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半屋外的な家に引っ越したこと

私は、社会人2年目になるタイミングで引っ越しをしました。

引っ越しの決め手となったのは、自立した生活をしてみたいと心から思えようになったタイミングだったからです。

場所の選び方はなんとも適当です。私と彼のデートの場所となると決まって鎌倉江ノ島、江ノ電方面北鎌倉あたり。私がぼーっと電車で窓の外を眺めていて、「この辺のぼろアパートに住みたい、子供もいないから安全性を考えるる必要もないし、きっとぼろアパートに住めるタイミングって今だけだと思うの!この辺がいい!」

といった場所がたまたま、大船から北鎌倉までの道のりだったので、北鎌倉エリアで探しました。

年末頃、見つけちゃったんです。ビビっときた物件は、なんの障害もなく、ささっと契約、現在に至ります。





私の年齢の3倍くらいの築年数、六畳一間のこの間取りは、南向きの壁が半分くらい窓、東向きの壁の半分くらい窓、つまり部屋の半分が、昔ながらのおおきな曇りガラスのお部屋なのです。

週末になると、窓を大きく開けて昼寝をします。

ぼんやり開けた視界の半分以上は青い空。電車の音と、猫の鳴き声と、鳥の鳴き声が聞こえます。

いつからか、網戸を締めなくなりました。飛んでくる虫は自由に行き来します。虫たちも、ここは居心地がよくないことを察知すると、ちょっと遊びに来てもすぐに出て行きます。

網戸を締めなくなったら、空がよりクリアに見えるようになりました。





南向きの窓から朝日がピカーンとはいってきて、夕方になるとキッチンの方から西日が差し込みます。最近は、日の傾きで時間がわかるようにもなってきました。

ここで暮らしていると、日が昇って日が沈むことが当たり前に美しいことだったことを知ります。空は美しいです。

ここで呼吸をしているだけで、自然の偉大さに癒されて、自分も自然の一部だったことをちゃんと実感できます。





半分外みたいな暮らしは、自然とつながっているような感じです。

世界がどうなろうとも、自分も自然の一員として、自然と共に生きる。そう思える部屋に出会えたことが嬉しい。これから私は、自然と共に生きる暮らしを少しずつ実践していきたいなと思います。私という文化をちゃんと歩んでいこうと思います。

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