でも、君はそれでいいの?
私は、ハナレグミという歌手が大好きです。とても尊敬していて、彼の歌を聞いている時は自分を、自分と誰かのことをじっくり愛していいんだって思える時間になります。
さよならCOLORという歌を聞いていて、ぐさっとくる言葉があるのです。
「でも、君はそれでいいの?」
汐留にあるオフィスに向かっている途中に聞いてしまって、ああもうだめだ、それでいいわけないって思うのです。
「でも、君は、それでいいの?楽がしたかっただけなの」
と続くのですが、本当にその通りだって思ってしまうのです。
楽をしてなんとかこの人生を生き抜くためなら、私はこの会社でずっと働くことができたし、なんの違和感もなく社会人ができたと思う。人生を暇つぶしのように思えたら、きっとそれができた。
社会にでたら、不安なことばかりだった。不安い煽られて煽られて、仕方ない気持ちになる。結婚指輪はいくら、健婚式は普通こう、ご祝儀、子供にかかるお金、家のローン、
なんでみんなお金の話しかしないんだろうと思いつつ、ついつい聞いてしまう。なぜかというと、私はそれなりの養育費をかけて育ててもらってきて、学費も払ってもらってきた。子供に同じだけのことをしてあげたいと思う。
人類として生まれてきたからには子供を持つという経験も、できればしてみたいと思う。
不安に煽られて、仕方なく汐留に通って。
でも、楽がしたかったわけじゃない。私は、この命を全うするためでもなく美味しいものを食べて、それなりに楽しいだけではなく、旅行にでかけて、それなりに嬉しいだけじゃなく、地球の愛の温度をあげるために生きてるって、時々立ち返ってしまうのです。
地球の愛の温度が上がった瞬間は、この上ない喜びで、その瞬間に少しでも多く、少しでも長く居たいと思うから。
私はこのままじゃだめだっていう毎日を、毎日続けている。
このままじゃだめだっていうことを忘れないでいられるのは、ハナレグミのおかげだと思う。
私の夢は、いつかハナレグミの前座で作った歌を歌わせてもらうこと。というよりまず、ハナレグミとお友達になって、あの歌に救われたんです、私は私を見失わずにすみました。ってお礼を言いたい。そういう人生のために、生きていたい。
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