【実録】Tableau Desktop Specialistへの道!
皆様こんにちは。
本日もカホエンタープライズのnoteをご覧いただきありがとうございます。
Tableauの使い方を本格的に勉強する際、認定資格の取得を1つの目標に頑張っている方も多いのではないかと思います。
数ある資格の中でも、最も標準的なのが「Tableau Desktop Specialist」です。(公式サイトはこちら⇩)
https://www.tableau.com/ja-jp/learn/certification/desktop-specialist
今回の記事では、5月に入社し6月に資格を取得したばかりのメンバーによる、試験合格に向けた学習の記録をお届けします。
題して、「【実録】Tableau Desktop Specialistへの道」です!
はじめに
Tableau Desktop Specialistの受験対象者としては、Tableau Desktopを使用した経験が3 か月以上あることが推奨されています。
(Tableau公式の試験ガイドはこちら⇩)
Tableau Desktop Specialist 試験ガイド
しかし、今回私は、BIツール未経験の状態から約1ヶ月でTableau Desktop Specialistを受験することになりました。
今回の記事は、「こうすれば必ず合格します!」というものではなく、「こんなことをやって試験に臨んだら、どうにか約9割の得点で合格しました」という体験記になっています。上手くいったことだけを取り上げるのではなく、「こうすれば良かった…」という反省点も交えておりますので、シンプルな成功体験よりも更に参考になるのではないかと思います!
今回試験を受けて感じた大きなポイントとしては以下の通りです。
Udemyの模擬試験180問をすべて丸暗記して解けるようになっていたとしても、合格は覚束ない(180問と重複する問題数は半分以下でした)。
データ接続するところからダッシュボードやストーリーの作成までをハンズオンで行い、GUI操作、表示される選択肢、操作の結果等を網羅的に覚えて初めて満点が狙える(と思われる)。
つまり、試験対策の演習や学習コンテンツを進めることも大事ですが、実際にTableauをたくさん触っていろんな機能を試してみることが非常に重要です!詳しい内容や学習方法については、これからご紹介していきます。
また、本記事は2024年6月時点の情報となりますので、その点についてはご了承いただけますと幸いです。
試験勉強を始める前の状態(受験者のスペック)
入社した時点でのBIツール経験ですが、数年前に勉強のためPowerBIを2時間程度触った程度で、内容は殆ど覚えていないという状態。また、これまでのキャリアでデータ分析・活用の業務経験は、主業務としてはありませんでした。工学部出身(20年以上前ですが...)で、かつては電機メーカーで組込ソフト開発等に従事。その過程で、「開発対象のデータを取得→Excelを用いて表計算→グラフ化→考察」という分析の取組を実施していました。
試験対策
■「GooDay Data Academy 初級」のビデオ視聴とハンズオン実施
カホエンタープライズのグループ会社である株式会社グッデイ(※北部九州及び山口に65店舗のホームセンターを展開)の社内で提供されているデータ活用教育プログラムを利用して学習しました。
社内によく整理されたコンテンツがあり、初学者向けの内容からまとめてあるため、学習する際には非常に便利です。
データサイエンス基礎で6時間、Tableau活用で18時間のビデオを視聴しました。演習もあるので、実際にTableauを操作しながら基本を学ぶことができました。
また、グッデイでの取組をベースに、カホエンタープライズではDX人材育成支援プログラムを展開しています。(詳しくはこちら⇩)
DX人材育成支援|事業紹介|株式会社カホエンタープライズ
■「Tableau Public実践 BIツールデータ活用 100本ノック」のハンズオン実施
無料で使えるTableau Publicを用いたハンズオンの書籍です。こちらでも、サンプルデータをダウンロードし、ビジュアライゼーションを作る方法を学ぶことができます。
Tableau Public実践 BIツールデータ活用 100本ノック
■無料トレーニングビデオ視聴とハンズオン実施
Free Training Videos - 2023.1
公式に無料トレーニングビデオが提供されており、そちらを活用します。「はじめに」の9ビデオを見ながら、同じ手順をハンズオンしました。
ビデオは全部で20分ですが、データ接続からダッシュボード作成まで一連の流れをクイックに体験できるとても良い教材です。
ここで使われるサンプルデータである「サンプルスーパーストア」は、今後も様々な場面で出てくるので触っておくことを強く推奨します。(Tableauの技術系ブログ等では、サンプルスーパーストアのデータを使って手順を示されることが多いです。)
また、一連の構築手順は、何度か繰り返して何も参照せずに自力でできるようになっておくとベターです。
■Note連載記事「Tableau 8つのハードルを越える。」を読む
Note連載記事「Tableau 8つのハードルを越える。」をスタートします。|ritz_Tableau | Satoshi Ganeko
Tableau界隈の第一人者である日本航空の我如古聡志氏が執筆されたテキストです。
サンプルデータが用意されているため、ハンズオン形式も可能です (が、私は試験前は読むだけでした)。ここまでに記載した他のハンズオンを終えたうえで記事を読んでいくと、ハンズオンで理解できなかったところや疑問だったところがクリアになってきます。
■Udemyの模擬試験を解き、ヘルプページを確認
【Tableau Desktop Specialist】最短で合格するための試験対策問題集 2024
45問の模擬試験が4回分、計180問あります。試験終了後の結果画面からは、それぞれの項目に関するヘルプページのリンクがあるため、特に間違った点についてはヘルプページで正しい内容を理解しておく必要があります。
この180問についてはすべて正解できるようにしておくことが最低限の準備ですが、それだけでは合格は保証されません(後述の 試験本番 参照)。
学習の順序
あとから振り返ってみると、上記の素材で学習する場合は以下のような順でやるとよかったかなと思っています。
1.無料トレーニングビデオ視聴とハンズオン
操作の概要をクイックに一通り体験します。
2.Udemyの模擬試験を解く(全4回分)
試験の難易度、問題の傾向、正解の概要等を把握しておきます。初心者の場合、及第点には届かないと思いますがそれが普通です。正解のほうはここで完璧に覚える必要もありません(もちろん覚えてもいいです)。
3.「Tableau Public実践 BIツールデータ活用 100本ノック」のハンズオン、もしくは、GooDay Data Academyの受講※
ある程度じっくり時間をかけて操作や知識を身に着けていきます。試験で問われそうなところも1つ前のステップで把握できているので、試験を睨んだ効率的な学習が可能です。
※GooDay Data Academyは現在、社内関係者及びご契約いただいている企業様のみ受講可能となっています。
4.Note連載記事「Tableau 8つのハードルを越える。」を読みながらハンズオン
更に様々な疑問点解決や操作の深堀りができます。
5.Udemyの模擬試験を解く(全4回分)
全ての問題に自信と根拠を持って答えられるようにします。全て100点を取れるまで繰り返します。
3と4は、順番が逆でも良いかもしれません。ここまでやって、「ヘマをしなければ80%は確保できる」レベルかなと思います。得点率75%が合格ラインなので、これでも心もとないですね。私の場合は試験難易度を読み誤ったためこのレベルで受験しましたが、後述のように、全然自信がないままなんとか合格となりました。
ということで、上記の手順に加えて、「実践!実践!実践!」です。見たことや触ったことがないメニュー・アイコンがないレベルまで達しておくと満点も見えてくるのではないかと思います。そこまで行かなくても、やはり試験ガイドの前提に書かれている「Tableau Desktop を使用した経験が3か月以上」が妥当な基準かなと感じました。
試験の申込
Tableau Desktop Specialistの公式ページから試験を申し込みました。
事前に、登録されている氏名が「半角アルファベット」になっているか確認し、もし全角(2Byte文字)になっていたら、半角にしてもらうようサポートに依頼してください。
半角アルファベットになっていない場合、「SCHEDULE MY EXAM」から「GO TO PEARSON」ボタンを押してもエラー("There was a problem logging in.")となってしまい、申込みページに飛べません。
参考:Trailheadページからサポートチケットを起案
試験はテストセンターで受験することにしました。自宅で受けることも可能ですが、以前AWSの試験を自宅で受けた際に、試験画面の表示が不完全なまま進めざるを得ない状況になってしまい、ヒヤヒヤしながらなんとかパスしたという経験があったからです。
また、自宅の試験スペースに色んなものが置かれている場合、試験前の監督官による不正防止のリモート確認によってNGになり、その場で改善できない場合は試験開始までたどり着かない可能性もあります。
テストセンターなら環境は整っていて、当日にテストを受けられない可能性は排除できるので、余計な気を使う必要はなく、試験のみに集中できます。
試験本番
いざ試験を受けてみると、Udemyの模擬試験で見たことある問題は3~4割程度。残りは初見であり、自信を持って答えを選択できた問題は及第点である75%には全く届いていませんでした(途中まで自信のない問題数を数えていましたが、多すぎて断念しました)。
見たことない問題は、以下のパターンに分類ができます。
操作したことがあるので、回答を選択できる
操作したことはないが、常識的にもしくは消去法で考えて選択肢を「ある程度」絞れる (これがほとんど)
問題の意味がわからない、言及されている機能(単語)に心当たりがない (数問あり)
試験時間である60分を、見直し時間も含めてフルに使いましたが、「試験完了」ボタンを押す瞬間は、頭の中に「不合格、再試験、100ドル」というワードが脳裏をよぎりまくってました^-^;;
完了していくつかアンケートに答えるというじれったい時間が過ぎると、すぐに結果が表示されます。スコアは903/1000だったので、スケールされたスコアとはいえ9割程度は正解だったのかなと思います。前述のように、自信があった解答は75%より少なかったので、選択肢の絞り込みが結果的にうまくできていたということになります。
(余談ですが)9時試験開始に対し、会場が開く時刻は8時40分でした。8時30分頃テストセンターの入口に着いたときは待っている人が前に2人いた程度でしたが、その後、他の試験の受験者たちも次々と到着し、あっという間に受付前に長い列ができていました。会場には余裕を持って向かうようにするのが良さそうです。
おまけ
Tableau Desktop と Web 作成のPDFファイルを読み込ませたマイGPTを作って、わからないことはチャットで聞けるようにしたらすごく便利でした。試験対策以外でも普通に役立ちそうです。マイGPTでなくとも、Notebook LMのようなRAGに対応したサービスを使えば、似たようなことは実現可能だと思います。
おわりに
当たり前ですが、この資格試験はデータ分析の試験ではなく、Tableauの操作方法に特化した試験です。データ分析は得意でも、Tableauの経験がないもしくは少ないと、合格の可能性はかなり低くなります。
可能であれば、業務やトレーニングでの操作経験をある程度積み、簡単なビジュアライゼーションやダッシュボードをリファレンスなしで作成できるレベルになってから受験することをオススメします。
今回は合格となりましたが、その結果に甘えず、「Tableau Desktop Specialist」というタイトルに相応しい技術者を目指してスキルを高めていきたいと思います。
Tableauの認定資格を受験しようか迷っている方の後押しになれば幸いです。ぜひこの機会にチャレンジしてみてください!
カホエンタープライズはホームセンター「グッデイ」におけるDX化の経験をもとに、様々な企業のDX化を支援しております。
Tableauを用いたデータ活用に関する支援はもちろん、実務に直結するデータ活用スキル習得を目指したDX人材の育成支援等、様々なサービスメニューを用意しております。
データ活用・管理に関してお困り等ございましたら、是非お気軽にご相談ください!
また、資格取得に際しては、学習期間の確保と受験費用の補助を実施!安心してチャレンジできる環境を整えています。
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カホエンタープライズにできること
① データ活用に関する支援
・ Tableauライセンス販売
・ Tableauダッシュボード画面構築支援
・ データ分析基盤(DWH)構築・運用支援
・ Tableau操作トレーニング
・ Tableau内製化支援(伴走支援)
② Google Workspace活用支援
・ Google Workspaceライセンス販売
・ Google Workspace導入・活用支援
・ Google Workspace操作トレーニング
③ KOX
・データ活用プラットフォーム「KOX」の提供
④ DX人材育成支援
・DX人材育成プログラム「Data Academy」の提供
<問い合わせ先>
株式会社カホエンタープライズ
担当者:湯野 礼之輔(ゆの れいのすけ)
Mail:sales@kaho-enterprise.co.jp
TEL:070-8814-5939
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