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水には記憶する能力があるという
水には、記憶する能力があるみたいです。
私たちの体は80%が水でできていて、
わたしの経験やいろんなことはまるで水に刻まれているのではないかという気持ちになることもあります。
きれいな水を見ると、
その燦きは、
まるでどこでも同じだったかのような気持ちになります。
ラオスで見た水、
南アメリカ大陸の乾燥した土地できらめいていた水、
北海道で雪としてみた水、
北鎌倉駅を降りたところすぐを流れている水、
その燦きはどこでも同じだった。
わたしが住む北鎌倉の家には井戸があります。
水の近くで暮らしています。
湧いてくる水。
世界中の水に触れられなくなってしまったいま、近くにある身近な水に手を触れて考えます。
水には記憶する能力がある。
どうかこの気持ちも思いも、残っていて、
そのまま誰かに伝わっていけと、
世界で出会ったあの人に、
届いていけと。
そう思って水を見ます。
水に憧れて、水に救われて、
今日もおいしい水を飲み、
明日の朝は水で顔を洗う。
何もなかったとしても、
何もなくなってしまったとしても、
水だけは、覚えていて。