2年4ヶ月10時間2秒
骨はプロに2秒見せる、と古賀及子さんの日記にあったけど、本当に2秒見せるためにはるばる高速に乗ってこども病院まで行くのだが、4ヶ月後に来てくださいと前回言われて4ヶ月経ったら病院はすっかり冬だった。
前回は夏だった。
Mは小さい頃腕を骨折したことがあり、別の病院に2ヶ月くらいかかったが、真夏の2ヶ月は季節が変わらないのでその病院は我々の中でずっと真夏の中にある。
季節ごとに訪れているこども病院は春夏秋冬いつの風景にも存在し、1周した。
装具士ロックベルが病院に来る日が決まっているので自然、Mと同じような疾患の子が集まる日でもある。1人か2人は同士がいる。
レントゲンを取ったあと装具を外したまま診察へ行くのだが、コルセットはそのまま小脇に抱える。写真を前回と見比べ、進行のないことを確認して診察終わり。プロに2秒見せるは今回も無事終了した。
先生が10時間って言ったからさあ、と診察室を出たところでMが言った。先生が10時間って言ったからアタシチャン10時間着けてるのに何で1日何時間着けたか聞くんだろう。
それが問診というやつです。
Mは本当に毎日きっちり10時間着けているので、治療を始めてからは進んでいない。幸いなことだが、真面目に取り組んでいればそれなりに結果がついてくるという現象がここにも。
継続しか勝たんを若くして知る。