「雨の日の心理学」
東畑開人 著「雨の日の心理学」を読みました。
東畑先生はモテませんか。臨床心理士はそういうもの?医療関係の人はモテる方がイイよね患者側からすれば。
無愛想な事務の人とかイヤじゃん。
面白そうじゃんでポチって、届けてくれたAmazonの人の風貌がファンキーだった。
本は授業をまとめて書籍化したもので話し言葉で綴られており読みやすい。
つい最近雨を降らせたヤツがいて、なるほど先生(イケボの方)は正しくケアの型を振るったのだなと分かる。読んだのかもしれない。それともこういう型をどっかで習うのか。
人の話を聞くのって技術なんだよな、寄り添っているのが仕事なのか気持ちなのか分からなくなるよな、と以前勤めていた会社で傾聴の講義を受けてから、さてはこの人はKを仕事で慰めているのかと考えてしまう。そっちが仕事なら片付いてやるか、とこっちの悩みも仕事にしてきたように思う。
臨床心理士は仕事か。
1回、母子通に臨床心理士を手配してもらって話をしたことがあるけど、普通のおしゃべりだったよな、なんだったかなあれは。
この本にはケアの技術が書かれていて、なるほどイケボはMをうまいことケアしてくれた。教科書通りだ。おかげでMは晴天の下にいるけど、教科書通りいったのはヤツと担任の間には謎の信頼関係があるからだ。
すると信頼関係のないポッと出の心理士が来ても何にもならなかったのが腑に落ちる。
ケアはいつもその人を見ている人に降りかかる仕事で、多くは素人である。だもんでケアする方もケアされる必要を先生(著者)は解いていて、お金があるといいと何度も出てくる。これは本当にそう。
LがいろいろアレでMがお腹にいる時、知り合いもいない土地でなんだか大変だった時、心の支えは貯金だけだったから支持する。
お金は結構強めの傘である。
母子通ではLとKはケアされる側だったんだが、あんまりアレだったよな、作業療法士とか急に来て一体何をやらされてるんだろう?って思っていて、つまり先にセラピーが来ていた。アドバイスは聞いたが、話を聞いてもらった覚えがない。
先進的な施設だったが、臨床心理士が不足してるとか言っていた。常駐していて当たり前になったらいいのだと思う。
だもんでイケボがMにまた話そうと言ったと聞いてもうプロじゃん。
また話そうって言われなくても、Mはほぼ毎日会話しに行っているからアレなんだけど、その中に哲学で「私は○○が好きだ」ということを「○○以外は嫌いだ」と受けとることについての論文があるとか何とかって話を聞いてきた。そんな宙ぶらりんだった件がずっとあって、近い答えを得ることができたのも良かった。クラインのおっぱい理論のところ。Kには心理学から答えが来た。
そんな話をする割にMが他の先生について器が大きいよねと評するとどうせ俺は器が小さいですよといじけるから先生がそれじゃんとMは言った。悪いおっぱいがあるんじゃなくておっぱいがないだけってことが、時に大人も分からなくなることがある。
先生にも誰か傘を。