さいかいの挨拶(学校)

 前回の受診の次の日はたまたま学校の運動器検診で、みんなにバレないようにどうやってコルセットを脱ぐかについて喧々諤々やっていたのが、想定外に外れることになってあれはなんだったんだろう…と思った夏の始まり。
 検診に来た先生にMがアタシチャンはそういうわけですと伝えると見た目全然分からないよと言われたということでなんだそうなんだ、もういいんだと思ったのだった。
 まさかのコルセット再開である。
 あの検診を素で受けたらこの側弯症は見逃し三振アウトチェンジ案件だったんじゃね?と悪態を付きながら病院から帰ってきたのだった。
 ってなわけで、本当に学校に要報告だったのだが、夕方には担任(イケボ)はご帰宅なされていて電話で話せなかったので次の日ぶっつけで着けて登校した。朝は昨日診察室で着けた時よりバリが締まったからやったやったー痩せた(?)、と元気に学校へ行った。
 1回外れてまた着けるのはさすがに心理的負担的なやつが小さくないのでMはどんよりしていたのだが、側弯症って細いキレイな子に多いらしいよとか言ってみたら調子に乗ったから大丈夫。
 夏のKDKで他に心配事はありますか?と問われ、コルセットが外れたのでなくなりましたと保護者Kは答えたが、すると心配事も復活するのであった。1年以上やってたし、保護者がしゃしゃらなくてもいいっしょ、とは思っている。困ったら言うだろう。
 KDKのときはイケボは良かったですねと喜んでくれて、しかし例の椅子はまだ教室にあるらしい。だから体育座り問題はOK。着替え問題があるから保健室には話を通さねばならない。
 再開初日を終え帰ってきて、担任(イケボ)と保健室の先生との会談で3ヶ月前の生活に戻るということを打ち合わせたと言う。Mがコルセット再開の経緯として、誤差の範囲だけどもっと進んで後悔しないためにまた着けようか?病院で言われたことをそのまま伝えると、イケボはなるほど、と返してきてそれは調べた人の返しかと思われた。
 Kは学校の先生に側弯症について詳しいことを説明していない。KDKでしようかと思ったタイミングで外れたから話せずにいる。
 引き続き関係する先生方だけに知らせる方針だから、集会などで椅子に座ることになるけど、知らん人にはまたあいつ腰やったんか?とでも思ってもらえばいいかなどと考えていたら、さっそく長めの学年集会があった。係の先生の計らいで椅子に座ってできる仕事を与えられしのげたそうで、イケメン対応されたとか言ったらイケボが焼きもちを妬いたそうである。
 なんで?