偽名モブとしての登場ばかりで一向に金子真人オーナー所有馬がウマ娘に実装される気配がない。
ネットでは「無許可で出したから怒られた」「競走馬を大切に思っているのでウマ娘に許可は出さない!!」等真偽不明の噂が絶えず流れている。
今記事ではウマ娘におけるディープインパクトの描かれ方、登場可能性について考察していく。
ウマ娘におけるディープインパクト
古くはゼンノロブロイやナカヤマフェスタのシナリオで「衝撃」「英雄」とその存在に対する匂わせはあった。
これくらいの匂わせならウマ娘でよくあるレベルなのだが、あるキャラの育成シナリオ実装で流れは変わった。
ネオユニヴァースのシナリオ
ネオユニヴァースの実装である。ネオユニヴァース自体来ない来ないと言われていた社台系の競走馬であり、史実を認識しているという特殊なキャラクターであり、当時の最速育成実装記録(2ヶ月ないくらい)保持者という鳴り物入りのウマ娘だった。
そんなネオユニヴァースのシナリオには、大王と特異点と呼ばれるウマ娘が出てくる。それらのウマ娘は秋シニア三冠を達成し飛躍したゼンノロブロイを飲み込み、歴史を根元から変える個体であるという。
この2人に対抗する"迎撃者"となり、ゼンノロブロイを護るべくネオユニヴァースは行動する。
しかしレースを通して『つながり』はもっと広がる、"大王"や"特異点"とも手を取り合えると気づき、「対抗すべき存在」から「共に競い合う仲間」へとネオユニヴァースは考えを改めたのだ。
ネオユニヴァースのシナリオでは、ディープインパクトらは一貫して「歴史を塗り替える強大な存在」と扱われている。
メインストーリー第2部では
2005年を舞台にしたメインストーリー第2部中編にて、変則三冠を達成できなかったラインクラフトが「みんな三冠路線の話ばかりでティアラ路線の話をしていない」「あの三冠ウマ娘の存在や走りは何年経っても残るが自分の存在は10年後には忘れられているだろう」と涙を流すシーンがある。
ここでもディープインパクトは「変則二冠ウマ娘ラインクラフト」「ティアラ路線」を飲み込んでしまう存在として描かれている。
ネオユニヴァースのシナリオとメインストーリーに共通する事として、「存在の強大さ故に他ウマ娘を飲み込む」者として描かれている。
実際、ウマ娘において同期の05世代は今年の1月末にシーザリオが登場するまで誰一人実装されていなかった。04~06世代は牝馬ばかりが実装されているのも、ダイワメジャーやメイショウサムソン、アドマイヤムーン等馬主的には問題ないのに一向に来ない競走馬がいるのも、キングカメハメハやディープインパクトなしにこれらの世代を語る事が難しいからであろう。
登場可能性はあるか
個人的に金子真人オーナーの競走馬はワンチャンってか普通にあるのではないかと思っている。ただディープインパクトというカードの強大さが為に切るタイミングを伺っていると思う。
理由をいくつか書いていく。
初期ウマ娘の許可のタイミング
ウマ娘の初報は2016年3月16日、Anime Japanで行われた。ここで今となっては懐かしい初期PVや初期18頭が発表された。推定ディープやオルフェらの発表もこのタイミングだ。今イベントでは18人の名前は明かされなかったが、コミカライズ「ハルウララがんばる!」が発表されている。ウマ娘というコンテンツで最初に名前が出た競走馬はハルウララなのだ。
初期18人のうち推定ディープ、オルフェ、キンカメ、ブエナの4人はこれっきりで存在を消してしまい冒頭の「無許可でやって怒られた」などの噂がたってしまうのだが。残る14人は8月に名前とCVが発表された。
初期ウマ娘の18人(ハルウララは初期18人に含まれていない)はいつ許諾を取ったのかが明かされる事はなかった。しかし初報で登場したウマ娘で、許諾がいつだったかを明かした馬主がいた。
2014年には既にあったウマ娘化の許諾
そう、ハルウララである。
ウマ娘コンテンツの発表は2016年、許諾は2014年と2年前に許可を取りに行っているのだ。
ハルウララやディープインパクト、オグリキャップは競馬にあまり詳しくなくてもその名前を聞いた事があるくらいの超有名馬である。競走馬を擬人化するというコンテンツでこの3頭をスルーするなんてことは考え難いし、そのハルウララが2年前に許可を取っているなら同時にお披露目されたオグリとディープ含む初期18人はやはり同タイミングで許可を取っていると考えるのが自然ではないだろうか。
そうなると消えた4人や声優変更はいったい何があったのかってなるのだが。上坂すみれは初報ではダイワスカーレット役だったのに8月のCV発表ではいなくなっていたり中々謎である。その後アグネスタキオンとして登場するが。
それと初報で謎な点は、名前を発表していないが18頭の獲得賞金合計は出ている所だ。
18頭の合計賞金が出ている時点でモチーフ元が確定しているはずだ。それなのに名前が出たのは18頭に入っていないハルウララだけ。うーんわからん。
ウマ娘における重要性
現在公開中のメインストーリー第2部中編は2005年を舞台にしつつ2020年ジャパンカップへとつながる物語である。2005年はディープインパクトが無敗三冠を達成した年であり、2020年はディープの息子のコントレイルが無敗三冠を達成した年である。
デアリングハートやシーザリオ経由で繋がりを持たせられるデアリングタクト、フサイチパンドラの登場で血統上の繋がりが出来たアーモンドアイに対して、コントレイルはこれといった繋がりが持てていない。アスケラのゴールとして登場させる事も可能だが、親子揃っての無敗三冠という強いドラマ性が活かされないのはあまりに惜しいのでなんとか登場して欲しいところである。
同馬主のキングカメハメハはネオユニヴァースのシナリオ中で色文字での匂わせがあるので登場可能性はかなり高いと思っているが、ディープインパクトは今の所不明だ。
登場=区切りになってしまう?
ディープインパクトは「近代競馬の結晶」と実況でも言われていたように人気実力含めトップクラスの競走馬である。そんな存在をあっさり出してしまえばこれ以上の盛り上がりを見込めないかもしれない。
実際2周年で社台が解禁されてからじわじわと大物クラブ馬が登場し、ウマ娘の育成の一区切りとなる3年目で初期PVから消えた4人の1人であろうオルフェーヴルが登場した。ウマ娘を10年モノのIPにすると社長が話していたが、コンテンツ発表から10年の2026年なのか、アニメ1期から10年の2028年なのかアプリリリースから10年の2031年のどれを見据えているのかは分からない。
コンテンツ発表から9年である2025年にアーモンドアイ、コントレイルを発表し、2024年からのウマ娘のもう一区切りとなる2027年にディープインパクトを発表すれば「次の10年へ」だったり「新たな区切り」的な感じでいけそうではある。
おわりに
最近のウマ娘は世代をまとめて発表するのが多い。(05牝馬、ライトオら短距離組、トランらダート組など)
ディープ、キンカメの同期や前後世代がほとんど登場していないのはこの為に温存しているのだと思いたい。
モンジューやドゥラメンテ、フサイチパンドラのようにサプライズ登場する日を信じて…
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